以前から使っているMacBook Proのストレージ容量が圧迫してきたので、ファイルを整理して空き容量を増やしました。
2016年10月にリリースされたmacOS Sierra 10.12より新しいストレージ管理画面が搭載されたので、今まで比べて非常に管理がしやすく進化していまるので、今回は新しくなったストレージ管理画面からMacのストレージ容量の削減を行ってみました!
Macの空き容量を増やす方法(macOS Sierra対応)
今回Macのストレージ容量の削減をしたのは、MacBook Pro Late 2013の512GBモデルで利用可能容量約87GBとかなり空き容量が少なくなっています。この画面は上部メニューバーの「(Apple)メニュー」→「このMacについて」→「ストレージ」から確認することができます。
macOS Sierra 10.12より新たに「管理」という項目が追加されているので、ここから必要のないファイルなどをじゃんじゃん削除していくことになります。
画面の見方としては左メニューに各項目別に消費している容量が表示されているので、ここの数字をいかに少なくすることができるかが、Macの空き容量を増やすことができるかがポイントとなっています。
「iCloudに保存」や「iTunesのストレージの最適化」を有効化することでストレージの空き容量を増やすこともできますが、すぐには効果は出ないので今回は何も触れないでおきます。
不要なファイルを削減
まず、最初に「不要なファイルを削減」からいらないファイルを削除していきましょう!上記の管理画面の「不要なファイルを削減」の「ファイルを確認」か左メニューの「書類」を選択するとデータサイズの「大きいファイル」をまとめて確認することができます。
ファイル名をカーソルで撫でると「×」マークが右側に表示されるので、クリックするとデータが削除されます。ただし、通常の削除と違って取り消すことができないので注意が必要です。
意外と使っていないファイルが発見できるので、必要なければサクッと削除してしまいましょう。
項目の「ダウンロード」を選択することでダウンロードフォルダに格納されているファイルを確認することができます。
ダウンロードファイルは比較的必要のないデータが格納されていることが多いですね。こちらも必要ないファイルはサクッと削除をしてしまいましょう。
iOSデバイスのバックアップデータを削除
iPhone/iPadをLightningケーブルで接続することでiTunes経由でバックアップされていることがあります。一度でもMacとiPhone/iPadを接続している場合はiOSのバックアップデータやソフトウェアアップデータがMacの中に存在している可能性が非常に高いです。
左メニューの「iOSファイル」を選択することでiOSファイルを確認することができます。
このMacBook Proもいつの間にか35.8GBもの膨大なiOSファイルが存在しているとはね。ちょっとビックリです。必要があるデータであれば残しておくべきだと思いますが、僕の場合は必要がないのでサクッと全削除します。
「command + A」で全選択して「delete」をタップすることで全削除することができません。もちろん、この操作を取り消すこともできませんので注意です!
35GBの容量が一気に消えるのは大きいですね〜。
アプリケーションを削除
左メニューの「アプリケーション」から同じ要領で使用していないアプリを削除していきましょう。長年使っていると「昔使っていたけど今は使わない」というアプリがあったり、アップデートすることで旧バージョンのアプリが残っている場合があるので、そのようなアプリもサクッと削除しましょう!
ちなみに、Adobe PhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブアプリのメジャーアップデートは新規のアプリがインストールされるので旧バージョンのアプリはそのまま残ってしまいます。
Abobeの製品群を長く使用している人は確認をしてサクッと削除してしまいましょう。
iTunesのダウンロードファイルを削除
左メニューの「iTunes」ではiTunesでダウンロードしたファイルを確認することができます。ただし、削除はこの画面から行うことができずiTunesにアクセスして削除する必要があります。
今回、表示されたのはiOS AppをiTunesにダウンロードしたモノが表示されており、基本的には必要のないファイルですね。ということで「iTunesを開く」からiTunesを起動しメニューの「App」を開きます。
「ライブラリ」にiTunesにダウンロードしているiOS Appが表示されるので右クリックメニューの「ライブラリから削除」をクリックして消去していきます。
全削除されるとスッキリした画面に。
ストレージの管理画面に表示されている「0KB」になりキレイサッパリです。
メールの添付ファイルを最適化
左メニューから「メール」を選択するとiCloudメールの添付ファイルをダウンロードするかどうかを設定する項目が出てくるはずなのですが、このMacBook Pro Late 2013ではなぜか出てきませんでした..。
違う機種(MacBook Pro Late 2016)で確かめると「最新の添付ファイルのみをダウンロード」という項目を選択できました。
これを有効にすると最新のメールの添付ファイルだけダウンロードされるようになり、古いメールの添付ファイルは削除されます。
約1GBの容量削減に成功です。ということは機能を有効化することができなかったMacBook Pro Late 2013は約7GBの容量を削減することができたかもしれないということですね。
写真アプリのライブラリを最適化
写真Appのライブラリの容量も気付いたら肥大化しているデータファイルの一つですね。僕のMacBook Proも約40GBもの写真ファイルが存在していることが明らかに。
iCloudフォトライブラリを使用しiCloudに写真データを保存している人は「フォトライブラリを最適化」をクリックして有効化しましょう。
ただし、この方法はいずれMacの空き容量が少なくなった時に自動的に写真ファイルを縮小圧縮してデータ容量を削減するという機能で即効性がありません。「今すぐ容量を削減したいんだ!」という人はFinderの「ピクチャフォルダ」にある「写真Library」をゴミ箱に入れて...
