新型 MacBook Air 13インチ レビュー

MacBook Air 13インチは長らくモデルチェンジしてませんでしたが、2018年11月にRetinaディスプレイを搭載してMacBookと同じデザインを採用して発売しました。まさか、MacBook Airが復権するとは…!

ここでは、MacBook Air 13インチ(2018)とデザイン、性能、使いやすさについてレビューしています。さらにMacBook Air 2019との違いやMacBook Proとの違いについても比較レビューをしています。

MacBook Air 2019/2018(13インチ)レビュー・評価

MacBook Air 2019と2018の違い

MacBook Air 13インチは2019年7月にモデルチェンジをしましたが、CPUプロセッサは第8世代 Core i5-8210Yを搭載しているので基本的な性能は同じとなっています。

MacBook Airの2018年と2019年モデルの違いは以下の2点のみ。

  • バタフライ構造のキーボードが改良された(タイピング音が静かになった)
  • RetinaディスプレイがTrue Toneテクノロジーに対応した

このプロセッサはMacBook 12インチに採用していた超低電圧版のYシリーズのプロセッサなので性能の低さが不安視されていましたが、実際に作業してみたところ特に動作が遅いと感じる場面は少ないのかなと感じます。

なので、2018年モデルを購入した方はわざわざ2019年モデルに乗り換えるほどのメリットはないと言えるでしょう。

MacBook Airの特徴について

今回購入したMacBook Air(2018)13インチはストレージ容量が128GBモデルにメインメモリを16GBに増設したCTOモデルです。

いつもは256GBモデルにしているのですが今回はあえてギリギリの容量を購入してみました。

購入したMacBook Air 2018のスペック
  • CPU:第8世代 Core i5-8210Y @1.6GHz 2コア
  • GPU:UHD Graphics 617
  • RAM:8GB → 16GB 2,133MHz LPDDR3
  • SSD:128GB
  • US配列のキーボード

128GBのストレージ容量でどれくらい耐えることができるのか試してみたので、MacBook Airのストレージ容量で迷っている方はこちらの記事を参考にしてください。

MacBook Air 13インチはCPUをグレードアップできないので、RAMの容量とストレージ容量を変更するくらいしかカスタマイズ要素がありません。

なので、少しでも快適に使いたいのなら後で増設できないRAMの容量は16GBに増設しておいたほうがいいでしょう。

新しくなったMacBook Air 2019/2018の特徴を簡単にまとめました。

MacBook Air 2019/2018の良いところ
  • MacBook AirのDNAを継いだデザインがカッコイイ
  • MacBook Proと比べて軽くて持ちやすい
  • Retinaディスプレイが綺麗で見やすくて目に優しい
  • 心配するほどCPU性能は悪くないので快適に作業できる
  • 第3世代バタフライキーボードが使いやすくて快適にタイピングできる(2019年モデルは第3.5世代)
  • ファンクションキーと指紋認証のTouch IDを搭載している
  • バッテリーの持ちが良いので長く作業できる
  • 本体があまり発熱しないので手汗かかない

資料の作成、ブログの更新など文字をベースとした作業であればMacBook Airの性能でも十分のこなすことができるでしょう。

MacBook Air 2019/2019の残念なところ
  • Core i7プロセッサにグレードアップできない
  • 負荷のかかる作業は少し時間がかかる

MacBook Airは2019年7月に値下げされたので購入しやすい価格になりました。

CPUはCore i5からアップグレードはできないのでカスタマイズはメインメモリとストレージ容量を増やすくらいしかできないので、動画編集など負荷のかかる作業は少し動作が遅いと感じるかもしれません。

では、MacBook Air 2019/2018について詳しくレビューしていきます

本体カラーはシルバー・スペースグレイ・ゴールドの3色

MacBookやMacBook Proにスペースグレイが追加されてからずっとスペースグレイを選んでいましたが今回は久しぶりにシルバーを選びました。シルバーもなかなかカッコイイですね。

MacBook Air 13インチ シルバーとスペースグレイ
シルバーとスペースグレイ

2015年以前のモデルよりもアルミがきめ細やかに生成されているのかな?

