AirPods Pro・AirPods 違いを比較

Appleの完全ワイヤレスイヤホンにはAirPods Pro(第2世代)AirPods(第3世代)AirPids(第2世代)の3つのモデルから選べます。

AirPods 買うならどれがいいのか…迷うかもしれません。

AirPodsシリーズ
  • AirPods Pro:39,800円
  • AirPods(第3世代):27,800円
  • AirPods(第2世代):19,800円

AirPods Proはめっちゃいいんですけど少し高価ですよね。となると無印のAirPodsでも問題ないのかってなりますが、この記事では、3つのAirPodsのスペックと音質の違いを比較してみました。

AirPodsはインナーイヤー型、AirPods Proはカナル型でノイズキャンセリング機能に対応していたりと欲しい機能、使用用途に合わせて選べるので定在適所のAirPodsを選んでいきましょう!

AirPods ProとAirPodsの違いを比較

AirPods ProとAirPods(第3世代)、AirPods(第2世代)の違いを比較していきます。

AirPods Pro → AirPods 3 → AirPods 2
AirPods Pro → AirPods 3 → AirPods 2

どのAirPodsを選ぶかは使用用途、費用で決められます。

どのAirPodsを選ぶ?
  • ノイズキャンセリング機能が欲しい → AirPods Pro
  • 音質を重視 → AirPods Pro、AirPods(第3世代)
  • 空間オーディオ → AirPods Pro、AirPods(第3世代)
  • 耳への負担を減らしたい → AirPods(第3世代)
  • とにかく費用を抑えたい → AirPods(第2世代)

周囲の騒音を消し去って静かな空間が欲しい、最高の音質が欲しいならノイズキャンセリング機能を搭載のAirPods Proの一択です。

ノイキャンは必要ないけどそこそこ音質が欲しい、耳への負担を極力減らしたいならAirPods(第3世代)がおすすめとなります。

スペックを比較しました。

スペック比較
モデル AirPods Pro(第2世代) AirPods(第3世代) AirPods(第2世代)
形状 カナルスティック型(イヤーチップあり) インイヤースティック型(イヤーチップなし)
チップ H2 SiP H1 SiP H1
機能 高偏位Appleドライバ、ハイダイナミックレンジアンプ、ノイズキャンセリング、空間オーディオ、Hey Siriによる操作 Hey Siriによる操作
Bluetooth 5.3 5.0
耐水 耐汗耐水性能(IPX4)
充電ケース MagSafe充電対応、Lightning Lightning
バッテリー 6時間(ケース併用30時間) 5時間(ケース併用24時間)
サイズ 30.9 × 21.8 × 24mm 30.8 × 18.3 × 19mm 40.5 × 16.5 × 18mm
重量(片耳) 5.3g 4.3g 4g
価格 39,800円 27,800円 19,800円

2019年以降のAirPodsはH1チップになって接続性能はほぼ同じで動画と音声の遅延も少なく快適に動画を視聴できます。

ちなみに、AirPods Pro(第1世代)とAirPods(第3世代)のH1チップ、AirPods Pro(第2世代)のH2チップはSiP(System in Package)になってIPX4の耐水性能を実現しています。

AirPods(第2世代)でも汗くらいなら大丈夫なので運動で使えますが水洗いしてキレイにするならIPX4に対応のAirPods ProかAirPods(第3世代)の2択となります。

とにかく費用を抑えたいならAirPods(第2世代)がおすすめです。

音質は他のモデルと比べると劣っておりとくに低音の出方は弱いのでリモートワークで使う普段使いのワイヤレスイヤホンとして使うのがおすすめです。

ノイズキャンセリング機能が必要ないならAirPods(第3世代)です。インナーイヤー型で自然にイヤホンを装着できて音質も良くて空間オーディオにも対応し最先端の音楽を楽しめます。

ノイズキャンセリング機能を使いたいならAirPods Proです。イヤホンを耳にはめた瞬間に周囲の騒音をかき消してくれるので集中したい時に使うことができます。

音質もAirPodsシリーズ(AirPods Maxをのぞく)の中で最もいいですし予算に余裕があるならおすすめのイヤホンとなっています。

充電ケースの違いを比較

充電ケースは基本的に同じデザインを採用していていずれのモデルも白をベースに光沢のある筐体を採用し大きさの違いはあるもの持ち運びのしやすさはほぼ同じです。

AirPods ProとAirPods(第3世代)の充電ケースは構造が似ています。

AirPods ProとAirPods(第3世代)の充電ケース
AirPods ProとAirPods(第3世代)

