MacBook 12インチ レビュー

MacBook 12インチはiPad Pro 12.9インチよりもコンパクトなモバイルノートでmacOSをフルで使うことができるデバイスです。

MacBookは性能が低い…と思うかもしれませんが、MacBook(2017)はMacBook(2016)よりも基本性能が大幅に進化しているので、最強のモバイルノートと言ってもいいくらいです。

この記事では、MacBook 12インチ(2017)の外観デザイン、スペック、使いやすさのレビュー、さらに2016年モデルのMacBookとの違いについても詳しく比較しています。

MacBook 12インチ(2017)レビュー

MacBook 12インチは2011年に一旦販売を終了し2015年に小型軽量のボディを手に入れ復活を果たし、2015年 → 2016年 → 2017年とモデルチェンジをブラッシュアップを重ねてきました。

そんなMacBookが2019年7月に販売終了…まさかの廃止。これにはちょっと驚いてしまいましたね。まさか、2017年モデルのMacBookが最終モデルになってしまうとは。

とっても残念ですよね。でも、まだApple公式サイトのMac整備済み製品Amazonで購入することができます。あのサイズ感のMacBookが欲しい!という方はまだ購入することができるということになります。

というわけで、MacBook 12インチ(2017)を詳しくレビューしていきたいと思います。

MacBook 2017 スペック比較

歴代のMacBookのスペックを比較してみました。

MacBook 2017年モデルと2016年モデル
左:2017年モデル 右:2016年モデル
MacBook 12インチのスペック
MacBook 12インチのスペック
モデルMacBook 2017MacBook 2016MacBook 2015
ディスプレイ12インチ 2,304 x 1,440ピクセル 226ppi
CPU第7世代
Kabylake-Y

デュアルコア
256GB:1.2GHz Core m3
512GB:1.3GHz Core i5
CTO:1.4GHz Core i7
第6世代
Skalake-Y
デュアルコア
256GB:1.1GHz Core m3
512GB:1.2GHz Core m5
CTO:1.3GHz Core m7
第5世代
Broadwell-Y
デュアルコア
256GB:1.1GHz Core M
512GB:1.2GHz Core M
CTO:1.3GHz Core M
GPUIntel HD Graphics 615Intel HD Graphics 515Intel HD Graphics 5300
RAM8GB 1,866MHz
LPDDR3
29.8 GB/s
(16GBに増設可能)
8GB 1,866MHz
LPDDR3
29.8 GB/s
8GB 1,600MHz LPDDR3
25.6GB/s
SSD50%高速なSSD
256GB/512GB
NVME:×2
リンク速度 8GT/s
256GB/512GB
NVME:×2
リンク速度 8GT/s
256GB/512GB
NVME:×4
リンク速度 5GT/s
キーボード第2世代バタフライ構造の
キーボード
バタフライ構造のキーボード
バッテリー容量41.4Wh39.7Wh
ワイヤレス802.11ac Wi-Fi
IEEE 802.11a/b/g/n
Bluetooth 4.2
802.11ac Wi-Fi
IEEE 802.11a/b/g/n
Bluetooth 4.0
電池持ち最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大12時間のiTunesムービー再生
最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大11時間のiTunesムービー再生
最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧
最大10時間のiTunesムービー再生
外部ポートUSB-C(USB 3.1 Gen1)
DisplayPort 1.2ビデオ出力に対応
外部ディスプレイで最大4,096 x 2,304ピクセル(60Hz)
USB-C(USB 3.1 Gen1)
DisplayPort 1.2ビデオ出力に対応
外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル(30Hz)
サイズ28.05cm x 19.65cm x 0.35〜1.31cm
0.92kg

MacBook 12インチ(2017)の本体デザインの変更はありませんが、内部スペックは2016年モデルから大幅に性能アップしているのがわかります。

2016年 → 2017年 進化したポイント
  • CPU:第6世代Coreプロセッサ → 第7世代Coreプロセッサで処理速度が25%ほど高速に
  • メインメモリ:16GBにカスタマイズ可能に
  • SSD:性能が向上し転送速度が速くなった
  • キーボード:第2世代のバタフライ構造のキーボードを採用
  • バッテリー:電池持ちが少しだけ向上した
  • 外部モニター接続:4K60Pの出力に対応した

