iPhone SE vs iPhone 5s/6s
iPhone SEとiPhone 5s/6s

Appleが4インチのiPhone 5sの後継機種となるiPhone SEを2016年3月31日に発売しました。iPhone SEはiPhone 6sとほぼ同じでA9プロセッサに2GBのメインメモリを搭載した小型iPhoneとなっています。

この記事ではiPhone SEはスペックに焦点を当ててレビューしています。iPhone 5sと比較して進化したところと、iPhone 6sよりも劣るところも書いています。

iPhone 5sからiPhone SEに乗り換えるなら間違いなくスマホ生活が快適になるので、もしiPhone 5sをまだ使っているなら乗り換えを検討してみてもいいと思います。

iPhone SE レビュー!iPhone 5sとの違いを比較

4インチディスプレイのiPhone SE
iPhone SEは4インチディスプレイを搭載

iPhone SEは2016年3月31日に発売した4インチディスプレイを搭載したiPhoneでA9プロセッサに2GB RAMを搭載したコンパクトタイプのiPhoneとなっています。

iPhone 5sの後継機種という位置付けですが、進化したポイントをまとめるとこんな感じです。

iPhone 5sからSEの進化ポイント
  • CPUプロセッサ:A7 → A9になって処理速度が2倍に
  • メインメモリ:1GB → 2GBで動作が安定した
  • リアカメラが800万画素 → 1200万画素に
  • 4K30Pの動画撮影ができるようになった
  • Wi-Fiがac(5GHz)に対応しダウンロード速度が向上
  • Bluetoothのバージョンが4.0 → 4.2に なった

発売から3年が経過した2019年になった今も後継機種が発売されていませんが、、iPhone SEは2019年秋に配信されるiOS 13のサポートを受けることができるので、まだまだ現役で使うことができる機種です。

後継機となるiPhone SE2が出るかどうかはわかりませんが、それまで待つという方もいるのでなないでしょうか。

iPhone SEは原点回帰モデル

iPhone SEの4インチサイズのディスプレイを搭載していますが、このディスプレイサイズは故スティーブ・ジョブズが最後までこだわり続けたサイズでもあります。

(正確には3.5インチがジョブスが生み出したサイズですが、時代の流れに乗るために画面比率を3:2から16:9にして横幅を変えずに縦だけ伸ばしたのがiPhone 5でした。)

つまり、iPhone SEは原点回帰ともいえるデバイス。

iPhone SEとiPhone 5s
iPhone SEとiPhone 5s

外観デザインもあえて変えずにiPhone 5sと同じものを採用しているので、ケースもそのままま使うことができます。

iPhone SEとiPhone 5sは全く同じデザインに見えますが、ダイヤモンドカットの加工が光沢から非光沢に変わっています。

iPhone SEのエッジ処理方法
iPhone SEは非光沢のカットに

iPhone SEのエッジ処理はアルマイト処理を施していてiPhone 5sよりも落ち着いた雰囲気に仕上がっているんですよね。

この非光沢のエッジ加工処理はiPad Pro 10.5インチの廉価版バージョンのiPad Air 3iPad mini(第5世代)も同じような加工方法に変更されています。

Appleのエンブレムの加工方法も変わっています。

iPhone 5s Appleエンブレム
iPhone 5sのAppleのエンブレム

iPhone 5sは本体にペタッと貼り付けただけの剥がれそうで剥がれないエンブレムでしたが、iPhone SEはiPhone 6/6sと同じように内側からはめ込むエンブレムに変更されています。

iPhone SE Appleエンブレム

ちょっとした違いですが、見比べてみると微妙に違いがあるのです。デザイン性の改良というよりも製造のしやすさを考慮した変更点といった感じでしょうかね。

片手で使えるiPhone

個人的にはこのiPhone SEの角張ったスクエア型デザインはiPhone 6/6sよりもカッコイイと思っていてかなり好きです。カッコイイですよね?

