
HUAWEI P10 liteは2017年6月に発売したP9 liteの後継モデルです。筐体にガラス素材を採用したことで同じ価格ラインですがより高級な雰囲気な仕上がりに進化しています。
P10 liteはドコモ・au・ソフトバンクの回線に対応しているので各MVNPの格安SIMを入れて安く使うことができるので、格安スマホに乗り換えるならいいと思いますよ。
ということでは、HUAWEI P10 liteの実機でデザイン、スペック、使い勝手をレビューしているので、どんな端末かをチェックしてみてください。
この記事の目次
HUAWEI P10 lite スペックと性能
P10 liteはP9 liteからあまり違いがないのかなと思っていましたが意外と基本性能が大きく向上しています。
これだけの性能を持ったスマートフォンを2万5000円くらいで購入することができるのはなかなかスゴイことです。P10 liteは5.2インチサイズのフルHDディスプレイ、P9 liteやnova liteと同じ解像度のものが採用されています。
また、P10 liteはディスプレイの保護ガラスに7H強化ガラスを採用しています。
P10 lite | nova lite | P9 lite | |
サイズ | 5.2インチ | ||
解像度 | FHD(1920 × 1080ピクセル) | ||
仕様 | IPS(in-cell) 7H強化ガラス |
IPS(in-cell) |
7H強化ガラスにより画面に傷が付きにくくなっただけではなく指紋も付きにくくなっているのが特徴となっています。さらに手触りも良くなっていて、持ったときの感触はP9 liteよりもP10 liteのほうが高級感があります。
P9 liteやnova liteの保護ガラスは手触りが滑らかじゃなかったんですよねー。手で触ると引っかかりがありますがP10 liteの画面はとても滑らかに指を滑らすことができるのです。
実際に触ってみないと分かりませんが、ちょっと触っただけでその違いは分かると思いますよ。
CPU・RAM・ストレージの性能
P10 liteのCPUはARMベースのプロセッサですが、HUAWEIが独自で開発しているKirin 658が採用。P9 liteのブラッシュアップ版のチップとあっています。
P10 lite | nova lite | P9 lite | |
CPU | Kirin658 オクタコア 2.1GHz ×4 1.7GHz ×4 |
Kirin655 オクタコア 2.1GHz ×4 1.7GHz ×4 |
Kirin650 オクタコア2.0GHz ×4 1.7GHz ×4 |
RAM | 3GB | 2GB | |
ROM | 32GB MicroSDスロット(最大128GB) |
16GB MicroSDスロット(最大128GB) |
性能的にはあまり進化はしていませんが、P10 liteのRAMの容量が2GBから3GBに増設しているのでP10 liteの全体的な操作感はP9 liteよりも上となっているでしょう。
また、P10 liteのストレージ容量は16GBから32GBに倍増しているのでより多くのアプリをインストールしたり写真を保存することができるようになっています。
価格据え置きで倍増なのでお得感がありますよね。また、最大128GBのマイクロSDカードにも対応しているのでストレージ容量が少なくなっても増設することが可能となっています。
カメラの画質
P10 liteの背面カメラは1200万画素のイメージセンサーを搭載しておりP9 liteよりも画素数は少なくなりましたが、P10 liteのイメージセンサーの画素ピッチは1.25μmとスマホのイメージセンサーとしては大型のものが採用されています。
つまり暗いところでの撮影により強くなったカメラということになります。
P10 lite | nova lite | P9 lite | |
回線 | SIMフリー NTTドコモ、ソフトバンク、au |
SIMフリー NTTドコモ、ソフトバンク |
|
通信速度 | 受信時最大262.5Mbps 送信時最大50Mbps |
受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps |
|
LTE通信 | FDD-LTE : B1/3/5/7/8/18/19/26 TDD-LTE : B41 W-CDMA : B1/5/6/8/19 |
FDD-LTE : B1/3/5/7/8/19/28 TDD-LTE : B40 W-CDMA : B1/5/6/8/19 |
|
Wi-Fi通信 | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz) |
802.11 b/g/n (2.4GHz) |
|
Bluetooth | 4.1 | ||
スロット | Nano-SIM × 2 microSDカード |
実際にP10 liteのカメラで撮影をしてみましただ、なかなか綺麗に写真を撮ることができます。