MacBookに採用されているYシリーズのCoreプロセッサはTDP(熱電力設計)が5Wの超省電力タイプのプロセッサで、処理速度の遅さがデメリットでもありました。

しかし、MacBook 12インチ(2017)に採用された第7世代 Coreプロセッサ(Kabylake-Y)は旧モデルに採用されいたものよりも25%ほど性能が向上していて、さらにメインメモリを16GBにカスタマイズすれば、かなり使えるマシンにすることができます。

2016年モデルまでは4Kモニターへの出力は対応してましたがフレームレートが30fpsまででした。しかし、2017年モデルは性能が向上したことで60ftpの表示に対応しています。

つまり、デスクトップマシンとしても普通に使うことができる…ということになります。

まあ、MacBook AirやMacBook Proに比べると性能は劣るので過度な期待はできませんが、インターネットしたりブログの執筆作業くらいなら4Kモニターに接続して使うことができるでしょう。

また、キーボードが第2世代のバタフライ構造を採用しています。

初代のバタフライ構造のキーボードはタイプ感がほとんどなく使いにくかったですが、第2世代はしっかりとした跳ね返りがあるので操作性は間違いなく向上しています。

外観・本体デザイン

では、MacBook 12インチ(2017)の外観についてレビューしていきたいと思います。

パッケージと付属品

MacBook 12インチ(2017)のパッケージデザインはいつも通り白色のシンプルな箱に入っています。

MacBook 2017 パッケージ
MacBook 2016と2017のパッケージデザイン

2016年モデル(上)と比べて分かるように、MacBookの書体が変更されAppleのロゴーマークが刻印されている場所が変更されています。

今回購入したのはスペースグレイモデルです。

MacBook 開封
MacBook 12インチ 開封!!

MacBookシリーズにスペースグレイが追加されてからシルバーを買うことがなくなってしまいました。

iPhoneはシルバーの方が良いと思いますが(正面パネルが白なので指紋が目立たないという理由から)がMacBookやMacBook Proはスペースグレイの一択ですね。カッコイイ…!

付属品は電源アダプタ、USB-Cケーブル、ステッカー、説明書などとなっています。

MacBookの付属品
MacBook(2017)付属品

電源アダプタはUSB-Cコネクタに対応した29Wタイプのものが付属しています。現在は内部仕様に変更があり30Wの充電アダプタとなっていますが、ほぼ同じものと言っていいでしょう。

MacBook充電アダプタ 29Wタイプ
29WのUSB-C対応充電アダプタ(現在は30Wに変更)

MacBook Pro 15インチの充電アダプタは89Wでものすごく大きくて仕方ないですが、このサイズ感なら嵩張らないですし持ち運びに適していていいですよね。

13インチのMacBook Proもいざとなれば充電できますし旅行に持っていくのにはいいのかもしれません。

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MacBook 12インチの充電アダプタとUSB-Cケーブル

ちなみに電源プラグ部分を引き抜いて延長ケーブルを挿すことでケーブルの長さを延長することもできます。

充電アダプタ 延長ケーブル
延長ケーブルを使ってコードを延長もできる

付属にUSB-Cケーブルは2mと十分な長さがあるので通常なら延長コードを使わなくてもいいですが、コンセントが少し離れたところにあるところで作業をする場合はこの設計は重宝します。

Ankerから同じ30Wで超小型サイズのPowerPort Atom PD 1という電源アダプタが発売されました。軽量化するならPowerPort Atom PD 1の方がいいのかもしれませんが、実用性を考慮すると純正のアダプタも悪くないのかもしれません。

