Aプロセッサのスペック・性能の違いを比較

iPhoneに搭載しているCPUプロセッサはiPhone 4sからAppleが独自に開発しているAプロセッサとなっていますが、新機種が発売されるたびに性能向上を果たしています。

この記事ではiPhone・iPadのCPUプロセッサのA8、A9、A10 Fusion、A11 Bionic、A12 Bionicのスペック、性能、実際の動作速度の違いについて詳しく書いています。

iPhone・iPadのCPUプロセッサの性能

iPhone CPUプロセッサの比較

iPhoneを動作させるための重要パーツの一つがCPUプロセッサですが、AppleのiOSデバイスに採用しているプロセッサはAppleが独自開発しているAプロセッサとなっています。

iPhoneに搭載しているCPUは以下のとおりです。

Aプロセッサのスペック(iPhone)
 iPhone XS/XS Max/XRiPhone X/8/8 PlusiPhone 7/7 PlusiPhone 6s/6s PlusiPhone 6/6 Plus
プロセッサA12 BionicA11 BionicA10 FusionA9A8
CPUコア数2 + 4 = 6コア2 + 2 = 4コア2コア
内蔵GPUApple G11P(4コア)Apple GPU(3コア)PowerVR 7XT GT7600 Plus(6コア)PowerVR 7XT GT7600(6コア)PowerVR 6XT GX6450(4コア)
ニューラルエンジン8コア(毎秒最大5兆回)1コア(毎秒最大6000億回)
プロセスルール7nm FinFET10nm FinFET16nm FinFET20nm

A11 BionicとA12 Bionicは機械学習ができるニューラルエンジンを搭載していて、ARや空間認識機能が大幅に向上しています。これにより、全体的な速度向上、電力効率が向上しバッテリーの持ちも良くなることになります。

各プロセッサの性能をGeekbench 4で計測してみました。

A12 → A11 → A10 → A9プロセッサの性能差
A12 → A11 → A10 → A9プロセッサの性能差
Aプロセッサのスペック(iPhone)
プロセッサA12 BionicA11 BionicA10 FusionA9A8
シングルコアスコア48234178310925761388
マルチコアスコア100648138541345162364
Metalスコア227781615312906107924205

ブレイクスルーはiPhone 6s/6s PlusとiPhone SEに採用されているA9プロセッサでA8プロセッサよりも2倍以上もパフォーマンスが高くなっているのがわかります。

また、A11 BionicもCPUの性能を50%以上向上していて、A12 Bionicはグラフィック性能が大幅に向上していますね。

A10 FusionとA8 動作速度比較(iPod touch)

A10 Fusionを搭載しているiPod touch(第7世代)とA8のiPod touch(第6世代)の動作速度の違いを比較してみました。おそらく、A10 FusionとA8プロセッサの処理速度の違いが一番分かりやすいような気がしますね。

iPod touch(第6世代)は普通にインターネットをするだけでも、動作速度が遅くもたついていますが、2019年5月に発売されたiPod touch(第7世代)はブラウザの表示速度、App Storeの動作速度、地図アプリの快適性などすべての動作において快適に動作しています。

A11 BionicとA10 Fusion 動作速度比較(iPhone)

A11 Bionicを搭載しているiPhone 8とA10 FusionのiPhone 7の動作速度を比較してみました。

iPhone 7に採用されているA10 Fusionは3年ほど前のプロセッサではありますが、性能が高くて処理速度が十分速いのでA11 Bionicを搭載しているiPhone 8と比較しても、そんな差はありませんね。少しだけiPhone 8よりも読み込む、描画速度が速いかな…ってレベルです。

A12 BionicとA11 Bionic 動作速度比較(iPhone)

A12 Bionicを搭載しているiPhone XRとA11 BionicのiPhone 8の動作速度を比較してみました。

少しだけiPhone XRの方が表示速度が速いようにも感じますが、体感はほぼ同じ動作速度と見ていいでしょう。

なお、2019年9月に発売されると見られるiPhone 11はA13 Bionicプロセッサが搭載されて、さらに処理性能が向上することになります。ここまで性能が上がってくると何にこのパワーを使ったらいいのか分からなくなりますが、バッテリーの持ちが向上することに期待したいところ。

iPad CPUプロセッサの比較

iPadに搭載しているCPUは以下のとおり。iPad(第6世代)、iPad mini 5、iPad Air 3はiPhoneと同じ通常版のAプロセッサを搭載しているのに対して、iPad Proはグラフィック性能を向上させたAXプロセッサを搭載しています。