とても美しい色合いで最高にカッコイイです。(気のせい?こんなに綺麗なシルバーだったのかとうっとりしてしまいます。)MacBook Air 2018のシルバーモデルでシルバーの良さを再認識しました。

なお、ゴールドモデルは従来のMacBookに採用されていた色よりも濃くなっておりピンクの色に近いゴールドに変更されています。こちらの写真よりももっとピンクっぽいゴールドです。

MacBook Air 13インチ ゴールドの色合い
MacBook Airのゴールドは少しピンクっぽい

Appleの製品は世代によって色合いが変更されることはよくありますが、iPadのゴールドカラーとも違う色合いなので同じゴールドで統一したいユーザーにとっては、何してくれてんねん。って感じかも。

ただ、今回のMacBook Airのゴールドカラーは最新のiPhone XS/XS Maxのゴールドと近い色なので相性はいいのかです。

パッケージと付属品

MacBook Air 2018(13インチ)のパッケージは白ベースの化粧箱に本体を横から見た画像が印刷されたものとなっています。

蓋を開けるとMacBook Airがお披露目となりますが、少し深めにMacBook Airが収められています。いつもはもっとギリギリに本体が収められていたと思うんですが誤って落下することはなさそうです。

MacBook Air 13インチ パッケージと付属品

MacBook Air 2019/2018(13インチ)はUSB-Cポートが採用されておりUSB-Cケーブルと充電アダプタ(30W)が同梱されています。

30WのUSB-C充電アダプタは12インチMacBookと同じタイプのものです。

ちなみに、MacBookの初期モデルは29Wの充電アダプタが同梱していましたが、2018年6月に30W仕様が変更されました。1Wの差は何なのかよく分かりませんが、内部パーツに変更があったのでしょうね。

なお、同じ30Wの充電アダプタを持ち歩くならAnker PowerPort Atom PD 1がおすすめですよ。

MacBook Air 2019/2018 外観デザイン

MacBookと同じデザインでカッコイイ

MacBook Airは伝統のウェッジデザインスタイル(楔形デザイン)となっており、旧型のMacBook Air 2017のデザインを踏襲しています。

MacBook Air 13インチ エッジデザイン
MacBook Airのくさび型・エッジデザイン

どちらかというとMacBook 12インチの本体デザインをそのまま大型化したのが新型のMacBook Air 13インチモデルといったほうがいいのかも。デザイン的には全く同じですからね。

MacBook Air 13インチ vs MacBook 12インチ 外観比較1
上:MacBook、下:MacBook Air

旧型のMacBook Air 13・11インチのデザインをベースにブラッシュアップしたのが2015年に登場したMacBook 12インチでしたが、それから3年の時を経てMacBook Air 13インチモデルに回帰した形となります。

MacBook Air 13インチ vs MacBook 12インチ 外観比較2
上:MacBook、下:MacBook Air

このデザインなら「MacBook Air 13インチ」よりも「MacBook 13インチ」にした方がラインナップとしてMacBookとMacBook Proの2ラインの方が分かりやすいのでは?

と思いましたが、今までMacBook Airを使っていたユーザーからすればMacBook Airの名称が付いていた方がどのモデルを選んでいいか分かりやすい…というメリットがあるでしょう。

実際に知り合いの方が「MacBook Airの新しいのが出た!」といって4年前のMacBook Airから乗り換えをしていました。もし、MacBook 13インチとしてリリースしていたら乗り換えをしていなかった…かも。

MacBookが大きく飛躍したのはMacBook Airの存在があったから。スティーブ・ジョブスが封筒からMacBook Airを出さなかったら、ここまでMacを使っている人は増えなかったのではないか。

MacBook Air 13インチ 2018年モデル

それだけ、MacBook Airという製品はAppleにとって非常に重要なものなのです。

本体サイズはちょうど良い大きさ

今回発売したMacBook Air 2019/2018はMacBook Pro 2017(13インチ・Touch Barなし)と性能と本体サイズがとても似ていて価格帯も丸かぶりなので比較対象にしているという方も多いと思います。

(MacBook Air 2017とMacBook 12インチは販売終了となりました。)

本体サイズの違い
モデルMacBookMacBook Air 2017MacBook Air 2018MacBook Pro
ディスプレイサイズ12インチ13.3インチ
高さ0.35〜1.31 cm0.3~1.7 cm0.41~1.56 cm1.49 cm
28.05 cm32.5 cm30.41 cm
奥行き19.65 cm22.7 cm21.24 cm
重量0.92 kg1.35 kg1.25 kg1.37 kg