手でガッチリと握ることができるので落とすリスクを減らすこともできます。

iPhone SE 背面パネル
iPhone SEは角張ったホールド感のあるスタイル

iPhone SEはとてもコンパクトなボディサイズなので片手でササっと操作できる点が魅力的ですよね。片手でメッセージを作成して送信することもできますし、大型化してしまった今のiPhoneではできない使い方ができます。

iPhone SEのスペック

iPhone SEの内部スペックはiPhone 6sとほぼ同じですが、3D Touchを搭載していなかったり、Touch IDが第2世代でないなどの違いがあります。

iPhone SE スペック比較
モデルiPhone SEiPhone 6siPhone 5s
ディスプレイ4インチ 1,136 x 6404.7インチ 1,334 x 7504インチ 1,136 x 640
CPU プロセッサA9+M9A7+M7
RAM2GB2GB1GB
背面+ 前面カメラ1,200万画素+ 120万画素1200万画素+ 500万画素800万画素+ 120万画素
Live Photos×
Focus Pixels オートフォーカス×
Retina Flash×
タイムラプス 撮影×
スローモーション (240fps)撮影×
4K動画撮影×
VoLTE通話×
NFC (Apple Pay)×
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac 433MbpsMIMO対応 802.11a/b/g/n/ac 866Mbps802.11a/b/g/n 150Mbps
LTE最大速度150Mbps300Mbps CA対応150Mbps
Bluetooth4.24.0
3D Touch××
Touch ID (第2世代)

iPhone SEはメインメモリを2GBあるので2019年秋に配信予定のiOS 13をインストールすることもでき、2020年になっても現役で使えるiPhoneということになります。

iPhone SEはApple Storeでの販売は終了したので、中古で探すという手段があります。

iPhone 5sよりも優れている点

iPhone SEはデザインがiPhone 5sと全く同じですが内部スペックが大幅に進化して、iPhone 6sと近い性能を持っているので2019年現在もそれなりに快適に動作します。

CPUプロセッサがA7 → A9に

iPhone SEはA9プロセッサを搭載しています。iPhone 5sに採用されているA7も64bitプロセッサですが基本的性能は大幅に向上することになります。

A9プロセッサとA7プロセッサ
iPhone SE(A9)とiPhone 5s(A7)

メインメモリ(RAM)の容量がが2GBあるのもかなり大きく全体的にキビキビ動作させることが可能となっています。

2019年秋に配信予定のiOS 13は2GB以上のメインメモリを搭載した機種がサポートさしており、iPhone SEはiOS 13をインストールすることができるのでまだまだ現役で使うことができるでしょう。

Geekbench 4でiPhone SE(A9プロセッサ)とiPhone 5s(A7プロセッサ)のCPUの性能を比較してみました。

A9チップとA7チップのCPU性能を比較
左:iPhone SE、右:iPhone 5s
iPhone SE vs iPhone 5s Geekbench 4 性能比較
 iPhone SEiPhone 5s
CPUA9A7
RAM2GB1GB
シングルコア25511314
マルチコア44602246
GPU(Metal)11003595

iPhone SEのA9プロセッサはA7よりも2倍ほどCPUの処理速度が速くなっているようで、GPUに関しては圧倒的なスコア差となっています。おそらく、A7プロセッサはMetalにまともに対応していないのが影響しているのかも。

Antutuによるベンチマークも比較してみました。

AututuによるCPU性能比較
左:iPhone SE、右:iPhone 5s
iPhone SE vs iPhone 5s Aututuの性能比較
 iPhone SEiPhone 5s
CPUA9A7
トータル14011566874
CPU6160735446
GPU4325110167
UX2938317847
MEM58743414

AntutuのベンチマークはiPhone 5sでも性能に計測できているようで、CPUは2倍、GPUは4倍の性能差となっていて、メインメモリの量も2GBと多いのでUXやMEMといったメモリ関係のスコアもiPhone SEの方が大幅に高くなっています。

実際の使用感も2GBのメインメモリを搭載しているiPhone SEの方が全体的な動作が軽いのはもちろんですが、Safariで前のページに戻る時もキャッシュを表示させることができ、無駄な読み込みがなく快適に使うことが可能となっています。

実際の動作速度を比較

スコアだけではiPhone SEがどれくらい高速化されたのか分からないので、iPhone 5sとiPhone SEを動画で比較してみました。

意外だったのがTouch IDが同じ第1世代なのにiPhone SEの方が明らかに指紋の認証速度が向上していた点でしょうか。

おそらく、A9プロセッサが高性能なので指紋の認識する速度がソフトウェア的に高速化されたのでしょうね。さすがに第2世代のTouch IDを搭載しているiPhone 6sほどの認証速度はないですが、iPhone 5sよりは快適に画面ロック解除をすることができるでしょう。