AirPods(第3世代)の方がイヤーチップがない分だけわずかにコンパクトなサイズとなっています。

AirPods ProとAirPods(第3世代)はイヤホンが内側に収納しているのに対してAirPods(第2世代)はイヤホンが外側に向けて収まっています。

AirPods ProとAirPods(第2世代)の充電ケース
AirPods ProとAirPods(第2世代)

AirPods(第2世代)はイヤホンが外向きなので取り出して耳に装着するまでにイヤホンを反転する必要がありましたが、AirPods ProとAirPods(第3世代)はそのままの向きでサッと装着できます。

ちょっとした差ですが使いやすさにかなり直結してるので装着したり、取り外したりが多いならイヤホンが内向きに収まっているAirPods Pro、AirPods(第3世代)がおすすめです。

イヤホンの違いを比較

AirPodsはどのモデルもスティック型の完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

AirPods Pro・AirPods(第3世代)・AirPods(第2世代)デザインの違い
AirPods ProとAirPods

AirPods ProAirPods(第3世代)のスティック部分が短く湾曲しているのに対して、AirPods(第2世代)はスティック部分が長くてストレートになっています。

AirPods(第3世代)と(第2世代)は開放型のインナーイヤー型でそのままの状態で耳に装着するのに対してAirPods Proは密閉型のカナル型イヤホンで付属のイヤーチップを付けた状態で装着します。

AirPods ProとAirPodsのイヤホン本体
AirPods ProとAirPodsのイヤホン本体

AirPodsはスティック部分の長いことから「耳からうどん」と比喩されたものですが、AirPods Proはスティック部分が短くなったことから「うどん」感はありません。

AirPods ProとAirPodsのスティックの長さを比較
AirPods ProとAirPodsのスティックの長さを比較

同じAirPodsですが雰囲気はかなり違います。

AirPodsは明らかに「耳からうどん」で垂れ下がっている感じがしますが、AirPods Proはスティック部分が短いのでかなりスタイルリッシュになった印象があります。

ちなみに、AirPods(第3世代)の見た目もAirPods Proとかなり似ています。というかほぼ同じです。

装着感の違いを比較

AirPodsは開放型イヤホンなので耳とイヤホンの間に隙間ができて密着してる感じは少なく圧迫感もないので自然にイヤホンを付けていられます。

AirPods(第2世代)イヤホンの形状
AirPods(第2世代)

開放型は外の音もしっかり聞こえるのでAirPodsを付けたまま会話することもできるので仕事場で話すことが多いシチュエーションでも普段使いできるメリットがあります。

AirPods(第2世代)よりもAirPods(第3世代)の方がヘッド部分が大きくて耳への密着度が高いので安定感はあります。運動をしてもズレることが少ないです。

AirPods(第3世代)イヤホンの形状
AirPods(第3世代)

ただ、耳が小さい方はAirPods(第3世代)は少しキツイと感じることもあるので注意です。

AirPods Proはイヤーチップをイヤホン本体に取り付けて耳にねじ込む密閉型なので耳への密着度も高く圧迫感も少しあり、外の音は基本的に遮断されることになります。

AirPods Proのイヤーチップ
AirPods Proのイヤーチップ

AirPods Proのイヤーチップは耳の形によって合う合わないがありますが3種類のサイズから自分の耳に合ったイヤーチップから選無ことができます。

ノイズキャンセリングの性能をフルに発揮するにはAirPods Proの設定画面から「イヤーチップ装着状態テスト」をクリアする必要があります。

イヤーチップ装着状態テスト
イヤーチップ装着状態テスト

イヤーチップの装着状態を確認できるのはさすがAppleならではといったところ。左耳はMサイズ、右耳はLサイズといった感じで微妙な違いも判断もできます。

AirPods Proはしっかりサイズのあったイヤーチップを使うことでオーディオの品質と最良なノイズキャンセリング機能を体感することができます。

しっかりと音楽を楽しむならAirPods Pro、長時間の視聴も耐えられます。作業中にバックミュージックとして音楽を楽しむならAirPods(第3世代)、AirPods(第2世代)がいいです。

音質の違いを比較

AirPodsシリーズの音質は基本的に同じで原音に忠実でフラットな音質となっており解像感が全域でクリアなので中高音のボーカル域がとくに聴きやすいです。

AirPods(第2世代)ドライバー部分
AirPods(第2世代)