単純に「Air」の名称が付いているMacBook Airの方が本体サイズが小さいと思いがちですが、本体サイズはMacBook Proと全く同じです。

むしろ本体の厚みで一番盛り上がっている部分がMacBook ProよりもMacBook Airの方が分厚くなっているのが意外ですよね。

とはいえ、MacBook Airは手前に向かって薄くなっているウェッジシェイプデザインを採用しているので手で持った時の感覚はスクエア型のMacBook Proよりも持ちやすくなっています。

やはり、モバイル性を重視するならMacBook ProではなくてMacBook Airなんだなと再認識することができるでしょう。

傾斜があって作業しやすく疲れにくい

MacBook Proはパームレフトに高さがあるので長時間を作業をしていると手首が疲れてしまったり、本体の角に腕が当たって跡になってしまうこともあります。(年取ったぜ…。)

f:id:kazu-log:20181031102010j:plain

しかし、MacBook Air 2019/2018のパームレフトは手前に向かって傾斜が付けられているので最薄部で0.3mmとかなり薄くなっており自然なポジショニング・スタイルで手をパームレフトに置いて執筆作業をすることができるので長時間作業をしていても手が疲れにくくいのです。

MacBook Air 13インチ パームレスト

つまり、MacBook Air 2019/2018は長時間作業をするにはとても適したマシンになっているのです。動画編集ではなく執筆作業や資料作成したりすることが多いのならMacBook Airのスタイルは最適なデバイスといえるでしょう。

パワーを求めるならMacBook Proを選ぶべきですが、資料作成などCPUの能力をあまり必要としない作業で長く作業をすることが多いならMacBook Air 2019/2018が最適なマシンになるでしょう。

本体重量は軽くはないが持ちやすい

MacBook Air 2019/2018の本体重量は旧型よりも100gほど、MacBook Proよりも120gほどしか軽くなっていないので「Air」という名称が付いているわりに軽いとは感じません。

おそらくMacBook 12インチの本体重量が920gと軽すぎるので相対的に「MacBook Airは軽くない、小さくない」と感じてしまうのでしょう。

でも、よくよく考えてみるとMacBook Air 2019/2018は13インチディスプレイを搭載したMacBookとしては史上最小最軽量になっていることは間違いありません。13インチのMacBook Airとしては正常進化をしているのです。

たった100〜120gの差と思うかもしれませんがカバンに入れる重量感は確かに軽いですし、くさび型のウェッジデザインは手で持った感じはMacBook Proと比べても持ちやすいので確実に持ち運びはしやすくなっています。

USB-Cが2つとヘッドフォンジャックを搭載

MacBook Air 2019/2018には本体左側にUSB-Cポート2つが外部ポートとして搭載しています。USB-C対応の充電アダプタを使ってどちらかのUSB-Cポートで充電をするスタイルとなります。

MacBook Air 13インチ 外部ポート
MacBook Airの外部ポートはUSB-Cが2つ

USB-C Gen2に対応しているので最大10Gbpsの通信をすることができるので、USB-C周辺機器を最大限生かすことが可能となっています。

また、最大20Gbpsの高速通信ができるThunderbolt 3にも対応しており外付けグラフィックプロセッサ(eGPU)との接続も可能となっています。

そもそもMacBook AirのCPUプロセッサはそんなに性能の高いものではないのでeGPUを追加しても限界を感じることになるでしょうか、ノーマル状態よりも性能を大きく向上させることができるので、自宅や職場で快適に作業したい方にはおすすめです。

もちろん、USB-CポートからのDisplayPort出力に対応しているので外部ディスプレイへの画面出力も可能です。

MacBook Airで出力可能な外部モニター
  • 1台の外部ディスプレイで5,120 x 2,880ピクセル(60Hz)に対応
  • 2台の外部ディスプレイで4,096 x 2,304ピクセル(60Hz)に対応

MacBook AirはMacBook Proよりも性能が劣りますが、4Kモニターを駆動させるほどの力は持っているので、デスクトップマシンとしてもある程度使うことはできるのかなと思います。(ただし、動画書き出しなどの速度は遅い。)

