AirPods Pro・WF-1000XM4 比較

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン・WF-1000XM4が2021年6月25日に発売します。

アップルのAirPods Proとどんな違いがあるのか?ノイズキャンセリングの性能はどうなのか?音質はどうなのか?気になります。ということで、この記事ではWF-1000XM4とAirPods Proの違いについて実際に使い比べて徹底的に比較しました。

2021年6月の最新機種のWF-1000XM4と2019年10月のAirPods Proを比較するのは酷ではありますが、AirPods Proを使っていてバッテリーがヤバくなってきた…、乗り換えてみようかな?と考えている方は参考にしてみてください。

※WF-1000XM4 商品貸出:ソニーマーケティング株式会社

AirPods Pro・WF-1000XM4を比較

イヤホン本体の違い

WF-1000XM4とAirPods Proともに耳に押し込むカナル型イヤホンですが、WF-1000XM4は丸みのある耳栓タイプ、AirPods Proはスティックタイプとなっており、スタイルは大きく異なります。

WF-1000XM4とAirPods Pro
WF-1000XM4とAirPods Pro

AirPods Proは光沢のあるイヤホンになっています。

AirPods Proのイヤホン部分
AirPods Proのイヤホン部分

スティック部分を持って脱着できます。汚れは付きにくいですが、皮脂がイヤホン本体に付着するとツルッと滑りやすくるので、充電ケースから取り出しにくいことがあったり、滑ってイヤホンを落としてしまうこともあります。

WF-1000XM4はマット調の落ち着いた雰囲気になっています。

WF-1000XM4のイヤホン部分
WF-1000XM4のイヤホン部分

丸っぽいスタイルなので手で摘んで脱着ができますし、サラサラとしたマット調の素材を採用しているため皮脂が付いたとしてもツルッと滑ることはありません。また、WF-1000XM4は汚れが付きにくくなっているのでとても使い勝手がいいように感じます。

装着性の違い

AirPods Pro、WF-1000XM4ともに耳にねじ込むカナル型のイヤホンとなっており、装着感はどちらも良好です。イヤホンをしたままランニングなど運動をすることが可能となっています。

AirPods Proのイヤーピースは一般的な素材のイヤーピースを採用しています。

カナル型なので耳と密着しますが装着感は自然でスッと軽い感じで耳に装着することができるので取り付けはとてもスムーズです。

WF-1000XM4は少し特殊なポリウレタンフォーム素材のノイズアイソレーションイヤーピースを採用しています。

このイヤーピースは柔軟性のある素材となっているため、耳の穴に合わせてフィットし装着性がよくて馴染みます。長時間の装着にも耐えることができ、耳への負担はとても少ないように感じます。

ノイズキャンセリング性能の違い

ノイズキャンセリング性能をAirPods Pro、WF-1000XM4で比較しました。結果はWF-1000XM4の方がノイズキャンセリング性能は上となっています。

AirPods Pro

AirPods Proはカナル型のイヤホンなのでパッシブノイズキャンセリングとしての機能も持ち合わせていますが、マイクで騒音を収集し逆位相の音を出すことでノイズをかき消すアクティブノイズキャンセリングに対応しています。

AirPods Proはカナル型のイヤホンなのでパッシブノイズキャンセリングとしての機能も持ち合わせていますが、マイクで騒音を収集し逆位相の音を出すことでノイズをかき消すアクティブノイズキャンセリングに対応しています。

ノイズキャンセリングをオンにした瞬間にフッと周囲の騒音をかき消すことができますが、AirPods Proは少しだけ耳が詰まったかのような感覚に陥ることがあるので、少し違和感を覚えることがあるかもしれません。

ノイズキャンセリングの性能ですが、スタバのガヤガヤ音がある程度小さくすることができていますが、流れている音楽やお客さんの話声はそれなりに聴こえるノイズキャンセリング性能となっています。

車のタイヤのロードノイズはキレイにかき消すことができます。ただし、エンジン音は回転数が高くなると聞こえてきます。エアコンの空調の音も微かに聞こえてきます。

WF-1000XM4

WF-1000XM4はノイズアイソレーションイヤーピースを採用することで耳との密着度を向上させることで物理的に騒音を遮断するパッシブノイズキャンセリングと、マイクで騒音を収集し逆位相の音を出すことでノイズをかき消すアクティブノイズキャンセリングに対応しています。

ノイズキャンセリングをオンにした瞬間にフッと周囲の騒音をかき消すことができるのはAirPods Proと同じですが、耳が詰まったかのような感覚はほとんどないので。とても、自然に周囲の騒音をキャセリングできています。

WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能はAirPods Proよりも効きが高くなっておりスタバのガヤガヤ音は高い精度で小さくなっており、店内に流れている音楽、お客さんの話し声が遠くから聞こえてくる感覚です。

