小型なBluetoothスピーカーが欲しくて、どのメーカーのモデルを購入しようか検討するために各社のスピーカーを聞き比べをしました!
ここ最近はiPhoneなどのスマートフォンからBluetooth経由で音楽を楽しむという形が普及したこともあり、非常に小さなサイズのスピーカーも見かけるようになりましたが、意外にも音質が良くて驚いてしまいました。時代の進化を感じさせますね。
Bluetoothスピーカーを聞き比べ比較(2万円前後)
今回、購入を検討したBluetoothスピーカーは、日本メーカーはSONY SRS-X33、SONY SRS-X55、KENWOOD AS-BT77、ONKYO SAS200の4モデルを、海外メーカーはBose SoundLink Mini Bluetooth speaker II、JBL CHAGE2+、Beats Pill 2の3モデルのBluetoothスピーカーを聞き比べをしました。
あくまで個人的な感想となるので、人によって感じ方は異なることをご了承ください。
Bluetoothスピーカーのスペック比較(日本メーカー)
日本メーカーの各モデルのスペックを比較しています。
モデル | SONY SRS-X33 |
KENWOOD AS-BT77 |
ONKYO SAS200 |
SONY SRS-X55 |
---|---|---|---|---|
スピーカー | フルレンジ 34mm×2 |
フルレンジ 40mm×2 サブウーファー40×90mm |
フルレンジ 40mm×2 |
フルレンジ 38mm×2 サブウーファー58mm |
パッシブラジエーター | 前後2個 | 後1個 | 後1個 | 後2個 |
実用最大出力 | 20W (10W+10W) |
8W (4W+4W) サブウーファー (10W) |
? | 10W(5W+5W) サブウーファー (20W) |
周波数帯域 | 60Hz-16,000Hz | 20Hz-20,000Hz | 20Hz-20,000Hz | 60Hz-20,000Hz |
Bluetooth | 3.0 | 2.1+EDR | 4.0 | 3.0 |
NFC | ◯ | ◯ | × | ◯ |
対応プロファイル | A2DPP AVRCPP HFP HSP |
A2DP | A2DP | A2DPP AVRCPP HFP HSP |
対応コーデック | SBC AAC LDAC |
SBC | SBC aptX |
SBC AAC LDAC |
入力端子 | ミニプラグ | ミニプラグ USB音声入力 |
ミニプラグ | ミニプラグ |
バッテリー 駆動時間 |
12時間 | 4時間40分 | 8.5時間 | 10時間 |
その他 | 圧縮音源 補完技術 |
サラウンド モード |
アルミ 削り出し ボディ |
圧縮音源 補完技術 |
サイズ(mm) | 185x60x59 | 203x59x80 | 180×53.5×59 | 221x118x51 |
重量 | 730g | 860g | 740g | 1200g |
価格 | 約14,000円 | 約20,000円 | 約20,000円 | 約22,000円 |
最近の小型モデルでは定番のパッシブラジエーターと呼ばれるスピーカーが搭載されていますが、スピーカー筐体内の空気振動を利用して音を鳴らすスピーカーで今までダクトとして穴が空いていた部分に自立で音が鳴らないスピーカーを搭載したようなものです。
唯一、KENWOODだけがパッシブラジエーターを使用せずに2.1chのサブウーファーシステムとなっているのも特徴です。また、SONYのX55は他のモデルと比較しても本体サイズが少しだけ大きくワンクラス上のモデルと言えますが価格帯が似たようなものなので比較対象に入れました。
Bluetoothスピーカーのスペック比較(海外メーカー)
モデル | JBL CHARGE2+ |
Beats Pill 2.0 |
Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II |
---|---|---|---|
スピーカー | フルレンジ 45mm×2 |
4スピーカー | フルレンジ 40mm×2(?) |
パッシブラジエーター | 左右2個 | なし | 前後2個 |
実用最大出力 | 15W (7.5W+7.5W) |
? | ? |
周波数帯域 | 75Hz-20,000Hz | ? | ? |
Bluetooth | 3.0 | ? | ? |
NFC | × | ◯ | × |
