
Appleがノイズキャンセリング機能とIPX4の耐水性能を備えた完全ワイヤレスイヤホン・AirPods Proが2019年10月30日に発売しました。
AirPods ProはAirPodsのイヤホン形状をカナル型に変えて音質を向上させたプロモデルとなっており、耳にイヤホンを装着した瞬間に静寂が宿りって迫力の音楽ステージを醸し出す完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
ここでは、AirPods Proのデザイン・音質・使いやすさをレビューしているので、他メーカーのワイヤレスイヤホンやAirPods(第2世代)からAirPods Proに乗り換えを検討してる方は参考にしてください。
この記事の目次
AirPods Pro レビュー
AirPods Proの特徴

AirPods Proは開放型イヤホンから密閉型イヤホンにスタイルを変更しノイズキャンセリング機能に対応したAirPodsのプロモデルとなっています。
- 開放型から密閉型(カナル型)イヤホンに
- 高偏位ドライバ、ハイダイナミックレンジアンプで高音質に
- H1ベースのSiP(System in Package)を搭載
- アクティブノイズキャンセリング機能で外部音を遮断
- 外部音取り込みモードで外部音を取り込み可能
- 空間オーディオで臨場感あるサウンドに
- IPX4等級の耐汗耐水で濡れても使える
- ケースがQi規格のワイヤレス充電に対応
- 最大4.5時間の再生時間(ケース併用で24時間)
- イヤホンサイズ:30.9 × 21.8 × 24.0mm
- イヤホン重量:5.4g(片耳)
まさか、AirPodsにノイズキャンセリング機能を搭載してしまうとは夢にも思ってなかったですが、開放型から密閉型イヤホンになることでノイズキャンセリングに対応して驚くほど周辺ノイズをかき消してくれます。
AirPods Proのノイキャン性能は…マジですごいです。
ソニーのWF-1000XM3の感動は何だったのかと思うほどノイズをかき消してくれて、喫茶店のガヤガヤ音、バスや電車の走行音などが耳から消えるので聞こえないような楽器の音が聞こえてきたり、作業に集中できますよ。
音楽を再生しなくてもAirPods Proはノイズキャンセリング機能を有効化できるので、静かに目を閉じて瞑想したいときにAirPods Proを使うのもいいのかもしれません。
また、カナル型のイヤーチップイヤホンになったことで、音質もAirPodsと比較しても低音と高音の音質が向上しており、はっきりと音楽の「音」を楽しむことができます。
AirPods Proの音質はフラットで素直なサウンドとなっているので、長時間の視聴も耐えることができるようになっています。また、iOS 14より音質を調整できるようになり空間オーディオに対応し音質はかなり向上しています。
純正の設定で好みの音質に近づけることができるので、音楽体験はAirPods Proだけでかなり満足することができるようになったのかなと感じます。
パッケージ・付属品
AirPods Proは白ベースの四角いシンプルなパッケージとなっています。

Proならプロらしくブラックカラーもあってもよかったのに。横サイドはAppleのロゴ、AirPods Pro Wireless Charging Caseの文字がシルバーに輝いています。カッコイイ。

AirPods Proの付属品は、Lightning – USB-Cケーブル、シリコーン製イヤーチップ(3サイズ)、説明書となっています。

カナル型イヤホンになったのでイヤーチップはしっかり3サイズ(S・M・L)から選べるので耳の穴の大きさに合わせることができます。

イヤーチップの収め方もAppleらしくコンパクトにまとまっていていい感じですよね。
ワイヤレス充電対応の充電ケース
AirPods Proの充電ケースはAirPodsと同じデザインで光沢のあるホワイトボディとなっていて本体サイズがちょっとだけ横長ですね。

LEDインジゲーターによりイヤホンを充電しているかどうか確認できるようになっています。
- 赤:イヤホン充電中
- 緑:イヤホン充電完了
- 赤(ケーブル接続時):ケース充電中
- 緑(ケーブル接続時):充電完了
上蓋を開くとAirPods Proイヤホン本体が鎮座しています。見慣れた光景ですが中身は従来のAirPodsとはちょっと違った雰囲気。