本体右側はヘッドフォンジャックがあります。

MacBook Air 13インチ ヘッドフォンジャック
MacBook Airのヘッドフォンジャック

2018年11月に発売したiPad Pro 11インチと12.9インチ(第3世代)はヘッドフォンジャックが廃止されてしまいましたが、MacBookシリーズはまだ残り続けているので、まだしばらくは大丈夫そうです。

ファンキションキーとTouch IDを搭載

MacBook Air 2019/2018はファンクションキーを残しつつ指紋認証のTouch IDを電源ボタンに内蔵した革新的なモデルとなっています。

MacBook Air 13インチ Touch ID
ファンクションキー + Touch ID

2016年以降のMacBook ProはTouch BarとTouch IDはセットになっていますが、やっぱりこれが理想的な形なのかもしれません。

Touch Barは使っていくうちに操作性に慣れていくので個人的にはあまり気にしてなかったですが、ファンクションキーもタッチタイピングしている方はTouch Barは使いにくいものなのでMacBook Airのこのスタイルは魅力的でしょう。

なお、MacBook Pro 13インチは2019年7月に下位モデルもTouch Barありになりました。つまり、Touch Barは使いこなすしかない…ということになりますね。

ちなみに、MacBook AirのファンクションキーはTouch IDの大きさに合わせてMacBook Pro(Touch Barなし)のファンクションキーよりも縦に大きくなっているので、タイピングしやすくなっています。

MacBook Air 13インチ ファンクションキーのサイズ
左:MacBook Air、右:MacBook Pro(Touch Barなし)

Touch IDを搭載しているのでスリープ状態からパスワードを入力しなくて指一本で画面ロック解除ができるのでとても便利です。

トラックパッドの大きさはMacBook ProよりもMacBook Air 2018の方が少しだけ小さくなっています。

  • MacBook Pro トラックパッドの幅:130mm
  • MacBook Air トラックパッドの幅:120mm

とはいえ旧型のMacBook Air 2017のトラックパッドよりも大きいので十分快適にトラックパッド操作することができるので、大きさの違いによる使用感の違いはほぼありません。むしろサイズが小さいMacBook Air 2018の方が誤動作しなくていいかも。

部品をMacBook Proと共用した方がコストダウンできると思うのですが、MacBook Airにはこのサイズのトラックパッドが最適だという判断があったのでしょう。そのために専用に設計して作ってしまうのはAppleらしい。

第3世代バタフライ構造キーボードを採用

MacBook Air 2018は第3世代のバタフライ構造のキーボード、MacBook Air 2019は第3.5世代のバタフライ構造のキーボードを採用しています。

バタフライ構造のキーボードは極限までキーを薄くしたものですが、世代を重ねるごとにタイピング感をしっかりと得ることができるように改良され、タイピング音も静かになっています。

MacBook Air 13インチ 第3世代バタフライ構造キーボード
バタフライ構造のキーボード

なので、キーボードの操作感に関しては第2世代バタフライキーボードのMacBook Pro 2017(Touch Barなし)よりも、最新の第3世代のバタフライ構造のキーボードを採用しているMacBook Air 2019/2018の方が良くなっています。

世代によるキーボードの違い
  • MacBook 2017:第2世代バタフライ構造のキーボード
  • MacBook Pro 2017(Touch Barなし):第2世代バタフライ構造のキーボード
  • MacBook Air 2018:第3世代バタフライ構造のキーボード
  • MacBook Air 2019:第3.5世代バタフライ構造のキーボード

第3世代のバタフライキーボードのMacBook Pro 2018と第2世代のバタフライキーボードのMacBook Pro 2017のキータイプ音を比較した動画あります。

2017年モデルの第2世代キーボードをはカチャカチャと甲高い音が鳴り続けるのに対して、2018年モデルの第3世代キーボードは少しだけ柔らかい音になっており、タイピング音も静かになっています。

さらに第3世代と第3.5世代のバタフライキーボードのタイピング音の違いも比較しました。

2019年モデルの方がキーボードのタイピン音が小さくなっているのが分かります。動画はMacBook Pro(2019)のものですがMacBook Air 2019も同じキーボードが採用されています。