車のタイヤのロードノイズはキレイにかき消すことができ、エンジン音もほとんど聞こえません。エアコンの空調の音もほとんど聞こえないのでノイズキャンセリング性能はかなり高いといっていいでしょう。

外音取り込み機能

AirPods Pro、WF-1000XM4はいずれも外音取り込み機能に対応しているので、イヤホンを付けたまま会話をすることが可能となっています。

AirPods Pro

AirPods Proはイヤホン本体の左右いずれかの感圧センサーを押したままにすることで外音取り込み機能に切り替えることができます。また、iPhoneのコントローラーセンターの音量を長押しすることでも切り替えが可能となっています。

AirPods Proの外音取り込み機能
AirPods Proの外音取り込み機能

AirPods Proの外音取り込み機能はイヤホンを付けているのを忘れるくらい自然でイヤホンを付けたまま会話をすることができます。

ただし、ガヤガヤとした騒音も同時に拾って増幅してしまうため少しうるさいと感じることがあります。

WF-1000XM4

WF-1000XM4はイヤホン左側のタッチセンサーをタップすることで外音取り込み機能をONにすることができ、「アンビエントサウンド」というガイダンスが流れたらONとなります。また、専用アプリから切り替えも可能となっています。

外音取り込みレベルを細かく調整することもできるのはいいですよね。

WF-1000XM4の外音取り込み機能もとても自然でイヤホンを付けていることを忘れるほどで普通にイヤホンをしながら会話をすることができます。

しかも、WF-1000XM4は不要なガヤガヤ音はあまり増幅しないので、騒音を抑えながら外の音を取り込むことができている感じがします。

会話をするのにちょうどいい外音を取り込みできているように感じます。また、独自機能となる「スピーク・トゥ・チャット」がとても便利です。

「スピーク・トゥ・チャット」をONにすることで自分が話し出すだけで外音取り込みモードになって音楽が停止するので、操作なしで会話をすることができてしまいます。この機能はめちゃくちゃ便利ですよ。

音質の違い

イヤホンの音質は好みがあるので一概にどちらがいいとは断言できません。というか、音の方向性が違うと考えた方がわかりやすいかもしれません。基本的にどちらのイヤホンも音質はいいです。

では、AirPods ProとWF-1000XM4でどのような音の違いがあるのか?

AirPods Pro

AirPods Proは全体的にフラットな音質となっており、クセのないサウンドなので多くの方はそれなりのレベルで満足できる音に仕上がっています。様々なジャンルの音楽で楽しむことができるでしょう。

度重なるアップデートによりAirPods Proの音質は発売当初と比べても音質、解像感は向上しているので、それなりにいい音で音楽を楽しめるようになっています。

対応コーデックはAACとなっておりAppleロスレスの音質を十分に生かし切ることはできませんが、Appleロスレスの音源を再生することで少しは音質が向上させることはできます。

また、空間オーディオ(Dolby Atmos)に対応しているコンテンツも楽しむことができます。

WF-1000XM4

WF-1000XM4は全体的に重厚感のあるリアリティのある音質となっており、ギター、ベース、ドラムなどの楽器の音に艶があってそれぞれの音がしっかりと立っている、そこにちゃんと存在してるんだな…と思わせてくれるリアルな音質となってます。

また、高音質コーデックのLDACに対応しているのでAndroidスマホを使っているのなら、ハイレゾ音声を高音質を維持したまま再生することができます。

iPhoneはLDACに対応していないのでApple Musicのロスレス音源を圧縮せずに再生することはできませんが、WF-1000XM4の「DSEE Extreme」を設定することでAIが音場を再現しアップスケーリングし、高品質なサウンドを楽しむことができます。

AirPods Proでは聞こえなかったような繊細な音をしっかりを聴くことができるので、楽器の音をしっかりとリアルに楽しみたいという方はWF-1000XM4はかなりいいでしょう。

接続性能の違い

iPhone、iPadを使っているのならAirPods Proはコントロールセンターからワンタッチで機器の切り替えができるので、Bluetoothの設定画面を開かなくてもいいというメリットがあります。

ノイズキャンセリングの機能切り替えも簡単にできるので便利といえば便利ですよね。

AirPods Pro、WF-1000XM4ともにBluetoothを使って接続するワイヤレスイヤホンですが、使いたい機器とペアリングをしておくことでBluetoothの画面からワンタッチで切り替えができます。

WF-1000XM4は新しく開発したというV1チップを搭載することで接続性能が大きく向上しており、ペアリングしている機器との切り替えがとてもスムーズになっています。

