AmazonのFireタブレット・Fire HD 8は16GBモデルなら1万円を切る8,980円で買うことができる超格安タブレット端末で、アマゾンプライムデーやサイバーマンデー などのタイムセール期間中ならさらに安く買うことができます。
これだけ安いと「本当にFire HD 8で満足できるのかな?」と心配してしまいますが、普通にインターネットでYouTubeやプライムビデオなどの動画コンテンツ、電子書籍を見るという使い方なら問題なく快適に使うことができるのでおすすめです。
ということで、実際にFire HD 8を購入して使ってみました。ここではFire HD 8のスペック、デザイン、使い勝手などを徹底レビューしたいと思います。
- Amazon Fire HD 8 レビュー
Amazon Fire HD 8 レビュー
Amazonの格安タブレット・Fire HD 8は8インチのディスプレイを搭載しつつも片手で持って使うこともできるほどコンパクトでモバイル性能に優れたタブレット端末となっっています。価格も8,980円とタブレットとしては異例の安差なので非常に手に取りやすいモデルといえるでしょう。
- 16GBが8,980円、32GBが10,800円の超格安タブレット
- インターネット、SNS、アプリ、ゲームを楽しむことができる
- 本体サイズが片手サイズで手軽に扱える
- ステレオスピーカーで迫力サウンドを楽しめる
- プライム会員ならタイムセールでさらに安い場合も
- プライム会員ならプライムビデオ、プライムミュージック、プライムフォトなどのサービスを使える
- アプリ数が少ない
- 動作が少し遅い
- 液晶の色合いがあまり綺麗ではない
- 場合によってFire 7より表示領域が狭くなることがある
- カメラの画質が悪い
では、Amazon Fire HD 8を詳しくレビューしていきたいと思います。
Fire HD 8 新旧のスペック比較
Fire HD 8は8インチの1280 x 800ピクセルの液晶ディスプレイ、1.3GHzで駆動するクアッドコアプロセッサ、1.5GBのRAMを搭載しています。CPUプロセッサはAppleのiPhone 5sと同じくらいの性能しかないのでタブレット端末としては必要最低限のスペックとなっています。
Fire HD 8 | |||
第8世代(2018) | 第7世代(2017) | 第6世代(2016) | |
ディスプレイ | 8インチ 1280 x 800 IPSパネル (189ppi) |
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プロセッサ | クアッドコア 64bit ARM MT8163@1.3GHz |
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RAM | 1.5GB | ||
ストレージ | 16/32GB | ||
OS | Fire OS | ||
オーディオ | Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー マイク |
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カメラ | 200万画素HDフロントカメラ 200万画素HDリアカメラ |
VGAフロントカメラ 200万画素HDリアカメラ |
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Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n |
Fireタブレットは新世代モデルだからCPUの性能が向上しているわけではなく必要とする性能に合わせたプロセッサが搭載されています。
Amazonとしてはプライム会員の用途を満たす(Amazonビデオ、Prime Music、Kindle本の閲覧...など)端末であればOKなのでiPadなどのタブレットのように性能を高める必要はないのでしょう。
Fire HD 8はCPUの性能は高くないけど目的に合ったものになっているのでAmazonのサービスを使うには特に問題はないですしコストパフォーマンスは最高といっていいでしょう。
8インチサイズのディスプレイを搭載しているFire HD 8は新型になるにつれて本体の薄さが厚くなっています。
2015年モデルの本体厚みは7.7mmでしたが2016年モデルで9.2mmとなり、2018年モデルでは9.7mmと3年前のモデルから2mmも分厚くなってしまいました。新しいモデルになるごとに分厚くなる謎の進化を遂げているFire HD 8。本当に謎の進化を果たしています。