充電ケースの裏側には小さいリセットボタンが搭載されていて、iPhoneとのペアリングが上手くいかない時やAndroidとペアリングするときに使うものとなっています。

滅多に使わないですが、AndroidとAirPods Proを使う時に必要となってきます。充電ポートはLightningとなっていてAirPodsと同じく充電ケースの下に搭載しています。

LightningポートなのでスマホにiPhoneを使ってるなら今まで使っているLightningケーブルで充電ができます。
AirPods ProはLightning – USB-Cケーブルが同梱しているのでiPadに同梱してくるApple 20W USB-C電源アダプタを使って充電することも可能となっています。
なお、AirPods Proの充電ケースはワイヤレス充電に対応しているのでワイヤレス充電器を使うことでケーブルレスでバッテリー補給が可能となっています。

しかも、AirPods Proの充電ケースは横長になりスタンド型のワイヤレス充電器で充電できるようになっています。普通に平置きタイプのワイヤレス充電器を使うのがいいとは思いますが、iPhoneを使ってるとスタンド型を使っているという方も多いかと思います。
そのような場合であってもスタンド型のワイヤレスイヤホンでAirPods Proを充電することができます。
充電器のメーカーによっては高さが合わずに充電できないことがあるかもしれませんが、従来のAirPodsのワイヤレス充電ケースは縦型スタンドのワイヤレス充電器は使えなかったので嬉しい誤算ですね。
AirPods ProとAirPodsの充電ケースの大きさを比較するとこんな感じ。

AirPods Pro | AirPods | ||
ケースサイズ | 高さ | 45.2mm | 53.5mm |
横 | 60.6mm | 44.3mm | |
厚さ | 21.7mm | 21.3mm | |
重量 | 45.6g | 40g |
高さは低くなりましたが横幅が広くなったのがAirPods Proの充電ケースですね。大きくなったとはいえ、持ち運びに支障が出るほどの大きさでもないですし全く問題はありません。
ちなみに、イヤホンの向きがAirPodsは外向きに納められていたのに対して、AriPods Proは内向きとなっています。

AirPodsはイヤホンを取り出した後に方向転換をしないと耳に装着することができませんでしたが、AirPods Proは耳と同じ向きにイヤホン本体が納められているので方向転換なしで耳に装着が可能になりました。
そして、圧倒的にイヤホンを充電ケースから取り出しやすくなっています。
AirPods Proのノイキャン性能ばかり話題になるけどケースからイヤホン取り出しやすくなったのも注目。
AirPodsは逆方向にイヤホンが入ってるから方向転換が必要でよく落としてた。でも、AirPods Proは方向転換なしで耳に装着できるんだよ! pic.twitter.com/hBqqtYQbK3
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 30, 2019
AirPodsってよく落としてどこか行方不明になってしまうことが多々あったのですが、AirPods Proは取り出しやすいので落としてしまう心配も減りそうで嬉しい。
デザインはカナル型イヤホンに

AirPods Proはイヤーチップを採用したカナル型タイプのイヤホンに変貌しておりAirPodsと同じスティック型のイヤホンですが見た目はかなり変わりました。

ドライヤーと呼ばれたAirPods Proですが…まさにそんな感じ。イヤーチップはS・M・Lのサイズから自由に変更することができます。
AirPods ProとAirPodsのイヤホンのサイズの違いはこんな感じで、AirPods Proはちょっと猫背スタイル、AirPodsはうどんスティックです。