スピーカーの音質について

MacBook Air 2019/2018の内蔵スピーカーは旧モデルよりも低音が強くなって25%ほど音量が大きくなったとAppleは公式発表しています。

しかし、MacBook Pro 2017やMacBook Pro 2018の内蔵スピーカーとは違うスピーカーを搭載しているようで、 実際の音質はMacBook Proよりも控えめです。クリアで広がりのある音が再生されるのですが低音と高音の鳴り方が弱いのが特徴となっています。

MacBook Proなら「ワイヤレススピーカーなくてもいいかも!」と思えてくる音質ですが、MacBook Airは若干物足りない音と感じるかもしれません。

とはいえ、旧型のMacBook Air 2017と比べると格段に音質は良くなっているので、旧型からの乗り換えだと音の良さに驚くかもですね。

解像度と画面品質について

MacBook Airは2,560 x 1,600ピクセルの解像度を持ったRetinaディスプレイを搭載していて、MacBookと同等品質のRetinaディスプレイとなっています。MacBook Proの広色域(P3)に対応したディスプレイではありません。

MacBook Air vs MacBook Pro 画面の色
左:MacBook Air、右:MacBook Pro(Touch Barあり)
 MacBook AirMacBook Pro(Touch Barなし)MacBook Pro(Touch Barあり)
世代2019201820172019/2018
画面サイズ13.3インチ
解像度2,560 x 1,600ピクセル
カラー規格フルRGBP3
輝度300ニト500ニト
その他True Toneテクノロジーに対応True Toneテクノロジーに対応

P3に対応したRetinaディスプレイの方が赤や青といった色合いがとても鮮やかに表示することができますが、MacBook Airに搭載している普通のRetinaディスプレイでも十分に綺麗ですし、なんら問題はないでしょう。

MacBook Air 2019/2018 性能・スペック

CPUの性能について

新型のMacBook Air (13インチ)のCPUはCore i5ですが中身はIntelの超低電圧版のYシリーズでCore M系のプロセッサです。つまり、MacBook Proに採用されている低電圧版のCoreプロセッサ(Uシリーズ)と比べると性能が低いタイプとなっています。

MacBook Air 2018 CPUのスペック 比較
モデルMacBook Air 2019/2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBookMacBook Pro 2018(TouchBarあり)
サイズ13インチ12インチ13インチ
CPU第8世代 Core i5-8210Y @1.6GHz 2コア第7世代 Core i5-7360U @2.3GHz 2コア第7世代 Core m3-7Y32 @1.2GHz 2コア第8世代 Core i5-8259U @2.3GHz 4コア
GPUUHD Graphics 617Iris Plus Graphics 640HD Graphics 615Iris Plus Graphics 655
TDP7.5W15W5W28W

MacBook Air 2019/2018のCore i5はMacBook Pro(Touch Barなし)のCore i5の半分の電力設計になっているので、MacBook Air 2018の動作はかなり厳しいものがあるんじゃないのかなぁ…と危惧をしていました。

しかし、実際に使ってみると全く問題なく使うことができて「これ、本当にYシリーズのプロセッサなの?」と疑問すら感じてしまうほど快適に動作するのです。

MacBookはファンレス機構となっていますが、MacBook Air 2018は小さいタイプのファンを内蔵しているので負荷がかかった時でも最適な排熱処理をしてくれます。排熱性能がしっかりしているのでMacBookよりも処理速度が速い理由の一つなのかも。

20181113151437j:plain
下:MacBook Pro(Touch Barあり)、上:MacBook Air

MacBook Air 2019/2018はMacBook Pro 2017(Touch Barなし)と同じようにヒンジ部分に排気口が搭載していますが隙間がかなり狭くなっているので目視で確認することはできません。(サイド部分の排気口はTouch BarありのMacBook Proのみ搭載している。)

CPUの性能をMacBook Air 2019/2018、MacBook Pro 2017(Touch Barなし)、MacBook、MacBook Pro 2018(Touch Barあり)の4機種を使ってGeekbench 4で計測してみました。

MacBook Air 13インチ CPU性能
モデルMacBook Air 2019/2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBookMacBook Pro 2018(TouchBarあり)
CPU第8世代 Core i5-8210Y @1.6GHz 2コア第7世代 Core i5-7360U @2.3GHz 2コア第7世代 Core m3-7Y32 @1.2GHz 2コア第8世代 Core i5-8259U @2.3GHz 4コア
シングルコCPU4326451037024645
マルチコアCPU78909421680716823
GPU(Metal)22140294761542133120
GPU(OpenCL)21148292341670732471