Aプロセッサのスペック(iPad)
 iPad Pro 11インチ、12.9インチiPad Air 3、iPad mini 5iPad Pro 10.5iPad(第6世代)iPad Pro 9.7
プロセッサA12X BionicA12 BionicA10X FusionA10 FusionA9X
CPUコア数4 + 4 = 8コア2 + 4 = 6コア3 + 3 = 6コア2 + 2 = 4コア2コア
内蔵GPUApple GPU(7コア)Apple G11P(4コア)Apple GPU(12コア)PowerVR 7XT GT7600 Plus(6コア)PowerVR 7XT GTA7850 Plus(12コア)
ニューラルエンジン8コア(毎秒最大5兆回)
プロセスルール7nm FinFET10nm FinFET16nm FinFET

最新のiPad Pro 11インチ、12.9インチ(第3世代)に採用されているA12X BionicはGPUだけでなくCPUのコア数も増加しておりビックリするくらい性能が向上していることがわかります。

各プロセッサの性能をGeekbench 4で計測してみました。

A12X → A12 → A10X → A10プロセッサの性能差
A12X → A12 → A10X → A10プロセッサの性能差
Aプロセッサのスペック(iPhone)
プロセッサA12X BionicA12 BionicA10X FusionA10A9X
シングルコアスコア50904810375135573003
マルチコアスコア1698611411780260515188
Metalスコア4285120824304641282017026

iPad Air 3とiPad mini 5は通常版のA12 Bionicとなっていますが、iPad Pro 10.5のA10XプロセッサよりもCPUの性能は高くなっています。さすがにGPuグラフィックの性能は劣ってしまっていますが。

写真の現像作業や動画編集をするならiPad Proの方がいいのかもしれませんが、普通にタブレットとして使うならiPad Air 3で必要十分と言っていいのかもしれません。

A12 BionicとA10X 動作速度比較(iPad)

iPad Air 3(A12 Bionic)とiPad Pro 10.5(A10X)の動作速度を比較してみました。

ほぼ同じ動作速度ですね。となるとCPUの世代が新しいiPad Air 3を購入した方がいい…ということになるのかもしれません。

A12 BionicとA10 動作速度比較(iPad)

iPad Pro 11インチ(A12X Bionic)とiPad(A10)の動作速度を比較してみました。

iPad(第6世代)とiPad Pro 11インチの性能差が一番わかりやすいですね。さすが、iPad Pro 11インチはいかなる操作もワンテンポ速く動作できているのがわかります。

ストレージ速度も高速化

iPhoneはCPUプロセッサだけではなくストレージの性能も向上していることが明らかになっています。

こちらのグラフはSSDストレージの読み込む速度を測定したグラフです。(Berefeats.com

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iPhone 6s Plusのストレージのデータ転送速度は713MB/sですが、iPhone7は20%ほど速い838MB/sとなっています。iPhone 6 Plusが192MB/sというにはめちゃくちゃ遅いですね…。

このようにiPhoneの性能は新モデルが出るたびに向上しています。つまり、最新型のiPhone XS/XS Max/XRのストレージの性能もさらに向上している可能性は高いということになります。

まとめ:A10 Fusion以降のプロセッサはどれも高性能

iPhone 7に採用されているA10 Fusionプロセッサを搭載した機種であれば、インターネットをしたり、SNSをしたり、ゲームをするといった普段使いなら特に問題はないのかなと思います。

iPod touch(第7世代)はクロック周波数を少しだけ抑えたA10 Fusionですが、体感速度はなんら問題はありませんし、普通に快適に使うことができます。

旧型のiPhone、iPadを使っていて新しい機種に乗り換えを考えているのなら、A10 Fusion、A11 Bionic、A12 Bionicを搭載したモデルにするのがおすすめです。

  • 予算が限られている:A10 Fusion(iPhone 7/7 Plus、iPod touch7、iPad)
  • トータルバランスを重視:A11 Bionic(iPhone 8/8 Plus/X)
  • 快適なデバイスが欲しい:A12 Bionic(iPhone XS/XS Max/XR、iPad Pro、iPad Air 3、iPad mini 5)

ラインナップが多くて複雑なので選ぶのが大変ですが、どれを選んでも問題はないのかなとは思います。

↓ iPhoneをキャリアで見る ↓

もし、4インチのiPhone 5sやiPhone SEを使っているという方はiPhone 8に乗り換えるのがおすすめですよ。