ただ、AirPods(第2世代)よりも密閉度が高いAirPods(第3世代)、AirPods Proの方が音質が良いのは確かです。

低音の鳴り方が全然異なります。AirPods(第2世代)は低音があまり鳴らず中音域重視の音質なので聴きやすくて良いのですが音楽を楽しむには物足りなさを感じます。

AirPods(第3世代)ドライバー部分
AirPods(第3世代)ドライバー部分

AirPods ProとAirPods(第3世代)ははヘッド部分がより耳の奥に入るため低音がしっかり鳴り、迫力のサウンドを楽しむことができます。

AirPods Pro ドライバー部分
AirPods Proのドライバー部分

音質の順に並べるとこうなります。

AirPodsを音質順に並べると
  • AirPods Pro(第2世代) > AirPods Pro(第1世代)> AirPods(第3世代)>> AirPods(第2世代)

AirPods ProAirPods(第3世代)は高偏位Appleドライバ、ハイダイナミックレンジアンプを内蔵し音質が良くなっている要素にもなっています。

それぞれのモデルの音質の特徴と違いをまとめました。

AirPods ProとAirPodの音質の違い
AirPods Pro(第2世代) Pro(第1世代) (第3世代) (第2世代)
音質 第1世代より音が力強くなった 低音〜高音まで解像感が高い 低音〜高音までしっかり鳴る 中高音が聴きやすい
空間オーディオ あり なし
ANC あり なし
音漏れ しにくい 少ししやすい しやすい

AirPods ProとAirPods(第3世代)は低音から高音まで解像感の高いリアリティのあるサウンドで細かいところの音はAirPods Proの方がしっかり鳴っている感じです。

AirPodsはボーカル域がとても聴きやすく音量を上げることで意外と迫力のあるサウンドを楽しめます。

空間オーディオの有無

AirPods Pro、AirPods(第3世代)は空間オーディオに対応しています。

AirPods Proの空間オーディオ
AirPods Proの空間オーディオ

空間オーディオを使うことで3Dのサウンド体験可能で一般的なサウンドはイヤホンから鳴っている感じがします空間オーディオを使うことで音に包まれているかのような体験を得ることができます。

対応していないコンテンツでも擬似的に空間オーディオを使うことができますが対応しているコンテンツならより自然に空間オーディオを楽しめます。

ノイズキャンセリング機能の有無

AirPods Proの最大の特徴がノイズキャンセリング機能です。

ノイズキャンセリング機能は周囲の外音のノイズをキレイに消し去ってしまう技術となっておりAirPods Proのノイズキャンセリング機能は本当にスゴイです。

AirPods Pro ノイズキャンセリング
AirPods Proのノイズキャンセリング

無駄な周囲の雑音が消えてしまうので、音楽の細かい音までしっかり聞こえリアリティのあるサウンドを体験できます。

音楽を聞かない時もノイズキャンセリングをONにしておくことで、ラジオとかポッドキャストなど学習で声を主体に聞くコンテンツを視聴するときにも集中できます。

また、完全に無音にしてしまって瞑想したいときなんかにもAirPods Proのノイズキャンセル機能を存分に発揮することができるのではないでしょうか。

接続性能はどちらも高水準レベル

AirPods Pro、AirPodsともにH1チップを搭載していてiPhone、iPadとの接続は高水準です。ペアリングもケースを開くだけでiPhoneに表示し接続ができます。

AirPods Proをペアリング
AirPods Proをペアリング

端末の切り替えもスムーズで、AirPods ProとAirPodsの両方を持っていてもケースを開くだけでかんたんに接続先を変更ができます。

さらに、iOS 13以降であれば1台のiPhoneで2台のAirPodsでサウンドを共有(オーディオ共有)して音楽を楽しむことできます。

iOS 14、iPad OS 14、macOS Big Sur以降では再生している端末に自動的に切り替えできるシームレス機能を使うことができます。

バッテリー持ちの違いを比較

AirPods Pro バッテリー
AirPods Pro バッテリー

AirPodsのバッテリー持ちはAirPods Proが6時間、AirPods(第3世代)が8時間、AirPodsが5時間で実際のバッテリー駆動時間はこんな感じでした。

実際の電池持ち
  • AirPods Pro(第2世代):5.5時間
  • AirPods(第3世代):5.5時間
  • AirPods(第2世代):4.5時間