対応プロファイル | A2DPP AVRCPP HFP HSP |
? | A2DP AVRCP HFP |
対応コーデック | SBC | SBC aptX |
SBC |
入力端子 | ミニプラグ | ミニプラグ | ミニプラグ |
バッテリー 駆動時間 |
12時間 | 7時間 | 10時間 |
その他 | 防水IPX5 | 2台接続で ステレオサウンドに |
アルミ 押し出し 成型ボディ |
サイズ(mm) | 185x79x79 | 190x45x45 | 180x51x59 |
重量 | 600g | 297g | 670g |
価格 | 約20,000円 | 約20,000円 | 約25,000円 |
海外メーカーは詳細な仕様が公開されていないことが多いですが、JBLは日本のメーカーのように公開しているので比較がしやすいです。
Beats Pill 2.0はAppleが買収したBeatsのスピーカーで公式ストアでも購入することができiPhoneとの相性もバッチリです。そして、他モデルと比較して超小型スピーカーとなっています。このラインナップの中ではBoseが一番高い価格となっています。
では、各モデルを細かく見ていきたいと思います。写真ではわかり難いですが全て片手で軽々と持ち運びができるコンパクトサイズとなっています。
SONY SRS-X33
今回比較した中でも一番価格が安いのがSONYのSRS-X33です。
しかし、価格が安い割に高機能で圧縮音源を復元する機能が搭載されていたり、小型なサイズでありながらバッテリーの持ちが12時間あるなど、侮ることができないスピーカーとなっています。
音に関して好みが別れると思いますが、いかにもSONYらしいドンシャリ感を味わうことができる音質となっています。
このサイズからは想像ができないくらい低音が出ていると思います。しかし、肝心な中音がゴッソリと切り抜かれたような厚みのない音質になっており、非常にチープな印象を受けます。
- 音質:☆☆★★★
- デザイン:☆☆★★★
- 価格:☆☆☆☆☆
KENWOOD AS-BT77
KENWOODのAS-BT77はパッシブラジエーターを搭載せず、代わりにサブウーファーを搭載したモデルでデザインもとてもシンプルです。
とても意外だったのが国内メーカーのスピーカーにおいては一番クリアな音が鳴っていると感じました。音は低音から高音まで自然に鳴っておりクセのない音質と言ってもいいかもしれません。
非常に聴きやすくとてもクリアな音質を楽しむことができるでしょう。価格も安いところなら15000円くらいで購入できたりするので、万人受けするモデルと言えるかもしれません。ただ、個人的にはデザインも含めつまらない…といった印象です。
- 音質:☆☆☆☆★
- デザイン:☆★★★★
- 価格:☆☆☆☆★
ONKYO SAS200
ONKYOあらもBluetoothの小型スピーカーを発売していることに驚いてしまいました。起動音が「ぽよーん」と可愛らしい音なのが、かなり反響が悪いようですが個人的にはアリです。
ちなみに、スピーカーの下にある木の板は付属しません。SAS200はこのサイズからは想像できないくらい重厚な低中音を鳴らすのですが、パッシブラジエーターが背面に2個設置していることから本体の振動が凄いんです。そのために共振を抑えるための対策とも言えるかもしれません。
音質は本当に低中音が重厚で、かつクリアな音質と鳴っていると思います。少し高音が物足りないと感じるかもしれませんが、リアリティがありボーカルを中心に聴く音楽には合っているのかなと思います。
- 音質:☆☆☆☆★
- デザイン:☆☆☆★★
- 価格:☆☆☆★★
SONY SRS-X55
このモデルだけはこの記事で紹介しているスピーカーの中では一番大きなサイズとなっています。それでも価格が同じくらいになっているというのはSONYのコストパフォーマンスが高いということなのかもしれません。
SRS-X55は2.1ch(フルレンジ+サブウーファー)のスピーカーに背面にパッシブラジエーターが2基搭載されています。音質はこのサイズからは想像できない非常に歯切れが良い迫力のある音楽を楽しむことができます。中音域はSRS-X33と比較したら出ている方だと思いますが、やはりドンシャリ系のSONYらしい音質となっておりボーカル域がイマイチです。
- 音質:☆☆☆★★
- デザイン:☆☆☆★★
- 価格:☆☆☆★★
JBL CHARGE2+