Fire HD 8 | |||
第8世代(2018) | 第7世代(2017) | 第6世代(2016) | |
バッテリー | 10時間(測定方法の変更) | 12時間 | |
センサー | 加速度計、環境光センサー、ジャイロスコープ | 加速度計、環境光センサー | |
メモリーカード | microSD (最大400GBまで) |
microSD (最大256Bまで) |
microSD (最大200Bまで) |
サイズ | 214 x 128 x 9.7mm | 214 x 128 x 9.2mm | |
重量 | 369g | 341g | |
価格 | 16GB:8,980円 32GB:10,980円 |
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Fire HD(2018)とFire HD 8(2016)の違いとして、microSDカードの対応容量が200GBから400GB(2017は256GB)に増えているのでより多くのデータを保存することが可能となりました。
バッテリー起動時間は12時間から10時間と持ちが悪くなっていますが、測定方法が変更したことでより実際のバッテリー駆動時間に近くなったとのことなので、基本的な性能は変わっていないようです。
16GBと32GBのどっちを選べきか
Fire HD 8のストレージ容量は16GBと32GBの2タイプから選ぶことができますが、価格差が2,000円なのでどちらにしようか悩んでしまいます。
たった2,000円で32GBになるので32GBモデルの方がいいのかなと思いますが、Fire HD 8はmicroSDカードでストレージ容量を最大400GBまで増やすことができるので16GBで十分という見方もできます(Fire HD 8 2017年モデルは256GBまで。)
microSDカードは2,000円もあれば64GBのカードを買うことができるので、少しでも安くしたいなら16GBモデルを選びましょう。
- Fire HD 8 16GB(8,980円)+ microSDカード 64GB(1,850円):10,830円
- Fire HF 8 32GB:10,980円
microSDカードで増設するのは面倒くさいという方は32GBモデルにした方がいいと思います。スマートに32GBのストレージ容量を使うことができます。
Fire HD 8 パッケージと付属品
Fire HD 8はオレンジ色の明るいパッケージに包まれてやってきます。画面の部分が浮き出たように見える加工が施されており、意外とこだわったデザインになっています。
ちょっと珍しい梱包形態ですよね。本体と充電器はこのように収まっています。袋タイプの段ボールが緩衝材の役目も果たしているので効率の良い梱包形態と言えるのかもしれません。
5Wの充電アダプタに充電ケーブル(Micro-B USB)、説明書などが入っています。
電子書籍のKindleは電源アダプタは同梱されていませんが、Fire HD 8はきちんと電源アダプタが同梱されています。iPhoneを使っているユーザーはMicroBのUSBケーブルはあまり持ち合わせていませんし、近年はUSB-Cに対応したスマホも増えてきているので同梱されているのは助かりま。
Fire HD 8 本体デザイン
画面が大きく片手でも持てる本体サイズ
Fire HD 8の本体デザインはFire 7と同じように丸みがあり電子書籍端末のKindleに似たデザインとなっていますが、カラーラインナップはブラックのみとなっています。個人的にはホワイトモデルが欲しいな...。
Fire HD 8のディスプレイの画面比率は16:9となっており長細いデザインとなっています。Fire 7と比較して横のベゼル幅が狭くなっており意外と大きくないので片手で持つことができ、Fire HD 8もFire 7と同じような感覚で使うことが可能です。
Fire HD 8の筐体の素材はFire 7同様にシボ加工されたプラスチック製となっているので手触りはサラサラとして悪くありません。価格以上の質感はあるのではないでしょうか。
ちなみに画面に指紋が付きやすく汚れやすいので気になる方は¥保護フィルムを貼るなりして対策をした方がいいかもしれませんね。
Fire HD 8のカバーを装着すること本体を傷から守るだけではなくカバーを開くだけで自動ON・OFF機能を利用できたり、スタンドを使うことができ、Fire HD 8をより快適に使うことができるようになります。
操作ボタンは上部に集約