本体の外観

MacBook 12インチ(2017)の外観デザインはホントに従来のモデルと全く同じです。間違い探しをしても違いがありません。

MacBook 2017 外観デザイン
MacBook 12インチ 天板デザイン

蓋を開くと自動的に電源が入るのも2016年モデルと同じ。

MacBook 2017 蓋を開いて起動
ディスプレイを開くとmacOSが自動的に起動

左サイドにUSB-Cポートが1つだけ搭載されています。

MacBook 2017 USB-Cポート

せっかくなので2016年モデルと並べてみます。上が2017年モデルです。まあ、一緒ですよね。

MacBook 2017と2016の外観比較
上:MacBook(2017)、下:MacBook(2016)

右サイドには3.5mmヘッドフォンジャックが搭載されています。

MacBook 2017 ヘッドフォンジャック
本体右側に3.5mmオーディオジャック

AppleはiPhoneとiPad Proのモバイルデバイスから3.5mmオーディオジャックを廃止してしまいましたが、MacBookシリーズに関しては存続させていますね。やっぱり、あると便利なので今後も継続して欲しいところ。

2017年モデルと2016年モデルの違いが一つだけありました。MacBookのロゴの書体デザインが変更されています。

MacBookの書体が変更
MacBookのロゴの書体が変更

この新しい書体はMacBook Pro 2016から採用されたもので、MacBook (2017)も同じ書体に統一されることになりました。

第2世代のバタフライ構造キーボードに進化

キーボードとトラックパッドです。トラックパッドは感圧式でMacBook Pro 2016で廃止されたサイレントクリックにも対応しています。

MacBook 2017とMacBook 2016の比較1
左:2017年モデル、右:2016年モデル

ちょっと気にはなっていましたがパームレストが変色してしまってますね。写真に撮るとより分かる。なんで変色してるんだろう。売却価格に影響出そうで嫌だな〜。やっぱりスキンシールって貼った方が良いのか?

そして、MacBook(2017)のキーボードはMacBook Pro 2016以降に搭載された第2世代のバタフライ構造キーボードが採用されています。

MacBook 2017とMacBook 2016のキーボードの比較
バタフライ構造のキーボード

見た目の違いが分かりませんがキーを押した時の跳ね返りが強くなったので、しっかりとタイピングすることができるようになっています。

ただし、第1世代よりも第2世代のバタフライ構造のキーボードの方がタイプしたときのパチパチという音が大きくなったので、静かに使いたいという人にはちょっと向いていないかもしれません。

とはいえ、タイピング感はかなり改善されているので個人的にはかなり使いやすくなったなーと感じます。

CPU・GPU・SSDの性能比較

CPUの性能の違い

MacBook 12インチの2017年モデルと2016年モデルの基本性能と比較してみました。第7世代のKabyLake-Yを搭載しているMacBook 2017は旧型モデルと比較してもかなり性能が上がっているようです。

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CPUの性能比較
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GPUの性能比較
CPUの性能比較
モデルMacBook 2017MacBook 2016MacBook 2015
CPU第7世代 Kabylake-Y
デュアルコア
1.2GHz Core m3
第6世代Skalake-Y
デュアルコア
1.1GHz Core m3
第5世代Broadwell-Y
デュアルコア
1.1GHz Core m
GPUIntel HD Graphics 615Intel HD Graphics 515Intel HD Graphics 5300
CPUシングルコア368028562338
CPUマルチコア670754764558
GPU OpenCL1545214756
GPU Metal1671415913

CPUの性能は25%ほど向上しているようですね。グラフィック性能は10%ほどの向上に留まっていますが、もともと性能の低いMacBookにとってはちょっとした性能向上も嬉しいんですよね。

2015年モデルのスコアも記載してありますが、MacBook 12インチ(2015)との比較についてはこちらの記事を見てください。

MacBook Pro(2016・Touch Barなし)とCPUの性能を比較してみましたが、MacBook 12インチ(2017)はMacBook Pro 13インチ(2016・Touch Barなし)に迫る性能を持っているようです。