MacBook AirのCPU(Core i5-8210Y)の性能は、MacBook(Core m3-7Y32)とTouch BarなしモデルのMacBook Pro 2017(Core i5-7360U)の中間にあたる性能を持ったプロセッサとなっています。

なので、少しでも性能の高いMacBookで作業したいならMacBook Air 2018よりも同じ価格帯のMacBook Pro 2017(Touch Barなし)を選んだ方がいいのかもしれません。

SSDの転送速度について

MacBook Airに採用されているSSDは旧型よりも転送速度が60%ほど高速になったとしていますが、MacBookよりも速く、MacBook Proよりも少しだけ遅い性能を持ったSSDとなっています。

MacBook Air 13インチ SSD速度
モデルMacBook Air 2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBook 2017MacBook Pro 2018(TouchBarあり)
容量128GB256GB
書き込み速度523MB/s1267MB/s995MB/s1230MB/s
読み込み速度1870MB/s2405MB/s1321MB/s2564MB/s

128GBモデルの書き込み速度は256GBのMacBookよりも速度が半分程度になっていますが、256GBモデルであれば1000MB/sほどの速度が出ると思います。SSDは容量の違いによってデータ転送速度が違うという特性があるので注意しましょう。

MacBook Air 2018(13インチ)総合性能

Novabenchにて各モデルで性能を計測した結果です。

モデルMacBook Air 2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBook 2017MacBook Pro 2018(TouchBarあり)
総合103810679221533
CPU461525400841
GPU219203203307
RAM264219209257
Disk94120110128

さすがにMacBook Pro 2018(Touch Barあり)の性能はかなり高いので比較にもならないですが、MacBook Air 2018はMacBook Pro 2017(Touch Barなし)に近い性能を持っています。

実際のアプリの動作速度を比較

数値だけではどれくらい性能差があるのか分からないと思うので、実際にIllustratorやPhotoshopなどのアプリの起動時間などを計測してみました。

モデルMacBook Air 2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBook 2017MacBook Pro 2018(TouchBarあり)
CPUの型式Core i5-8210Y @1.6GHz 2コアCore i5-7360U @2.3GHz 2コアCore m3-7Y32 @1.2GHz 2コアCore i5-8259U @2.3GHz 4コア
RAMの容量16GB8GB8GB16GB
Illustrator CC 起動時間(500MBのデータ)24秒22秒46.93秒20秒
Illustrator CC 保存して終了(500MBのデータ)50秒57秒69秒47秒
Photoshop CC を起動して50MB RAWデータを開く9秒11秒12秒7秒
iMover 1.5GB 書き出し68秒77秒3分50秒28秒
パラレルデスクトップでWindows 10を起動17秒データなし23秒14秒

メモリ容量が違うので単純比較はできませんが、MacBook Pro 2017(Touch Barなし・8GB RAM)よりも新型のMacBook Air 2018(16GB RAM)の方がIllustratorのデータ保存や動画書き出し速度が速くなっています。

おそらく、メモリ容量が大きいことが影響しているのでしょう。

MacBook Air 2018のCPUはMacBookと同じYシリーズの超低電圧版プロセッサですがMacBook Pro 2017(Touch Barなし)に近い性能を持っているので、おそらくMacBook Pro 2017の販売終了は近いのでは?

基本的な作業なら十分すぎる性能

さすがにMacBook Pro(4コア)と比較するとMacBook Air(2コア)の動作は遅いことは間違いないです。

PhotoshopのRAW画像データのレビュー表示や書き出しがワンテンポほど遅いですし、Premier Proの動画の書き出し速度も遅くて待たされてしまいます。

しかし、MacBook AirはMacBook Proではないので仕方ないこと。画像や動画編集をメインに扱っていてできるだけ快適に作業をしたいならMacBook Proを選ぶべきでしょう。

とはいえ、MacBook Air 2018が登場したことで「Air」と「Pro」の性能差が明確になったことでどっちのモデルを選ぶべきか分かりやすくなったのではないでしょうか。

あくまで資料や原稿の執筆するといった作業がメインでたまに画像処理をしたり動画編集をするくらいの基本的な使う方ならMacBook Air 2018の性能があれば十分にこなすことができます。