Fire HD 8の操作ボタンは全て本体上部に集約されています。本体正面左から音量ボタン(大小)、ヘッドフォンジャック、USBポート(充電用)、電源ボタンの並びとなって
カメラは背面左側に搭載されています。
リアカメラの画質
Fire HD 8のリアカメラは200万画素のイメージセンサーと低解像度のものが搭載されています。とりあえず写真を撮ることができるレベルの画質となっています。(初期設定の16:9の撮影サイズから3:2に変更しています。)
明るいところでそこそこ綺麗に写るので「綺麗じゃん!」って思うかもしれませんが、写真を拡大すると画質はかなり微妙なものとなっています。少し暗いところだとノイズがたくさん出てしまっているんですよね。
画像サイズは16:9の設定で1600×912ピクセルの解像度、4:3に設定して撮影すると1600×1200ピクセルの解像度の写真を撮影することができます。
Dolbyオーディオステレオスピーカー搭載
Fire HD 8は本体左側サイドにDolbyオーディオのスピーカーが2基搭載されておりステレオサウンドで動画コンテンツや音楽を楽しむことが可能となっています。
Fire HD 8は本体サイズの小ささの割に意外と良い音を再生することができるので、テーブルに平置きにして音楽を再生すると音が反射して広がっていい感じに聞こえます。
低音はあまり出ませんが、Dolbyオーディオ技術のおかげなのか音色がクリアでメリハリのあるサウンドを楽しむことができます。人によってはiPadよりも音が良いと感じるかもしれませんよ。
Fire HD 8は音質が良いというよりも「音が良く聞こえる」という表現の方が正しいのかも。iPad Proのステレオスピーカーはどちらかというと原音をそのまま再生している感じですが、Fire HD 8は音に手を加えていい音にしているの典型だと思います。
Fire 7と比較してもFire HD 8の方が抜群に良い音が出るのでプライムミュージックを楽しみたい方はFire HD 8を選んだ方がいいかもしれませんね。
microSDカードでストレージ容量を増やせる
Fire HD 8のサイド部分にmicroSDカードスロットが搭載されており最大で400GBまストレージ容量を拡張することができるのでストレージ容量が足りなくなっても安心です。
Fire HD 8の最小容量は16GBモデルとなっておりFire 7の最小容量の8GBモデルよりもコンテンツを保存することができますが、プライムビデオやゲームを数本ダウンロードするとストレージ容量がすぐにいっぱいになってしまいます。
なので、Fireタブレットをがっつり使うならmicroSDカードを追加した方が快適になるかもしれません。
プライムビデオや電子書籍のデータは削除してもAmazonの購入履歴は残り続けるので見たいときにいつでもダウンロードしてコンテンツを楽しむことができるので、16GBモデルでも問題なく使うことができるでしょう。
ちなみに、初期設定後にユーザーが使用できるストレージ容量は16GB中12.3GBとなっていました。それから少しだけ使っただけで空き容量が10.35GBになりました。そんなにアプリをインストールしていないんだけ何に容量使っているのかな...。
ディスプレイの大きさと品質について
画面サイズは漫画単行本と同じくらい
Fire 7よりも少しだけ画面の大きいFire HD 8ですが漫画単行本とほぼ同じサイズになっています。
漫画をよく読むのであればFire 7よりもFire HD 8の方が快適に楽しむことができるでしょう。小説も単行本よりも大きく表示できるので見やすいのでタブレットで電子書籍を読むならこのサイズはなかなか使いやすい大きさなのかなと思います。
画面解像度はHD画質
Fire HD 8の画面解像度は8インチ(1280 x 800ピクセル)でピクセル密度は189ppiとFire 7の171ppiよりも細かい表示が可能となっています。
まあ、ほぼ同じ解像度といっていいレベルですが、Amazonプライムビデオで映画を見るときに解像度の差を感じることができるのではないかと思います。
もう少しディスプレイの光の反射が少なかったら良かったなと思います。夜間はいいけど昼間だと外の光が反射して見にくいなぁと感じることがあります。まあ、価格相応のディスプレイ品質といったところでしょうか。
ブラウザでYahoo!Japanのトップページを表示させてみました。
Fire HD 8はHDディスプレイですが細かい文字は潰れてしまい少しだけ見辛いと感じることはありますが、Fire 7よりは文字はくっきりと表示できていますし、拡大すれば問題なく使うことができるのではないでしょうか。
そもそも、1万円以下の格安タブレットにそんな文句を言ってはいけません!