また、Safariなどのブラウザ速度も全体的に高速化されていて、アプリの起動やページが移動する時の動作がワンテンポ速くなってることが分かります。

リアカメラ 800万画素 → 1,200万画素

iPhone SEとiPhone 5sのリアカメラ
iPhone SEのリアカメラは1200万画素に

背面(iSight)カメラのイメージセンサーが800万画素から1,200万画素に進化し、画素数アップにより4K30pの動画撮影にも対応しています。

さらに、高性能なA9プロセッサを搭載したことによって動く写真のLive Photosやタイムラプス撮影、スローモーション(240fps)撮影、FOCUS PIXELS オートフォーカスにも対応し、カメラの使いやすさは格段に向上しています。

Wi-Fi速度が 150Mbps → 433Mbps

iPhone SEはWi-Fiの802.11 acに対応して下り速度が150Mbps → 433Mbpsに高速化しています。

iPhone SEのWi-Fi通信速度
 iPhone SEiPhone 5s
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac(5GHz・2.4GHz)802.11a/b/g/n(2.4GHz)
最大受信速度433Mbps150Mbps

動画やゲームで遊ぶときはどうしても大容量データをダウンロードする必要がありますが、iPhonen SEはWi-Fiの通信速度が速い802.11 acに対応しているので、快適度はかなり高くなるでしょう。

LTEの対応バンド数が増えた

さらに、iPhone SEが対応しているLTEバンド数も増えています。

iPhone SE LTE対応バンド
  • B1(2,100MHz)docomo、au、SB
  • B3(1,800MHz)docomo、SB
  • B8(900MHz)SB
  • B18(800MHz)au
  • B19(800MHz)docomo
  • B26(850MHz)au
  • B28(700MHz)docomo、au、SB
  • B41(2,500MHz)au、SB

赤字表示しているB28とB41がiPhone SEで追加されたLTEバンドでiPhone 5sよりもLTEの電波を掴みやすく、高速通信できるようになっています。

Bluetooth 4.2、NFC、VoLTEに対応

iPhone SEではBluetooth 4.2、NFC、VoLTEに対応しました。

iPhone SE 通信スペック
 iPhone SEiPhone 5s
Bluetooth4.24.0
NFCApple Payに対応
VoLTE対応

最近はVoLTEで音声通話するのがスタンダードでauは4Gの音声回線はVoLTEに切り替えているのでau回線を使っている方にとってはiPhone SEの仕様は嬉しいですよね。

iPhone SEはNFCに対応していますが、日本のFelicaなど電子マネーには非対応なので注意です。電子マネーを使いたいならiPhone 7/7 Plus以降のモデルを購入しましょう。

バッテリー駆動時間が長くなった

iPhone 5sのA7プロセッサは28nmプロセスルールで製造されていますが、iPhone SEのA9プロセッサは16nm FETのプロセスルールで大幅に微細化されていて性能を上げつつ省電力化に成功しています。

そのお陰なのか、iPhone SEはiPhone 5sよりもバッテリー持ちも改善しています。まあ、4インチの小型タイプのiPhoneなのでiPhone XRなど最新モデルと比較すると電池の持ちは悪いですけどね。

iPhone SE 通信スペック
 iPhone SEiPhone 5s
連続通話時間13時間10時間
LTE通話時間13時間10時間
Wi-Fi通信13時間10時間
音楽再生50時間40時間

同じサイズなのに長く使えるようになるのは嬉しいですよね。技術の進歩はすごい。

iPhone 6sより劣ってる点

iPhone 6sの上にiPhone SE
iPhone SEとiPhone 6s

iPhone SEはiPhone 6sと近い性能を持っていますが、iPhone 6sより劣る点もあるのでまとめておきたいと思います。

3D Touch 非対応

iPhone SEは感圧タッチパネルの3D Touchに対応していません。3D Touchは強く押すことで操作できる機能でiPhone 6s/6s Plus以降に採用されたもの。

ただ、2018年モデルのiPhone XRは3D Touhcが非対応となり、2019年のiPhone 11/11 Proは完全に3D Touch非対応になるらしいのです。

ディスプレイの表示品質

解像度は本体が小さいのでiPhoen SEの方が低いのは当たり前ですが、iPhone 6sのディスプレイのコントラスト比は 1,400:1 、iPhone SEはiPhone 5sと同じ 800:1 です。

iPhone SEとiPhone 6sのディスプレイ
ディスプレイ品質はiPhone 6sの方が上

おそらくiPhone 5sと同じディスプレイを採用しているのでしょうね。保護パネルと液晶ディスプレイの隙間もiPhone SEよりもiPhone 6sの方が薄いので、全体的なディスプレイの品質はiPhone 6sの方が上といっていいでしょう。

iPhone SEとiPhone 6sの画面サイズの違い
画面サイズの違いによる表示領域の差

ディスプレイサイズが4インチと4.7インチの差があるので表示領域が違います。

前面カメラの画素数

iPhone 6sの前面カメラの画素数は500万画素ですが、iPhone SEは120万画素と据え置きとなっています。

W-FiはMIMOに非対応

iPhone 6sは帯域を束ねて通信することができるMIMOに対応し最大で866Mbpsの速度を実現していますが、iPhone SEはMIMO非対応で433Mbpsまでの通信速度となっています。