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CPUの性能比較

GPUの性能も比較してみました。

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GPUの性能比較

さすがにグラフィックス性能は13インチのMacBook Proが圧倒しているのでグラフィック系のアプリを使用したい方はMacBook Proを選んだ方が良さそうです。

なお、現在(2019年7月)は2018年に発売したMacBook AirがMacBookの上位モデルとなり、性能も近いものとなっています。

SSDストレージの性能

MacBook 12インチはCPUだけではなくSSDストレージの性能も向上しているので、IllustratorやPhotoshopなどの大きなデータも高速に開くことが可能となりました。

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SSDの性能を比較
SSDの性能比較
モデルMacBook 2017MacBook 2016MacBook 2015
書き込み速度995.5 MB/s668.9MB/s429.9MB/s
読み込み速度1321.9 MB/s913.3 MB/s719.7 MB/s

こうやって比較すると初代モデルのMacBook(2015)に戻ることはできませんね。

初代MacBookのSSD性能を比較すると書き込み速度は約2倍、読み込む速度も約1.8倍もの性能が上がっており、たった2年でここまで進化してしまうとはスゴイですね。

フラッシュストレージの性能も年々上がっているのでしょうね。実際に8GBのRAMしか搭載していない標準モデルの12インチMacBook(2017)を使ってみて動作が極端に遅いと感じることはほとんどありません。

メインメモリが16GBまでカスタマイズ可能に

MacBook 12インチ(2017)、CPUが第6世代からから第7世代のCoreプロセッサに刷新され、メインメモリの容量を16GBに増設することも可能になりました。(16GBはApple StoreでCTO注文する必要があります。)

16GBのRAMにカスタマイズできるようになったことで快適に作業することが可能となります。やはり、メインメモリの容量が少ないと複数のアプリを開いて作業するとモタついたりしますからね。

でも、16GBの容量のメインメモリがあれば複数のアプリを起動しながら作業をしても快適にすることができます。

メインメモリの容量がネックでMacBook Pro 13インチを使っていたというユーザーさんもMacBook 12インチを使うこともできるかもしれないので、選択肢の幅が広がることになりそうです。

まとめ:性能は十分、モバイル性重視なら12インチMacBookで決まり!

MacBook 2017と4Kモニター
MacBook 12インチと4Kモニター

2017年モデルのMacBook 12インチは性能が大きく向上したので4Kモニターを接続しても普通にサクサクと動作するので、快適に作業することができます。

実は、12インチモデルと外部ディスプレイとの組み合わせはこのように縦置きスタイルができるので結構好きだったりします。

このスタイルは外部キーボードが必要ないですし外部ディスプレイ側をメインディスプレイにしてMacBook側をサブモニターとして使うことができます。

MacBook(2016)でも同じように接続して作業をすることができましたが、MacBook(2017)は4K60pの画面表示ができます。

また、性能が高いので余裕がありますし、オプションでメインメモリを8GBから16GBにすることで、より本格的な作業をこなすこともできるのではないでしょうか。

MacBook 12インチの最大の問題は外部ポートが一つしかないので、充電をしながら他のアクセサリ・周辺機器を使うことができないところでしょう。

USB-C対応の4Kモニター(LG 27UK850-W)を使えばUSB-CケーブルだけでMacBookを充電しながら画面出力ができるようになるので、めちゃくちゃ便利ですよ。

また、周辺機器を快適に使うにはUSB-Cマルチアダプタを使うことで解決することができます。

MacBook 12インチはApple Storeからの購入はできなくなってしまいました。2019年秋に配信されるiOS 13はiPadの操作性が大きく進化してMacのように使うこともできるようになります。

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モバイル性を重視するならiPad Proという選択肢もありiOS11にアップデートしたことでマルチタスク作業がiPadでもかなりやりやすくなりました。

とはいえ、キーボードを使ってガッツリと文章作成したり、作業をするのであれば、今のところはMacBookの方が作業効率が良いのは間違いないでしょう。

MacBook Pro、MacBook Airの選び方はこちらの記事をどうぞ!