イヤホンの高さはAirPods Proの方が低くなっていますが、横にイヤホン部分が伸びて、厚みも増えて重量が1.4gほど重くなっています。

AirPods Pro | AirPods | ||
本体サイズ | 高さ | 30.9mm | 40.5mm |
横 | 21.8mm | 16.5mm | |
厚さ | 24.0mm | 18.0mm | |
重量 | 5.4g | 4g |
手で持って比較すると確かにAirPodsよりもAirPods Proの方が重量感がありますが、耳に装着すると違いはほとんど分からないので重さはあまり気にしなくてもいいでしょう。
AirPods Proはイヤーチップを装着した状態で使うので見た目はかなり変わりますね。

この状態で比較するとAirPods Proのデザインは間抜けに見えてしまいますが、スティック部分がAirPodsよりも短くなったので装着時のスタイルはいい感じになっています。

イヤホンの背中部分の黒い部分にノイズキャンセリングをするための外部マイクを搭載しています。イヤホンが白色なので目立ちますが、アクセントデザインになってるので意外と気になりません。
AirPods Proの音質と装着感
AirPods Proは専用のイヤーチップとなっていて、最初から装着しているのはMサイズ、他にSサイズとLサイズが付属しています。

密閉型のイヤホンは耳の大きさや形によって装着感がかなり変わってしまいますが、他社のカナル型イヤホンと同じようにイヤーチップを選ぶことができるのはありがたい。
AirPods Proは「設定」→「Bluetooth」→「AirPods Pro」から「イヤーチップ装着状態テスト」からイヤーチップが耳に合ってるかどうかテストすることができます。

結果は僕の耳穴はちょっと大きいのか判定ではMサイズではダメらしいです。

片耳だけLサイズにするのは気持ち悪いので両耳ともMサイズからLサイズにしました。AirPods ProのイヤーチップはApple独自スタイルとなっていて、引っ張るだけで「カチッ」と簡単に取り外しができます。

他メーカーのイヤーチップと取り外す時の感触が少し違いますがAppleらしい独自の感覚がいいですね。どうてもいいところではありますが細かいところもとことんオリジナリティを追求しているのが素晴らしいです。
AirPods Proはイヤーチップを取り付けるタイプのカナル型イヤホンとなっていて、AirPodsよりも耳の奥まで押し込む完全ワイヤレスイヤホンです。

装着感はとても良好で窮屈感がなく密閉型イヤホンでありながら開放型のAirPodsに近い付け心地を実現しています。おかしい日本語ですが、それくらい自然な装着感となっています。
しかも、AirPods Proのイヤホン本体は軽いので「Pro」になっても「Air Pods」であることは間違いです。しっかりと耳に装着されるのでAirPodsのようにずり落ちてくることもなく装着感はかなりいいものとなっています。
ただし、AirPods Proはカナル型の密着型のイヤホンなのでどうしても耳の形に合う合わないがあります。
僕の場合はAirPods Proのイヤーチップがどうも耳に合っていないのか1時間ほどの使っていると耳が痛くなってしまいます。イヤーチップの大きさを小さくすると判定NGになってしまうので、これはどうにもならないのかな。
AirPods Proは使い勝手のいい高級イヤホンなので、とても残念ですがもし耳に合わないという場合はサードパーティ製のイヤーピースもあるので試してみる価値はあるでしょう。
ノイズキャンセリングで雑音が無音に

AirPods Proはアクティブノイズキャンセリング機能を搭載していて、街中のガヤガヤしたノイズ、空調のノイズ、車のロードノイズといった騒音を自然にかき消してくれます。
AirPods Pro | AirPods | |
イヤホンタイプ | 密閉型(カナル) | 開放型(インイヤー) |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング | – |
外部音取り込みモード | 対応 | – |
ノイズキャンセリングはWF-1000XM3が搭載しが話題でしたが、マイクで周囲音を読み取り逆位相の音を出力することで外の騒音をシャットアウトできる機能です。
本体外側にあるマイクロフォンが外部の音を検知、その音と釣り合うアンチノイズを発生させて外部音を消去する仕組みで毎秒200回で処理しAirPods Proのノイキャン性能はWF-1000XM3よりも上です。
WF-1000XM3でも十分にノイズをかき消してくれますが、AirPods Proはさらに上をいくノイズキャンセリングを実現しています。
もちろん、大きな声で話している声は聞こえますが不快なノイズは消え、スタバでAirPods Proを装着してノイキャンをONにすれば眠ることもできそうなくらい。それだけ、効果を感じることができます。
ノイズキャンセリングのON・OFFはiPhoneのコントロールセンターから設定できるほか、AirPods Proの感圧センサーを長押しすることで切り替えることもできます。