LTEのCAに非対応

LTEバンドの対応数は増えましたが、帯域を束ねて通信することができるキャリアアグリケーション(CA)には非対応で、iPhone 6sは最大300Mbpsの通信速度ですが、iPhone SEはiPhone 5sと同じ150Mbpsのままとなっています。

気圧計センサー非搭載

どれだけのユーザーがiPhone 6/6sの気圧計センサーを活用しているのか定かではありませんが、iPhone SEは気圧計センサーは搭載されていないので気圧を計測する人は注意です。(あまりいないと思うけど。)

価格がとにかく安い

iPhone SEはiPhone 6sと比較しても価格はかなり安く設定されています。デザインを同じにすることで開発費を抑えることができたことや、戦略的なものがあるのだと思います。

モデルiPhone SEiPhone 6s
16GB52,800円86,800円
64GB64,800円98,800円
128GB110,800 円

16GBモデルなら34,000円も安く買うことができます。

かなり手ごろ感がありますよね。iPhoneはどうしてもAndroidスマホと比較しても非常に高価とイメージがありましたが、この価格帯であればGoogleのNexus 5Xと同じくらいの価格なので手が出しやしやすいでしょう。

(追記:iPhone 7、iPhone 8が発売されてiPhone SEとiPhone 6sの価格がさらに安くなりました。

モデルiPhone SEiPhone 6s
32GB39,800円50,800円
128GB50,800円61,800円

ビックリするくらい安くなりましたよ。iPhone 6s/6s Plusは16GBモデルが廃止されて32GBからとなり、2万円以上も安い価格で手にすることができるようになりました。)

iPhone SEを購入できるところ

iPhone SEは2018年9月にApple Storeでの販売が終了しており、大手キャリア、UQ mobile、Y!mobileも販売を停止しています。

そんな中でmineo(マイネオ)はiPhone SEの海外モデル版の取扱を継続しているので、どうしてもiPhone SEを手に入れたいならmineoで契約をするのもアリでしょう。

また、中古でiPhone SEを購入するというのもいいのかもしれません。

UQ mobileとY!mobileも販売終わっちゃったし。さみしい…。

まとめ:iPhone SEはまだまだ現役で使える機種

現在のスマートフォン市場は画面の大型化したため4インチという小さなディスプレイを搭載したモデルはほぼありません。一番小さい機種でも4.7インチのiPhone 8・iPhone 7ということになります。

4インチというサイズにこだわるのならiPhone SEを使い続けるしかありませんが、幸いにもiOS 13に対応するので2020年になってもまだまだ現役で使うことができます。

今となっては画面が少し小さくて見にくいと感じることもありますが、片手操作が快適にできるのはiPhone SEといってもいいでしょう。

Apple Storeでの販売が終了してしまったので気軽に購入することはできなくなりましたが、2019年秋に配信されるiOS 13はサポートしますし、2020年になってもまだまだiPhone SEは現役で使うことができる端末ということになるでしょう。

ただ、さすがにバッテリーは劣化するのでまだiPhone SEを使い続けるならAppleでバッテリー交換はしてもらった方がイイのかもしれません。そんなに高くもないので延命処置としていいのではないでしょうか。

iPhone SEの後継機についてですが、幾度となくiPhone SE2の情報が出てきては消えています。2019年秋にコンパクトなiPhoneが発売されることに期待したいところ…。まあ、可能性は低そうですが。

iPhone SEとiPhone 7/7 Plusを比較した記事はこちら。iPhone 7の方がハードウェアの世代は新しいので、iPhone SEから安く機種変更するならいいかもしれませんね。

現在販売されている全てのiPhone(XS Max、XS、XR、8 Plus、8、7 Plus、7)を実機で徹底比較したレビューしているので是非参考にしてください!

なお、Androidスマホなら5インチのXperia AceやXperia XZ2 Compactがコンパクトスマホとして使いやすいのかなと思います。

Palm Phoneという3.3インチのスマホはありますが、ちょっと極端すぎますしね…。