デザインがドラム型でちょっと変わった形となっておりアメリカらしいデザインと言えます。防水仕様となっているのでお風呂場で利用することもでき、使用用途は他のスピーカーに比べて広いといえるでしょう。また丸い形になっていることから手に馴染んみついつい持ち運びをしてしまうデザインと言えます。
前面にスピーカーが搭載され左右にパッシブラジエーターが2基搭載されています。
音質はこのサイズからは想像ができないくら重低音を楽しむことができます。今回紹介した機種の中で一番どっしりとした低音を出すことができています。しかも低音が強いだけではなく中高音にかけての伸びも非常にクリアで音量を大きくしても小さくしてもバランスが崩れることなく安定した音質を得ることができます。
左右にパッシブラジエーターが搭載されていることで音の広がり感が他のモデルよりも高いように感じます。
- 音質:☆☆☆☆☆
- デザイン:☆☆☆☆☆
- 価格:☆☆☆★★
Beats Pill 2.0
Appleが買収したBeatsのスピーカーでAppleのショップでも購入できるスピーカーです。本体サイズは非常に小さく軽いものとなっており単体ではモノラル再生となり2つ接続することでステレオ再生をすることが可能になるなど、他のメーカーのスピーカーとは方向性が若干違うものになっています。
小型サイズのスピーカーが4つ搭載されており、パッシブラジエーターは搭載されていません。このような仕様であることから他機種で見られるような重低音を得ることはできませんが非常に歯切れのあるスピード感のある音楽を楽しむことができます。
中高音の再現は非常にクリアで、低音がないわけではなく歯切れの良い軽やかな低音を得ることができます。好みが分かれる音質かもしれませんね。
- 音質:☆☆☆☆★
- デザイン:☆☆☆☆☆
- 価格:☆☆★★★
Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II
小型スピーカーといえばBoseですね、デザインは古臭さもありますが、これこそThe BOSEといったデザインです。
音質はこのサイズから想像できないくらいの重低音を出し、中高音も歯切れの良いクリアな音楽を楽しむことができます。まさにBOSEサウンドといったところです。ただし、価格が他のモデルよりも高いところが難点と言えるかもしれません。
- 音質:☆☆☆☆☆
- デザイン:☆☆☆☆★
- 価格:☆★★★★
SoundLink Bluetooth speaker III(おまけ)
ちなみに、上位モデルのSoundLink Bluetooth speaker IIIも聞いてみたのですが低音がさらにパワフルになり中高音もSoundLink Mini Bluetooth speaker IIよりも豊かな音質になっています。ただ、演奏の音質が豊かになった一方でボーカルが少し曇ってしまっているようにも感じました。
より大音量で使用する時はSoundLink Bluetooth speaker IIIの方がいいのかもしれませんが、個人的には価格も35,000円と高いこと、自宅(アパート)での利用を考えると下位モデルのSoundLink Mini Bluetooth speaker IIの方がお勧めです。
オススメの機種
日本メーカーはONKYO
日本メーカーで比べると、音質だけで見ればナチュラルな音質のKENWOODが結構好きかもしれません。ただ、ONKYOの重厚感のあるサウンドも好きなのでデザインも含めてONKYOを選ぶのもいいかもしれません。
そして、コストパフォーマンスを求めるならSONY…といったところでしょうか。
海外メーカーはJBLかBOSE
海外メーカーで比べると、Beats Pill 2.0は癖のあるスピーカーでスピード感を求めるならオススメです。
個人的には音質がかなり似ているJBLかBOSEの二つでかなり迷いました。しかし、JBLの方がより深い重低音が鳴っているように感じ、BOSEは前面で聞くと歯切れが良い音を楽しむことができるのですが、ちょっと横にズレるとJBLの方が音の広がりが広く聞きやすいと感じます。
ということ色々と悩んだ結果、僕は価格が安くデザインが好みなJBL CHARGE2+を購入しました!詳しいレビューはまた別記事で紹介します。
視聴してから購入をしよう!
Bluetoothスピーカーが各メーカーが気合を入れて発売をしていることもあり、どれを選んでいいのか非常に迷ってしまいます。音に関しては個人の感覚によって好みが違うので実際に家電量販店などに行って視聴して購入することをお勧めします。
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