色合いもなかなかいい感じです。

顔追従AF機能も使ってピントを合わすこともできるので、ポートレートも綺麗に撮ることができるでしょう。
au(VoLTE)回線に対応
NTTドコモ、ソフトバンクに加えて、auの回線に対応したのもかなり大きなポイントとなっています。
P10 lite | nova lite | P9 lite | |
回線 | SIMフリー NTTドコモ、ソフトバンク、au |
SIMフリー NTTドコモ、ソフトバンク |
|
通信速度 | 受信時最大262.5Mbps 送信時最大50Mbps |
受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps |
|
LTE通信 | FDD-LTE : B1/3/5/7/8/18/19/26 TDD-LTE : B41 W-CDMA : B1/5/6/8/19 |
FDD-LTE : B1/3/5/7/8/19/28 TDD-LTE : B40 W-CDMA : B1/5/6/8/19 |
|
Wi-Fi通信 | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz) |
802.11 b/g/n (2.4GHz) |
|
Bluetooth | 4.1 | ||
スロット | Nano-SIM × 2 microSDカード |
P10 liteはキャリアアグリケーション(CA)に対応したことでauの回線を利用することで下りの最大通信速度がが150Mbpsから262.5Mbpsに向上しています。
au回線に対応したことでUQ mobileのSIMカードを入れて通信をすることも可能となっており、Androidスマホなのでau回線のテザリングも問題なく使うことができます。
5GHz帯のWi-Fiに対応
P9 liteやnova liteは5GHz帯のWi-Fiには対応してませんが、P10 liteはac(5GHz帯)のWi-Fiにもを対応しより速い通信と安定した通信をすることができるようになりました。
5GHz帯に対応したことで近くでレンジでチンをしても電波が切れることがなくなります。
急速充電に対応
P10 liteは10Wの急速充電に対応しています。
P10 lite | nova lite | P9 lite | |
バッテリー | 3000mAh 2A急速充電対応 |
3000mAh |
なので、バッテリーが減って電源が切れそうな時でも急いで充電をすることで短い時間でバッテリーを補給することが可能となっています。
HUAWEI P10 lite レビュー
パッケージと付属品
P10 liteのパッケージは白の箱にカラフルなラインが入ったデザインになっています。

テープカットをして蓋を上に持ち上げていくと、赤紫と青紫のカラフルな箱が出てきます。

今回も縦にP10 liteの本体は、付属品が入った箱に挟まれた状態で入っています。HUAWEIのスマートフォンはこのような形で梱包されているモデルが多いですね。

中身を確認していきます。充電アダプタ、充電用のUSBケーブル(Micro-B)、3.5mmヘッドフォンイヤホン、クイックスタート、P10 lite専用のクリアケース、そしてSIMカードスロットを開けるためのピンも付属してます。

最初から専用のケースが付属しているので、とりあえず何でもいいから傷から守りたいという人にとっては嬉しい付属品です。
HUAWEI P10 lite 外観デザイン
今回購入したのはパールホワイトです。HUAWEI P10 liteは2.5Dの曲面ガラスを採用しているので、P9 liteよりもnova liteのデザインに似ているかもしれませんね。

P10 lite | nova lite | P9 lite | |
カラー | サファイアブルー、パールホワイト、ミッドナイトブラック、プラチナゴール、サクラピンク(UQモバイル専用) | ゴールド、ホワイト、ブラック | |
本体サイズ | 高さ約146.5 mm、幅約72 mm、厚さ約7.2 mm、重さ約146 g | 高さ約147.2 mm、幅約72.94 mm、厚さ約7.6 mm、重さ約147 g | 高さ約146.8 mm、幅約72.6 mm、厚さ約7.5 mm、重さ約147 g |
簡単な説明が書かれたフィルムが背面に貼られているので、剥がしてから使用しましょう。サイド右側にある上のボタンが音量ボタン、下のボタンが電源ボタンとなっています。
パールホワイトだけどサイドフレームの色がシルバーではなくゴールドになっているのP10 liteの特徴の一つといってもいいかもしれませんね。

