昔と違って写真はデジタルデータとなり手軽に扱うことができるようになった一方でデータが行方不明になってしまった…なんて方も多いのではないでしょうか。
やはり、写真のデータはちゃんと管理をしておきたいところ。
写真データはiPhoneで撮影した写真はAppleのiCloudフォトライブラリ、デジカメで撮影した写真はAppleの外部ストレージ「AirMac Time Capsule」に、さらにそれらのデータを写真共有管理サービス「Flickr(フリッカー)」を使ってバックアップをとっています。
この記事の目次
iPhoneの写真をFlickrに自動アップロードする方法
実は、FlickrはiPhone・iPadとMac・PCと非常に相性が良く、iPhoneやiPadで撮影した写真を自動的にFlickrにアップロードすることができ、わざわざ手動でアップロードをする作業をする必要がありません。
この記事では、Flickrの登録方法、プライベート設定、iPhoneで撮影した写真をMac・PC経由で自動でFlickrにアップロードする方法を紹介します。
Flickrとは?
FlickrはYahooアカウントを持っていれば、1TBまで写真や動画をCloud上に保存しておけるという画期的なサービス。似たようなサービスは各社提供していますが1TBもの容量を保存できるサービスはFlickr以外ないのではないでしょうか。
(現在のFlickrは最大1,000まで無料でアップロードできる仕様に変更されています。)
Googleフォトは無制限で保存はできますが1500万画素以内という制限があるのでデジタルカメラも2000万画素の時代に突入していることを考えるとオリジナルデータを保存しておきたいとユーザーさんからは対象外になります。
このFlickrというサービス、運営元はアメリカのYahoo!なんですが日本はソフトバンクが筆頭株主になっているせいで日本語化されていません。
ドメインもアメリカや他の国では「Yahoo.com」なのに日本だけがソフトバンクが介入していることで「Yahoo.co.jp」と独自ドメインに。
つまり基本的には別の会社が運営しているってことでFlickerは日本のYahoo!から利用することができない…ってことなんです。
Flickrを登録する方法
Flickrを利用するにはアメリカ版のYahoo.comにアクセスしアカウントを取得する必用があります。
アメリカ版のYahoo.comのアカウントが取得できればそのアカウントを利用してそのままFlickrを利用することができるので、英語表記だから分かりにくいように見えて意外と簡単に取得することが可能です。
まずFlickrにアクセスし、右上の「Sign Up」をクリックします。

Yahooアカウントを取得します。上から、名前(名前・苗字)、取得したいYahooアカウント名、パスワード、電話番号(+81 090 ×××× ××××)、誕生日、性別(Male(男) or Female(女))、を入力して「Create account」をクリックします。

本人確認のため、入力した電話番号にSMSが届くのでそのパスワードを入力する作業をします。つまりSMSが送受信できる電話番号でないとアカウントを取得することができないということになります。

画面が切り替わってFlickrの画面に移動、「Aloha,なんとか」って表示されていればアカウント取得完了です。

プライベート設定をする
このまま使用したいところですが、このままではプライベートな写真を世界に公開してしまうことになりますので、あくまで写真の保管庫として利用する方は必ずプライベート設定をしましょう!
オリジナルデータへのアクセス権限
カメラのアイコンをクリックして「Settings」を選択します。

プライバシー設定(共有範囲設定)
「Privacy & Permissions」を選択し、「Global settings」という項目の「Who can access your original image files?」の「edit」を選択します。

この項目はオリジナルの写真データに誰がアクセスできるのかという権限を与えるもので、初期設定は全ての人が写真データにアクセスできる設定となっています。なので、「Anyone」から「Only You」に変更をしましょう。

次に「Defaults for new uploads」の「Who will be able to see, comment on, add notes, or add people」を選択します。

全て「Only you」に設定します。この項目は写真を共有する範囲を設定するものとなっており、友人と共有するつもりなら「Your friends」や「Your family」を選択するのもOKです。

Exif設定
EXIF情報は撮影をしたカメラの情報や位置情報などを記録してくれる非常に便利な情報ですが、撮影した位置も公開されるため住んでいる場所がわかってしまったりとかなり危険な情報です。
ということで、EXIF情報は公開しない設定にしておきましょう!「Global settings」の「Hide your EXIF data」を選択します。