メインメモリは16GBがおすすめ

メインメモリは標準容量の8GBでも十分に使うことができますが少しでも快適にしたいのなら16GBに増設した方がいいです。特にAdobeのIllustratorやPhotoshopなどのクリエイティブツールや仮想化ソフトでWindows 10を使うのであればRAMは16GBにしておけば間違いなしです。

参考までにMacBook Air 2018(16GB RAM)とMacBook 2017(8GB RAM)でパラレルデスクトップでWindows 10の起動速度を比較していました。

CPUの性能がMacBookの方が少しだけ低いので単純比較はできませんが、RAMの容量が多いMacBook Airの方がキビキビと動作しています。

ちなみに僕のメインマシン・27インチiMac 5K(2TB Fusion Driveモデル)はパラレルデスクトップからWindows 10を起動するだけで3分以上も時間がかかり、アプリの起動も非常に遅いです。

iMac 5KのストレージはFusion Drive(SSDとHDDのハイブリッドストレージ)ですが、大量のデータを読み込む必要があるWindows 10の起動はかなり遅くなってしまうのです。そう考えるとオールSSDストレージとなっているMacBookシリーズは基本的に快適に動作すると見ていいでしょう。

なお、スペックについてはAppleの公式サイトから簡単に比較することができるようになっているので合わせて確認をしてきましょう。

バッテリー駆動時間が長くて使いやすい

MacBook Air 2018は現在のMacBookシリーズの中で一番バッテリー持ちが良いモデルとなっています。

モデルMacBook Air 2018MacBook Pro 2017(Touch Barなし)MacBook 2017MacBook Pro 2018(TouchBarあり)
ワイヤレスインターネット閲覧最大12時間最大10時間最大10時間最大10時間
iTunesムービー再生最大13時間最大10時間最大12時間最大10時間
バッテリー容量50.3Wh54.5Wh41.4Wh58.0Wh

実際に使ってみてインターネットに接続しながらブログの記事を書く程度の作業であれば1時間に10%のバッテリーを消費していく感じです。

途中で画像編集したりアイキャッチを作成したり、YouTubeを見たり遊んでしまう可能性もあることも考慮して8時間くらいなら連続で使うことができるのかなぁといった感じです。

ある1日の時間を計測してみたらこんな感じでした。

MacBook Air 2018 電池の持ち
  • 14:00〜17:30:作業(残100% → 60%)
  • 18:00〜18:30:画像処理(→ 50%)
  • 18:30〜19:00:スリープ
  • 19:00〜20:00:作業(→ 33%)
  • 20:00〜22:00:スリープ
  • 22:00〜24:00:作業(→ 10%)
  • 25:00〜26:00:作業(→ 2%)

実質10時間ほど作業をすることができました。もう少しバッテリー持つかなぁと期待していましたが、これくらいが限界のようですね。

とはいえ、MacBook Pro 2019/2018(Touch Barあり)よりも確実にバッテリー駆動時間は長いので個人的には大満足です。MacBook Pro 2018は性能が高くて快適なんですけどバッテリー持ちが悪いのが辛いところ。

本体の発熱が少ないので使いやすい

モバイル性能、バッテリーの持ちを重視するのならMacBook Air 2018という選択肢はかなりアリといっていいでしょう。また、MacBook Air 2018はCPUの性能が抑えられていることもあり本体からの発熱もとても少ないので手に汗かきながら作業をしなくても良いというメリットもあります。

MacBook Pro 2017(Touch Barなし)はまだ大丈夫ですがMacBook Pro 2018(Touch Barあり)は普通に軽作業をしていても「何考えてるの?」と思うくらい本体が発熱します。冬場は暖かくていいのですが、膝の上で作業するとかなり手汗をかいてしまうくらいです…。

MacBook Air レビュー・評価まとめ

MacBook Airは買いなのか?