ノイズキャンセリングをONにすることで「スッ」と雑音が消えてしまうので、音楽の細かい音まで聞き取れるようになるだけでなく、音楽をかけずに仕事に集中したい時などに使ったりすることができます。
また、Apple Wacthを持っているなら腕から簡単に操作できます。
AirPods Proだけでもある程度の操作できますが、Apple Watchがあれば曲の選曲なども細かい操作も手元でできるので便利ですよね。ライブラリを表示して手元で楽曲を選ぶことができますよ。
iPhone + Apple Watch + AirPodsで最強のAppleのエコシステムが完成です。
密閉型イヤホンは外部音が聞こえにくいので歩いている時など危険を察知しづらいデメリットもありますが、AirPods Proは外部音取り込みモードに切り替えできます。
AirPods Proの外部音取り込み機能は感度が良くて音楽を聴きながら普通に会話ができるレベルなので、AirPods Proを付けたまま会計レジをすることができるくらい外の音を取り込むことができます。
わざわざイヤホンを取り外すことなく買い物ができてしまうのは何気にいいですよね。また、作業中に話しかけられて瞬時にモードを切り替えることでイヤホンを外すことなくシームレスに会話することもできます。
音質は素直で聴きやすいサウンド
AirPods Proは密閉型イヤホンになったことで音質が向上しています。さらに、内部構造も刷新されていてドライバに高偏位Appleドライバを採用しパワフルな低音再生ができるようになっています。

H1チップをベースとしたSiP(System in Package)とハイダイナミックレンジアンプを搭載しクリアなサウンド再生を実現しています。

無印のAirPodsは音質に関する記述はありませんが、AirPods Proはわざわざこのように内部構造を公表していてプロらしさがありますよね。
AirPods Pro | AirPods | |
イヤホン部分 | 密閉型(カナル) | 開放型(インイヤー) |
ドライバー | 高偏位Appleドライバ | ノーマル |
アンプ | ハイダイナミックレンジアンプ | ノーマルアンプ |
自動音質調整 | アダプティブイコライゼーション | – |
通気システム | 均圧のための通気システム | – |
チップ | H1ベース SiP(System in Package) | H1ヘッドフォンチップ |
AirPods ProはH1ベースのSiP(System in Package)を搭載しています。性能自体はAirPods(第2世代)と同じH1チップですが、それ以外のチップをSiPにパッケージングをして防水仕様に対応したというわけですね。
このH1チップの中には10個のオーディオコアを内蔵していて、AirPods Proの音質に大きく貢献しています。
- 低音がしっかり再生されるようになった
- 全体的にフラットで聴きやすいサウンド
- ボーカル域(中音)が聴きやすい
- 空間オーディオがすごい
カナル型イヤホンになったことで低音域がしっかりと再生できるようになりました。AirPodsはインイヤー型イヤホンだったのでどうしても低音が弱くなってしまいましたが、AirPods Proは低音から高音まで全ての音域をしっかりと再生できるように。
AirPodsは元々がボーカル域が聴きやすい音質でしたがAirPods Proになっても引き継がれています。全体的にフラットでとても着飾らない音質でとても素直で聴きやすいサウンドを楽しむことができます。
低音のベース、バスドラムの音などキレのある心地よい迫力のある音に、中音はリズム感のあるギター、中音から高音域にかけての音も解像感が高いのでボーカルは息遣いも感じることができるサウンドを楽しむことができます。
また、AirPods Proはアダプティブイコライゼーションという機能を搭載しています。これは、耳の形に合わせて音質を調整してくれる機能となっていて、人によって形が違う耳に最適なサウンドが再生できるようになっているのです。
Appleのスマートスピーカー・HomePodにも部屋の形状に合わせて音質を調整してくれる機能が搭載されていますが、それのワイヤレスイヤホン版といって良いでしょう。
最新のiOS 14をインストールしたiPhone、iPadを使うことで空間オーディオに対応しました。