「Yes」にチェックを入れることでEXIFデータが公開されなくなります。自分がアクセスできるオリジナルデータにはEXIFデータは残っているのでご安心を。
iPhoneで撮影した写真を自動的にアップロードする方法
この方法はiPhoneから直接Flickrにアップロードする方法ではありません。iCloudフォトストリームやiCloudフォトライブラリを利用してMacやWindows PC経由でFlickrにアップロードする方法です。
もちろん、iPhoneからもFlickrの公式アプリを利用することでアップロードすることができますが、日本では公式には公開されていないアプリなためアメリカのアカウントからダウンロードする必要があったり少々面倒くさいのです。
iCloudフォトストリームかiCloudフォトライブラリを利用
iCloudフォトストリームかiCloudフォトライブラリを利用することでFlickrへの写真のアップロードを自動で行うことが可能となります。iPhoneのiCloudの容量を悩んでいる方もFlickrを使うことで写真のバックアップをすることができるのでオススメの方法です。
iCloudフォトストリームとiCloudフォトライブラリの違いは以下の通り。
- フォトストリーム:撮影から30日間iCloudに容量関係なしで保存
- フォトライブラリ:撮影から無制限でiCloudの容量分だけ保存可能
iPhoneの「設定」の「写真とカメラ」からどちらのサービスを利用するかを設定することができ、フォトストリームは無料で利用できますがフォトライブラリはiCloudのストレージ容量に依存することになるので基本的には有料になってしまいます。(無料は5GBまで)
Flickrに写真をアップロードさせることで写真のバックアップを取ることができるので、基本的には無料のフォトストリームの利用でFlickrにバックアップを取ることができるということになります。(僕は全てのiOSデバイスで共有させたいのでiCloudフォトライブラリを使っています)
Winodws PCはiCloudアプリをインストール
Mac(OS X Yosemite以降)ならそのままの環境で大丈夫ですが、Windowsを利用している方は「Winodws用のiCloud」をPCにインストールする必要があります。これをインストールすることで、iPhoneで撮影した写真などを自動的にiCloudのアプリにダウンロードするなどの共有機能が利用することが可能となります。
Flickr uploder beta をインストール
Flickrにはデスクトップ用の「Flickr uploder beta」というアプリがあり、これをOSに合ったバージョンをインストールします。今回はMac版での説明となりますが、Windows版も基本的には同じだと思います。

アメリカ版のYahooアカウントでログインするとMacやWindowsから直接利用することが可能となります。

各フォルダから自動でアップロードすることできますが、なんでもかんでもアップロードされるのも困るので今回は全部キャンセル。

Mac版の場合はOS X 10.10.4から消えたiPhotoの共有設定も聞かれますが、もうないのでチェックはいれません。

環境によってはOS X Yosemite 10.10.4以降のOSに標準搭載されている写真アプリ「Photos」と表示されている場合もあります。この場合はチェックを入れるだけで設定は完了します。

初期設定で「Photos」が表示されない場合は、手動で写真Libraryを自動的にアップロードするように設定をします。
写真Libraryは「SSD → ユーザー → コンピュータ名 → ピクチャ」の中に存在します。これをドラッグ&ドロップするだけでアップロード対象フォルダとして指定することが可能です。

Windowsは「マイピクチャ」内の「Photo Stream」の中に「My Photo Stream」フォルダが作成されているのでこれを指定することで同期させることができます。
これで設定完了です。
あとは写真を撮るだけで自動的にアップロード
これで、iPhoneで撮影をした写真が自動的にiCloudフォトライブラリかiCloudフォトライブラリにアップロードされ、MacやWindowsの写真アプリを起動した時にMacやPCに自動的に撮影した写真がダウンロード、そしてFlickrに自動的にアップロードされるという流れが構築されることになります。
- iPhone → iCloudフォトにアップロード → Mac・PCにダウンロード → Flickrにアップロード
正確にはMacやPCを起動させる必要がある(写真アプリは起動しなくてもOK)ので全自動ってわけではありませんが、手動で写真をアップロードするよりかは遙かに簡単です。
左がMacの写真アプリでこれがベースとなりFlickrに自動的にアップロードされるのです。同じ画像が表示されていることが確認できます。

いや、これ本当に便利ですよ。
iPhoneで写真を撮ったら勝手にFlickrにアップロードしてくれるんですから。ただ、失敗した写真も全部アップロードするので、いらない画像をFlickrの管理画面でちょくちょく削除しればOKです。写真アプリで削除した画像もFlickr側で勝手に削除されれば完璧なんですが、さすがにそこまでは無理のようです。
でも、この方法を使えば無料でiPhoneの写真をFlickrに自動的に1TBの容量までバックアップを取ることができるので、16GBの容量の少ないiPhoneを利用しているユーザーにとっては嬉しい方法だと思います。
(現在のFlickrは最大1,000まで無料でアップロードできる仕様に変更されています。)
ただし、動画に関しては自動でアップロードされないようなのでiOSアプリを使うからブラウザからアップロードするしかないみたいですね。
iPhoneだけで自動アップロードをしたい!って方は、ちょっと面倒ですがアメリカ版のApple IDを取得することで公式アプリがダウンロードできるので試してみてはいかがでしょうか。
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Flicker にある,四角に囲まれたプラスボタンってなんの役割ですか?