本体上部に3.5mmヘッドフォンジャックが搭載されています。

サイド左側にSIMカードとmicroSDカードを入れることができるカードスロットが搭載されています。

nova liteで無くなったアンテナラインが随所に入っていますね。この辺りはP9 liteの流れを受け継いでいるようです。
背面パネルにもガラス素材が採用されており、中央部分に指紋センサーが搭載されています。

背面に指紋センサーがあるのでスマートフォンを手に持った時のアクセスは抜群にいいのですが、机に置いた時などは触ることができないのがデメリットともいえます。
指紋認証でロック解除するときはP10 liteを必ず手で持つ必要があるのが少し面倒くさいところ。
背面カメラは1200万画素のイメージセンサを搭載してます。電子手振れ補正機能が搭載されているので、ブレの少ない写真を撮影することが可能となっています。
HUAWEIのロゴマークやCEのロゴが印刷されていたシールが無くなりとてもシンプルになりました。

本体下部にスピーカーとマイクが搭載しています。

充電ポートはUSB(Micro-B)となっています。またしてもUSB-Cじゃないのか…。エントリーモデルにUSB-Cを採用するのはまだ早いのかな?(追記:2018年6月にリリースされたP20 liteはUSB-Cポートが採用されました。)
P10 liteは全体的にP9 liteと比べても高級感が増したような印象を受けます。5.2インチというディスプレイは小さすぎず、大きすぎず、丁度良い大きさで非常に使いやすいです。
解像度もフルHDに対応していますし、色合いもくっきりしているのでとても見やすいと思います。

SIMカードの入れ方
左サイドにあるSIMカードスロットを付属のピンを使って開けることができます。

このスロットにnanoSIMカードとmicroSDカード(128GBまで)を乗せることができます。

SIMカードを乗せたらガッチャンと元に戻します。

画面左上に表示されている「緊急通知のみ」がドコモ回線のSIMカードなら「NTT DOCOMO」に、au回線なら「KDDI」に切り替わります。
もし切り替わらない場合はもう一度入れ直して電源を再起動してみてください。

格安SIMのSIMカードを使う場合はAPNの設定が必要となるので「設定」の「その他」から「モバイルネットワーク」にアクセスしましょう。

「アクセスポイント名」をタップすると各MVNOのAPNを設定することができるので、契約しているMVNOを選択します。
僕は楽天モバイルのSIMカードを入れたので「楽天モバイルB」にチェックを入れました。

これでモバイル通信をすることが可能となります。
指紋認証「指紋ID」の設定方法
指紋認証「指紋ID」の設定方法も紹介します。「設定」の「指紋ID」から「指紋管理」を選択します。

ちなみに、P10 liteの指紋IDはジェスチャー操作にも対応しており指紋センサーを下にスライドすることで通知パネルを表示させたり、写真閲覧時に写真をスライドさせることも可能でこの設定画面から有効にすることができます。
PINコード(数字)かパスワード(数字と英字の組み合わせ)を設定します。今回はPINで4桁の数字で設定しました。

「新しい指紋」から指紋を登録します。

左手で持つ場合は人差し指が指紋センサーとちょうどいい位置にくるので人差し指を登録したいと思います。もちろん、複数登録することもできます。

数回、指を触れさせることで指紋の登録が完了します。

以上で指紋IDの設定が完了です。
スリープ状態から指紋センサーに登録した指で触るだけで一瞬で画面が表示されロック解除され、指紋の認証速度もかなり高速なのでかなり使いやすいですね。
ただし机に置いた時は指紋IDを使うことができないのが面倒くさいので、顔認証機能に対応したP20 liteを選んだほうがいいでしょう。
HUAWEI P10 Lite レビュー:まとめ
P10 liteはP9 liteと比較して明らかに質感が向上しており、特に保護ガラスが7H強化ガラスになったことで傷や指紋がつきにくくなっただけではなく手触りが滑らかになりました。
2.5D曲面ガラスになったことで手に馴染むフォルムになったのも良いですね。
スペック的にはあまり進化していないのがちょっと残念ですが、普通に使うには必要最低限のスペックはクリアしていると思うので格安SIMとの組み合わせには最適なスマートフォンなのかなと思います。
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