MacBook Air 2019/2018(13インチ)は128GBの標準モデルで134,800円からとなっており、旧型の98,800円と比べると高い価格設定になりました。

MacBook Airの魅力は低価格なことだったので、せめて初代13インチMacBook Air 2010と同じ118,000円くらいの価格で買えたら良かったのにね。

追記:2019年モデルのMacBook Airは15,000円も安い119,800円に値下げされたので、かなり魅力的なモバイルノートMacになりました。性能を求めないなら間違いなくMacBook Airはおすすめのモデルです。

MacBook Air 2018 端末価格
モデルMacBookMacBook AirMacBook Air(2018 → 2019)MacBook Pro
Touch Barなし
128GB98,800円134,800円 → 119,800円142,800円
256GB142,800円120,800円156,800円 → 139,800円164,800円
512GB175,800円142,800円178,800円 → 161,800円186,800円

余談ですが初代13インチMacBook Airが発売された2010年は為替が1ドル90円と今より円高だったので、為替を考慮する新型の134,800円という価格はモデルチェンジ後の初値としては妥当な金額なんですよね。

2010年モデルは1,299ドル(日本:118,000円/1ドル90円)だったのに対して2018年モデルは100ドル安い1,199ドル(日本:134,800円/1ドル112円)となっています。

現在、継続販売されている旧MacBook Airは999ドル(99,800円/1ドル100円)は実際のレートよりも円高で計算されているので安く見えるだけ。本来のレートで計算すると旧型は111,800円になるはずなんです。

個人的には今後さらに円安になると予想しているので、どんどんApple製品が高くなっていくかも…。怖い。

本題に戻りましょう。MacBook Air 2018はMacBook Pro 2017(Touch Barなし)の128GBモデルよりも8,000円ほど安い価格設定となっています。この二つのモデルの違いを簡単にまとめてみました。

MacBook Air 2018 vs Pro 2017の違い
  • 画面サイズ:13.3インチで同じ
  • 解像度:2,560 x 1,600ピクセルで同じ
  • 表示色:MacBook ProはP3(広色域)に対応しより綺麗
  • 本体サイズ:大きさは同じ。MacBook Airはエッジデザインで持ちやすい
  • 本体重量:MacBook Airの方が少し軽い
  • CPUの性能:MacBook Proの方が少し速い
  • Touch ID:MacBook Airに搭載している
  • バッテリーの持ち:MacBook Airの方が少しだけ長い

MacBook Air 2018とMacBook Pro 2017(Touch Barなし)の基本性能はほとんど同じです。普通にPhotoshopやIllustratorなどのツールも動作させることもできますしモタつきもほぼありません。

自宅では4Kモニターに接続してデュアルモニター環境で作業していますが普通にサクサクと快適に動作しています。(可能ならRAMは16GBに増設しましょう。)

ただし、がっつりと動画編集などの負荷のかかる作業をメインでするなMacBook Airだと厳しくなってしまうので上位モデルのMacBook Pro(Touch Barあり)を選んだ方がいいでしょう。

なのであくまで執筆や資料作成といった作業がメインで、たまに画像編集をしたり動画編集をする程度の使用用途であれば基本設計の新しいMacBook Air 2018を選べばOKでしょう。

MacBookとMacBook Airの立ち位置

MacBook 12インチはサイズ的に完全に別物です。MacBookはiPad Pro 12.9よりもコンパクトなのでノート型パソコンなのにどこにでも持ち運んで作業をすることが可能です。

MacBook Air vs MacBook サイズの違い
上:MacBook、下:MacBook Air

ただし、MacBookは画面サイズがかなり小さいので作業効率はあまりよくはありません。外で作業することが多いけど喫茶店などちゃんとしたスペースをいつも確保することができるなら作業効率を優先してMacBook Airを選ぶべきです。

MacBookは日本全国を飛び回っているアクティブなユーザーさんに最適なモデルだと思っていて、新幹線や飛行機など移動中の狭い空間でもなんとか作業をしたいという向上心が非常に高い方におすすめのMacBookです。

(MacBook 12インチは販売終了となりましたが整備済製品やAmazonで購入することができます。)

整備済み製品でMacBook Proを安く買う

Appleでは定期的に整備済製品として通常価格よりもかなり安く販売をしており、MacBookやMacBook Proを買うことができます。

さすがに新型のMacBook Airは出てこないですが、MacBook Pro 2017ならタイミングが合えば整備済み製品から安く買うことが可能です。

もし、MacBook AirではなくMacBook Pro(Touch Barなし)にするなら整備済み製品を狙ってみてもいいのかもしれません。

その他のMacについてはこちらの記事を参考にしていただけたら幸いです。

MacBook Airと一緒に欲しい周辺機器やアクセサリーはこちらからどうぞ!