空間オーディオはiOS 14とAirPods Proの組み合わせで使える機能で、前後左右から音が聞こえてくる感覚を楽しめる臨場感を楽しめることができるモードで、映画コンテンツで楽しむことができます。
空間オーディオの凄いところは頭を動かしても音が同じところに定位していてあたかもそこで音が鳴っているかのような感覚を得られるところです。スピーカーで音楽を聴いているのと同じ感覚をイヤホンでも楽しめるということですね。
コンテンツが対応していて、PhoneやiPadからしか使うことができないという制限はありますが、映画を楽しむことが多い方にとってはテンションの上がる機能となっています。
音質の調整も可能となったので好みの音質に合わせることができるようになりました。「設定」→「アクセシビリティ」→「AirPods」→「オーディオアクセシビリティ設定」の「ヘッドフォン調整」から音質を調整できます。

「バランスの取れたトーン」に設定することで、音にメリハリがついてボーカル域の音質がクリアになるので、明らかにノーマル状態よりも迫力のあるサウンドを楽しめるようになります。
よくあるイコライザーのような設定ではなく強弱により感覚的に音質を設定できるので、音の設定に詳しくなくても簡単に音調整ができるのがいいところでもあります。
今までは音量を絞ると物足りない音質となり、個々の楽器の解像感・立体感はイマイチでボケた感じとなっていましたが、音質を調整することでAirPodsでありながら迫力のサウンドを作り出すことができるようになりました。
AirPods Proの使いやすさ
AirPods Proと、iPhoneやiPadのiOSデバイスとの相性はとても良いです。ケースの蓋を開くだけで簡単にペアリングできるようになっていて、Bluetoothの設定画面をわざわざ起動することなく接続できるエコシステムで使うことができます。
Macとの接続はBluetoothの設定画面かメニューバーに表示しているBluetoothのアイコンから「接続」をクリックすることで可能となっています。

最新のAirPodsシステム、iOS 14、macOS Big Surにアップデートすることで現在使っている端末を自動認識して自動切り替えをしてくれるようになり、シームレスに再生元を変更することが可能になりました。
例えば、iPhoneでYouTubeを見ていてiMac 27インチを起動してApple Musicで音楽を再生させるとその瞬間に自動切り替えして音楽を楽しむことができるので、とにかくApple製品との操作性については優れていると言って良いでしょう。
感圧センサーによる操作方法
スティック部分には感圧センサーを搭載していて、ここを指で押すことで曲の一時停止、再生、スキップなどの音楽操作ができるようになっています。