ゴミ箱から削除しましょう。
ちゃんとフォトライブラリに写真データがアップロードされていることを確認してから実行してくださいね。本当にMac本体から写真データが綺麗さっぱり消えて無くなるので。
「写真Library」ファイルがない状態で写真Appを起動します。すると、Library.photoslibraryのシステムファイルが見つかりませんという項目が表示されるので「ほかを開く」を選択します。
「新規作成」を選択して新しい写真ファイルを作成します。。
デフォルト名の「写真ライブラリ」のまま「OK」を選択します。
次に上部メニューの「写真」→「環境設定」を選択し...
「一般」→「システムフォトライブラリとして使用」をクリックします。
これで新しく作成したフォトライブラリのファイルと写真Appが使用するファイルを紐付けさせることができます。
次に「iCloud」のタグから「iCloudフォトライブラリ」にチェックを入れて...
「Macストレーズの最適化」にチェックを入れます。
これでMacのストレージには縮小圧縮したデータの小さい写真データが自動的にダウンロードされることになり、約40GBあったファイル容量が約8GBまで削減することができました。
ちなみに削除直後は66MBまで削減されますが、iCloudフォトライブラリから写真ファイルが自動的にダウンロードされるので最終的に8GBという容量に落ち着きました。
オリジナルの写真データはiCloud上の写真Appに格納されているので、必要な時にMacの写真Appから写真を選択することでダウンロードすることができるので安心ですよ。ただし、この技はiCloudの無料(5GB)枠で使用するのは厳しいので、最低でも月額130円(50GB)のiCloud Driveの契約が必要となります。
もしiCloud Driveの有料プランには入りたくない場合は外付けHDDに「ピクチャフォルダ」にある「写真Library」を移行させて、外付けHDDに紐付けさせるという方法がありますので膨大な写真データで悩んでいる人は試してみてください!
ゴミ箱を空にする
「ゴミ箱」を空にしましょう!いつも通り「ゴミ箱」から「ゴミ箱を空にする」をしてもいいですし、ストレージ管理画面を開いているのであれば、ここから空にしてもいいと思います。
もちろん、この作業も取り消すことができないので注意です!
以上でストレージの整理は終了です。この時点で利用可能容量が約87GBだったのが100GBも増えて約186GBになりました!
セーブブートでキャッシュをクリア
macOSにはセーフブートと呼ばれるモードで起動させることができます。この時に自動でmacOSが蓄えているキャッシュを削除してくれるので、セーブブートで起動させるだけでストレージ容量を増やすことができるそうです。
セーフブートを起動させるには電源が切れた状態で電源ボタンを押して起動音が鳴った直後に「shift」キーを押した状態にします。起動音が鳴らないMacBook Pro Late 2016はどうすればいいのかな...。Appleのロゴマークが表示された瞬間くらいに「shift」キーをおせばいいのかな。
いずれにしてもセーフモードが起動すると上部メニューバーに赤字で「セーフモード」と表示されれば成功です。キャッシュされている容量にもよるのかもしれませんが、結構時間が掛かるかもしれませんね。
これでキャッシュがクリアされます。
電源を一度落としてから再起動させることでいつも通りMacを使うことができます。キャッシュを削除した後なので少しだけ起動速度が遅いと感じるかもしれませんが、定期的にセーフブートをしてキャッシュを削除させた方が良いとも言われていますね。
容量がどれくらい削減することができたのかをみていきましょう。こちらがセーブブート起動前のストレージ容量。
セーブブート起動後のストレージ容量。
3GB程の容量が増えました。
でも、しばらく放置してると利用可能容量が減っていきセーフブート前よりも容量が減ってしまいました。
結局のところセーブブート前と同じ約186GBの利用可能容量になったので一時的に容量を減らすことができるくらいのものと思っていた方がいいのかもしれませんね。セーブブートは不具合が解消されることもあるようなので、定期的にセーフブートをして損はないのかなと思います。
まとめ
macOS Sierra 10.12から搭載されたストレージの管理機能ですが、意外と便利でした。今までは容量の大きいファイルの検索は「スマートフォルダ」から実施するしかなかったので、この新しい検索機能は非常に便利ですね。
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