AirPodsの方が電池持ちはいいですが、4時間も連続して使うことはそうそうなくケースに戻しながら使うことが多く実際の使用感はどちらも同じ…といった感じです。

なお、ケースを併用することでAirPods ProとAirPods(第2世代)は24時間、AirPods(第3世代)は30時間の再生時間なので2〜3日充電しなくても十分使えるでしょう。

防水仕様の違い

AirPods Pro、AirPods(第3世代)はIPX4の耐汗耐水に対応しているのである程度濡れても使えます。AirPods(第2世代)は耐水仕様に対応していないです。

IP67のiPhone SE(第3世代)やIP68のiPhone 14iPhone 14 Proのように、水の中に沈めるなどプールで使えないですが汗や雨などの水しぶき程度なら耐えられます。

運動して汗だくになったとしてもサッと水洗いできるのは良いですよね。安心して使えます。

AirPods・AirPods Pro 買うならどっちがいい?

AirPods ロボ
AirPods ロボ

AirPods Pro(第2世代)は39,800円、AirPods(第3世代)は27,800円、AirPods(第2世代)は19,800円と価格差はそれなりです。

予算に余裕があるのならAirPods Proを選んでもいい…というわけではなくそれそれ特徴が異なるので使用用途に合ったモデルを選ぶのがおすすめです。

AirPods Pro(第2世代)がおすすめな人は

AirPods Pro(第2世代)
AirPods Pro(第2世代)

AirPods Pro(第2世代)はノイズキャンセリング機能が使えるので、騒音をかき消して静かな環境が欲しい方におすすめです。

AirPods Pro(第2世代)のメリット
  • ノイズキャンセリングが使える
  • 外音取り込みで付けながら会話できる
  • 空間オーディオで臨場感あるサウンドに
  • iPhoneとの連携機能が抜群で使いやすい
  • 充電ケースがMagSafe充電に対応
  • IPX4対応で濡れても使える

音質もAirPods(第3世代)よりも良いので音にこだわるならAirPods Proの一択です。ノイズキャンセリングを効かせながら空間オーディオで最高の音楽を楽しめます。

AirPods Proのデメリット
  • カナル型で耳が痛くなることが(個人差あり)

個人差ありですがAirPods Proはカナル型イヤホンということもあり、長時間付けてると耳が痛くなることがあります。

なかなか実機で試せるものではないのでApple公式サイトでAirPods Proを買うと14日間は無条件返品ができるのでとりあえず試してみるのがおすすめです。

AirPods(第3世代)がおすすめな人は

AirPods(第3世代)
AirPods(第3世代)

ノイズキャンセリング機能が必要ないならAirPods(第3世代)がおすすめです。

AirPods(第3世代)のメリット
  • インナーイヤー型で耳の負担が少ない
  • 音質が第2世代と比べて良くなった
  • 空間オーディオ対応はマジで最高です
  • 「探す」でイヤホンを失くしても探し出せる
  • ワイヤレス充電がMagSafeに対応した
  • IPX4対応で濡れても使える

空間オーディオにしっかり対応しているのに8,000円ほど安く買えます。

AirPods(第3世代)のデメリット
  • ノイズキャンセリングに非対応

インナーイヤー型なのに音質が良くて耳にも優しいです。ずっと付けてられるイヤホンなのでノイキャンが必要ないならほんとにAirPods(第3世代)で良いでしょう。

また、イヤホン単体で「探す」にも対応しているのでイヤホンを失くしやすい方にもおすすめです。

AirPods(第2世代)がおすすめな人は

AirPods(第2世代)
AirPods(第2世代)

AirPods(第2世代)もインナーイヤー型の耳に優しいイヤホンでAirPods(第3世代)よりも耳の浅いところに付けるのでより自然に使うことができます。

AirPods(第2世代)のメリット
  • インナーイヤー型で耳に優しい
  • フラットな音質で聴きやすい
  • 価格が他のモデルより安い

音質は低音が弱めで高音の伸びも控えめですが中音域が聴きやすく長時間音楽を楽しんだり、リモートワークで使うのに適しているイヤホンとなっています。

AirPods(第2世代)のデメリット
  • 音漏れしやすい
  • 低音域は少し物足りない
  • ノイズキャンセリングに非対応
  • 空間オーディオに非対応

空間オーディオは非搭載なので音楽や映画をより楽しみたい方はAirPods(第3世代)の方がいいですが、必要最低限の機能でいいのならAirPods(第2世代)はおすすめです。

AndroidでAirPodsを使う方法について