AirPodsはヘッド部分をタッチするだけで操作できましたが、AirPods Proはスティック部分を指で摘んで押す操作に変更しています。
- 1回押す:再生、一時停止、電話に応答
- 2回押す:次の曲にスキップ
- 3回押す:前の曲にスキップ
- 長押し:アクティブノイズキャンセリング・外部音取り込みモード切り替え
- Hey Siri:なんでもできる
感圧センサーによる慣れるまで少し違和感あるかもしれないですね。個人的には従来のAirPodsのタッチ操作の方がレスポンスが良く使いやすかったなと感じます。
AirPods Proでどうして感圧センサーを採用したのかちょっと謎です。感圧センサーになってから耳元で操作することがなくなってしまいました…。
IPX4耐汗耐水性能に
AirPods ProはIPX4等級の耐汗耐水に対応しています。
AirPods Pro | AirPods | |
耐水性能 | IPX4(水の飛まつに対してAirPods Proを保護) | – |
iPhoneの耐水性能と比べると弱いですが、雨に濡れたり濡れた手で触る程度であれば耐えることができるので通常使いなら十分使うことができるのではないでしょうか。
トレーニングでAirPods Proを使うことはよくあることだと思います。
思いっきりランニングして汗をかいてしまうことはありますよね。この状態でもAirPods Proを装着したままでも大丈夫ですし、そのままシャワーに浴びて汗を流すこともできます。
バッテリー駆動時間
AirPods Proのバッテリー駆動時間は約4.5時間とAirPodsよりも少なくなっていますが、ノイズキャンセリング機能をOFFにすると5時間のバッテリー持ちとなっています。
AirPods Pro | AirPods | |
バッテリー(本体のみ) | 最大4.5時間(ノイキャンOFFで5時間) | 最大5時間 |
バッテリー(充電ケース込み) | 最大24時間 | |
ケース充電 | Qiワイヤレス充電に対応 |
充電ケースを使うことで最大24時間のバッテリー駆動時間があるので、イヤホンをよく使うという方であっても2〜3日は充電しなくても使える電池持ちとなっているといえるでしょう。
Beatsの完全ワイヤレスイヤホん・Powerbeats Proは最大9時間のバッテリー持ちなので物足りなさを感じてしまいますが、5分ほどイヤホン本体をケースに戻すことで1時間の再生が可能となるのでさほど問題ではなさそうです。
実際に使ってみると電池が切れて困ったことはほとんどないので、十分すぎる電池持ちを実現しているのかなと感じます。
本体カラーはホワイトのみ
新型のAirPods Proは新色としてブラックカラーが追加されるという情報がありましたが、残念ながらホワイトのみとなっています。
AirPods(第2世代)の噂段階でもブラックカラーの情報がありましたが蓋を開けてみればホワイトのみでしたが、今回のAirPods Proも従来通りホワイトカラーのみの発売となりました。
せめてブラックカラーだけでもあったら嬉しいのに、Appleはどうしてホワイトにこだわるのかな。
AirPods Proの端末価格
AirPods Proはノイズキャンセリング機能を搭載して音質が大幅に向上したことにより、イヤホン価格もは5,000円ほど高くなって27,800円で販売されます。
AirPods Pro | AirPods | |
ケース充電 | Qiワイヤレス充電に対応 | |
同梱物 | Lightning to USB-Cケーブル、シリコーン製イヤーチップ3サイズ | Lightning to USB-Aケーブル |
価格 | 27,800円 | 22,800円 |
音質が良くなって、ノイズキャンセリングに対応し、IPX4の耐水性能に対応して5,000円の価格アップでAirPods Proは…安い?!むしろ、AirPodsの22,800円が高いですよね。値下げ希望。
なお、AirPods ProはLightning to USB-Cケーブルが付属しているのでApple 20W USB-C 電源アダプタを使ってダイレクトで充電することが可能となっています。
AirPods Pro レビュー:評価まとめ