CPUの性能と操作性
Fire HD 8は64bitのクアッドコアプロセッサMT8163(1.30GHz)が搭載され、RAMの容量は1.5GBとなっています。GeekbenchでCPUの性能を計測してみたところ、シングルコアで644、マルチコアが1893というスコアが出ました。
Fire HD 8に搭載しているCPUはクアッドコアのプロセッサですが、最近のタブレットにしては性能の低いものとなっており、マルチコアスコアはAppleのiPhone 5sに搭載されているA7チップ(シングルコア:1203、マルチコア:2018)と同じくらいの性能となっています。
メインメモリ(RAM)の容量は1.5GBとFire 7よりも多く搭載しているのでアプリの切り替えもスムーズでモタつくことはあまりありません。速い動作ではありませんがさほどストレスなく動作してくれるので普通に使うには十分な性能といっていいのではないでしょうか。
まとめ:Fire HD 8はコスパに優れた格安タブレット!
Fire HD 8はかなり安い価格で買うことができる格安タブレットでしたが、2018年になってからさらに値下げされて16GBモデルなら通常でも8,980円で買うことができるようになりました。
タイムセールなどで買えば5,000円に迫る価格になるので「安かろう悪かろう的なタブレット端末なのではないか?」と思ってしまいます。
しかし、タブレットとしての機能は十分にこなすことができるので、この価格でインターネットに接続して調べ物をしたり、電子書籍のKindleを観たり、プライム会員なら映画を楽しむことができるのでとても良いデバイスだと思います。
Fire HD 8は下位モデルのFire 7よりも画面が少しだけ大きくHD画質での表示可能なので、動画コンテンツを楽しむことが多いならおすすめですよ。
CPUプロセッサもFire 7よりも性能の高いタイプのものが採用しているので、意外と動作は軽くてゲームもそれなりに楽しむことができると思います。(Fireタブレット向けのアプリはAndroidやiOSに比べると種類が少ないですが。)
Fire HD 8は8インチ(1280 x 800ピクセル)ディスプレイを搭載し7インチのFire 7よりも解像度が高いですが、アプリによってはFire 7の方が表示領域が広くなってしまうこともあります。
これはディスプレイのアスペクト比の違いによる問題となっていおるようです。詳細は以下のFire 7とFire HD 8の比較記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
- Fire HD 10とFire HD 8 スペック・使いやすさを徹底比較
- Fire 7とFire HD 8どっちを買えばいいか使用感を徹底比較
- Fire 7 レビュー!格安タブレットのメリットとデメリット
さらに大画面のFire HD 10のレビューはこちらから!
Amazonプライム会員でプライムビデオが見放題に
Amazonの有料プランのプライム会員になると一部の映画やアニメなどの動画コンテンツをを無料で見ることができるAmazonプライムビデオを利用することができます。
すべての動画は見放題になりませんが、かなりの数の映画やアニメなどの番組をプライム会員の年会費(3,980円)のみで見放題となるのでかなりお得だと思います。Fire タブレットとプライムビデオの相性は抜群なのでFireタブレットを買う前にプライム会員になっておくことで、時期にもよりますが割引価格で買うことができることもあります。
Amazonプライムの詳しいメリットについてはこちらの記事を参考にしていただけたらと思います。
Amazonではサイバーマンデー やプライムデートいった大型セールを定期的に開催しています。Fireタブレットも安く買うことができます。
Fire HD 8をお得に買う方法
Fire HD8を買うならAmazonギフト券にお金をチャージをしてから買い物をするとお得です。Amazonギフト券にお金をチャージするときにチャージ金額の最大2.5%のポイントが貯めることができ、このポイントは次回買い物をするときに使うことができます。
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