接続切り替えの時間
  AirPods Pro WF-1000XM4
iPhone → Android 7秒 4秒
Android → iPhone 2秒 2秒

AirPodsはApple製品と連携がスムーズというのはありますが、WF-1000XM4も最初にペアリングをしっかりしておくことで、iPhone、iPad、Macにもスムーズに切り替えすることができます。

最近はAirPods Proの接続性能があまりよくありません。むしろ、WF-1000XM4の方がスムーズに切り替えができているので、Apple製品を使っているからAirPods Proを選んだ方がいいという考えは過去のものといっていいかもしれません。

むしろ、Androidなどの接続性能はWF-1000XM4の方がいいのでいろんな端末を使っている方はWF-1000XM4を選ぶのが最適解と言えます。

充電ケースの違い

WF-1000XM4とAirPods Proともにイヤホン本体を充電ケースの中に収納して充電する形となっており、WF-1000XM4はUSB-Cを使って充電、AirPods ProはLightningで充電します。

どちらもワイヤレス充電に対応しているので使い勝手はそう違いはありません。

充電ケースの大きさはAirPods Proの方がよりコンパクトで持ち運びはしやすいかもしれません。ただし、AirPods Proの充電ケースはイヤホン本体と同じく光沢のある素材を採用しているため皮脂の付着によってツルッと滑りやすく落としやすいです。

WF-1000XM4の充電ケースはサラサラとした樹脂素材を採用していて汚れも付きにくいのでツルッと滑って落としそうになることは少ないように感じます。

バッテリー駆動時間の違い

AirPods ProとWF-1000XM4の公式のバッテリー駆動時間の違いを比較しました。

バッテリー駆動時間の比較
  AirPods Pro WF-1000XM4
ノイズキャンセリングOFF 最大5時間 最大12時間
ノイズキャンセリングON 最大4.5時間 最大8時間
ケース併用で 24時間 24時間〜36時間
実際のバッテリー駆動時間 4〜5時間 7〜8時間

AirPods Proは実際に4時間くらいで電池が切れてしまいますが、WF-1000XM4は5時間ほどの使用でバッテリー残量が40%となっていたので7〜8時間は普通に使うことができそうな感じでした。

スペック・価格の比較

AirPods ProとWF-1000XM4のスペック、価格の比較です。

AirPods ProとWF-1000XM4
モデル AirPods Pro WF-1000XM4
イヤホンサイズ 24 × 21.8 × 30.9mm 20.9 × 26.5 × 25.0mm
イヤホン重量 片耳:5.4g 片耳:7.3g
ケースサイズ 60.6 × 21.7 × 45.2mm 65.7 × 30.3 × 53.5mm
ケース重量 45.6g 41g
Bluetooth 5.0 5.2
機能 ノイズキャンセリング、外部音取り込み、空間オーディオ ノイズキャンセリング、外音取り込み、360 Reality Audio
コーデック AAC、SBC LDAC、AAC、SBC
充電 Lightning、Qiワイヤレス充電 USB-C、Qiワイヤレス充電
バッテリー駆動 4.5時間(ACNオン) 8時間(ACNオン)
ケース併用 24時間 24時間〜36時間
定価 30,580円 33,000円
実売価格 29,000円 33,000円(ポイント還元で30,000円)

定価はWF-1000XM4の方が高くなっていますが、Amazonや楽天でポイント還元で実質ほぼ同じ価格で買うことができます。

どっちを選ぶべきか?

AirPods Pro

正直なところ、WF-1000XM4が発売された現在、2019年に発売されたAirPods Proを選ぶ理由はあまりないです。

Apple製品との連携がいいというのも分かります。再生ボタンを押すだけで機器を切り替えできるマルチポイントに対応したり、コントールセンターから簡単に切り替えができるのは便利といえば便利です。

しかし、WF-1000XM4の接続性能が大幅に向上し、むしろWF-1000XM4の方が使い勝手がいいです。iPhoneだけでなくAndroid端末にも素早く切り替えができるので、いろんな端末を使ってるならWF-1000XM4の方がいいのかもしれません。

AirPods Proを選ぶ唯一のメリットはiPhone、iPadのコントロールセンターからノイズキャンセリング、外部音取り込み機能のON・OFFができるところくらいでしょうか。

もし、セールで価格が安く買えることがあるのなら選んでもいいかもしれません。

WF-1000XM4

2021年6月現在、ワイヤレスイヤホンを買うならWF-1000XM4はほんとにおすすめです。装着感、音質、ノイズキャンセリング性能、接続性能の全てのおいて従来のイヤホンのワンランク上の体験を手に入れることができます。

言い過ぎなのでは?って思うかもしれないですが、これが事実。どうしようもない事実なんです…。3万円のイヤホンを買うってなるなら迷いなくWF-1000XM4を選んで損はしないはずです。