AirPods Proはカナル型の密閉タイプの完全ワイヤレスイヤホンとなっています。ノイズキャンセリング機能を搭載したことで周囲の雑音をかき消して最高の音楽体験ができるようになりました。
AirPods Pro とAirPodsのスペックを比較しました。
AirPods Pro | AirPods | ||
イヤホン部分 | 密閉型(カナル) | 開放型(インイヤー) | |
ドライバー | 高偏位Appleドライバ | ノーマル | |
アンプ | ハイダイナミックレンジアンプ | ノーマルアンプ | |
自動音質調整 | アダプティブイコライゼーション | – | |
通気システム | 均圧のための通気システム | – | |
チップ | H1ベース SiP(System in Package) | H1ヘッドフォンチップ | |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング | – | |
外部音取り込みモード | 対応 | – | |
耐水性能 | IPX4(水の飛まつに対してAirPods Proを保護) | – | |
本体サイズ | 高さ | 30.9mm | 40.5mm |
横 | 21.8mm | 16.5mm | |
厚さ | 24.0mm | 18.0mm | |
重量 | 5.4g | 4g | |
ケースサイズ | 高さ | 45.2mm | 53.5mm |
横 | 60.6mm | 44.3mm | |
厚さ | 21.7mm | 21.3mm | |
重量 | 45.6g | 40g | |
ケース充電 | Qiワイヤレス充電に対応 | ||
同梱物 | Lightning to USB-Cケーブル、シリコーン製イヤーチップ3サイズ | Lightning to USB-Aケーブル | |
価格 | 27,800円 | 22,800円 |
大きな違いは高音質になったドライバーとハイダイナミックレンズアンプ、ノイズキャンセリング機能、IPX4の耐水性能を持ち合わせたというところとなっています。
AirPods Proのメリット
AirPods Proは強力で自然なノイズキャンセリング機能を使って周囲の音を無音にすることができるのが大きな魅力となっています。
音楽を聴かずに瞑想したいときにも使うのにも使える性能を持っておりノイズキャンセリングのためにAirPods Proを手にしてもいいくらい、それだけ高品質はイヤホンとなっています。
- 密閉型(カナル型)イヤホン
- ノイズキャンセリング機能に対応
- 外部音取り込み機能に対応
- 高偏位Appleドライバ、ハイダイナミックレンジアンプを搭載
- 空間オーディオで臨場感あるサウンドに
- iPhoneとの連携機能が抜群で使いやすい
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応
- IPX4等級の耐汗耐水に対応
音質は偏りのないフラットで低音から高音にかけて全域で改造感の高いサウンドを楽しめるようになっています。味付けのない音なので長時間再生にも向いているので、長く音楽を楽しみたいという方におすすめのワイヤレスイヤホンとなっています。
また、iOS 14より音質を調整できるようになったので好みの音を作り出すことが可能となりました。少し物足りないと感じていた音域を好みに合わせることができるので、かなり使いやすくなった印象があります。
また、AirPods Proの接続性能はかなり高くなっています。
東京など人の多いところでの接続性能はさすがといったところです。音楽を聴いているときに音が途切れることがほとんどないです、操作性もとてもいいですし、トータルバランスに優れた完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
AirPods Proのデメリット
AirPods Proを長時間装着して音楽を聴いていると耳が痛くなってくることがありますが、これは個人差だと思うのでここではデメリットにはしませんが密着型のイヤホンなので若干の閉塞感があります。
このような感じのイヤホンが苦手という方はAirPods Proには向いていないので開放型のAirPodsを選ぶのがおすすめです。
- カラーがホワイトのみ
- 音質は良くも悪くもAirPods
また、AirPods Proの本体カラーはホワイトのみとなっています。可能であればブラックも欲しいところですが現在のところAirPodsシリーズは白に統一されているのでカラーが追加されることはなさそうですよね。
いずれ、カラーバリエーションが増えることに期待したいところです。
音質に関しては好みはありますが、基本的に全音域で解像感の高いサウンドを楽しむことができるので、誰が使っても満足いく音を楽しむことができるかと思います。
AirPods Pro・AirPodsの違いはこちらです。
完全ワイヤレスイヤホンの比較はこちらです。
ツイッターで以前からフォローさせていただいていたのですが、ブログでは初めてのコメントです
今ソニーのWF-1000XM3を使用しているのですが、歩いている時の着地音や下を向いた時にすぐに外れてしまう点 走るとすぐに落ちかけてしまうなど、装着感がどうしても満足できません
以前Air pods2を使用していてその時は装着感はとても良かったのですが、どうも今のイヤホンにしてから馴染めません(付属のイヤーピースは全て試しました)
そこで、Air Pods ProかPower beats Proの2機種を検討しているのですが、ロードノイズはどうなのでしょうか?
また、今購入するとしたらどちらの方がいいでしょうか?
使用機器は主にiPhone7です よろしくお願いします