iPhone 8とiPhone 7/6sの違いを徹底比較

4.7インチのiPhoneはiPhone SE(第3世代)が現役モデルで、iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sは中古のiPhoneAmazon整備済みiPhoneで安く買うことができます。

ここではiPhone8・iPhone7・iPhone6sのデザイン・スペック・性能・使いやすさの違いを徹底比較しています。

まだまだ現役で使うことができるのか?

iPhone 8は2022年9月配信のiOS 16に対応しましたが2023年9月配信のiOS 17は非対応となってしまい、ここで登場する端末はすべて最新のiOSを動かすことができません。

ただ、セキュリティーアップデートはまだ継続的に配信されてるのでiOS 17にアップデートできないだけで問題なく使うことができるでしょう。

あとは、バッテリーに劣化が耐えられるかどうかが問題となってきそうです。

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iPhone8・iPhone7・iPhone6s 違いを徹底比較

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの違いを簡単に比較していきます。基本的なデザインはiPhone 6・6s・7・8の4機種は同じとなっています。

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sの正面デザイン
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sの正面デザイン

基本デザインは同じですが世代を重ねるごとにスタイリッシュになっていて、iPhone 8のデザインは4.7インチモデルの完成モデルといってもいいくらいです。

筐体の背面パネルはiPhone 8はガラス素材、iPhone 7/6sはアルミ素材を採用していて雰囲気はかなり異なります。

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの外観比較
iPhone8はガラス、iPhone7/6sはアルミを採用

iPhone 6sはアンテナラインの目立ちますが、iPhone 7はラインがひとつ消えてスッキリしたスタイルに。iPhone 8はガラス筐体でアンテナラインは消えてシンプルなスタイルになりました。

iPhone 8とiPhone 7
iPhone 8とiPhone 7

iPhone 8はワイヤレス充電にも対応し現在のスマホの礎となったモデルといってもいいでしょう。ただし、iPhone 8は落とすと背面パネルが割れるリスクがあるので注意です。

iPhone 8、7、6s 違いを分かりやすく比較
モデル iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
サイズ 4.7インチ(1334 × 750ピクセル)
SoC A11 Bionic A10 Fusion A9
RAM 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
ストレージ 64GB、128GB、256GB 32GB、128GB
リアカメラ 1200万画素・F/1.8 1200万画素・F/2.2
インカメラ 700万画素 500万画素
生体認証 指紋認証(Touch ID)
NFC FeliCa(iD、QUICPay、Suicaなど)
耐水防塵 IP67(水深1メートルで最大30分間の耐水性能)
充電 Lightning、ワイヤレス充電(Qi) Lightning
オーディオ ステレオスピーカー モノラルスピーカー、3.5mmオーディオジャック
購入できるSHOP Amazon、中古ショップなど 中古ショップなど

画面サイズが全モデルともに4.7インチですがSoC(システムオンチップ)が新しい世代のものほど処理性能が高くて動作が快適なものになっています。

Touch ID内蔵のホームボタンを搭載しているのでマスクしながらも画面ロック解除が可能で、電子決済はiPhone 8、iPhone 7が対応しています。

IP67の耐水防塵もiPhone 8、iPhone 7が対応しているのでiPhone 6sからiPhone 8に乗り換えても大きな性能差を体感できるでしょう。

性能とスペックの違いを簡単に比較してみました。

iPhone 8・7・6s 性能比較
モデル iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
SoC A11 Bionic A10 Fusion A9
CPU性能 2000 1100 850
GPU性能 3200 2800 1800
カメラ画質 ☆☆☆☆★ ☆☆☆★★ ☆☆★★★
中古価格 12,800円〜 9,980円〜 6,980円〜

カメラの画素数は同じでも世代が新しいiPhone 8の方がキレイな写真が撮影できます。ただ、オーディオジャックはiPhone 7とiPhone 8はないので注意です。

なお、iPhone 8はUQ mobileの認定中古品で安く買うことができますし、iPhone 7、iPhone 6sはAmazon整備済みiPhoneやイオシスの中古で安く手に入れることができます。

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スペック・性能の違いを比較

ディスプレイ性能の違い

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sのディスプレイ
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6sのディスプレイ

iPhone 8・7・6sは4.7インチサイズのディスプレイを搭載していて解像度も同じですが、iPhone SEは最大輝度が向上して明るい画面となっています。

ディスプレイのスペック
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
解像度 4.7インチ(1,334 × 750ピクセル)LCDディスプレイ
コントラスト比 1,400:1
カラー 広色域(P3) フルsRGB
最大輝度 625cd/m2 500cd/m2
True Tone 対応 非対応
3D Touch 対応

iPhone 6sのディスプレイは色域がフルsRGBですが、iPhone8・iPhone7は広色域(P3)に対応し色鮮やか表現ができます。

さらにiPhone8は周囲の環境光に合わせて色温度を自動調整するTrue Toneテクノロジーに対応し目に優しいディスプレイになっています。

実際に画面の明るさを同じにして並べて比較してみるとTrue ToneディスプレイのiPhone 8は暖色系の色合いになっていますね。

True Toneディスプレイ 比較
Tore Toneテクノロジーの有無による違い

True ToneはOFFで通常の色温度に戻せるし、ONにしておけば色温度を自動調整してくれまます。True Toneテクノロジーの画面は長時間使ったときの疲労感が違うのであった方が良いのは間違いないです。

なお、iPhone7・6sもNight Shiftを使うことで手動で暖色系の色温度に調整できるのでTrue Toneテクノロジーの代用はできるでしょう。

CPU・メインメモリの違い

iPhoneのCPUプロセッサの性能も世代を重ねるごとに向上しており、CPUのコア数が2コア → 4コア → 6コアと増えています。

CPUプロセッサのスペック
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
CPU A11 Bionic(2+4=6コア)
高負荷時に全コア同時駆動
A10 Fusion(2+2=4コア) A9
(2コア)
ニューラルエンジン 6000億回/秒
GPU Apple独自
(3コア)
PowerVR 7XT GT7600 Plus
(6コア)
PowerVR 7XT GT7600
(6コア)
メインメモリ 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
製造プロセス 10nm FinFET 16nm FinFET 14/16nm FinFET

A11 Bionicプロセッサは機械学習のニューラルエンジンを内蔵してAIによる処理ができるようになり、カメラやARのアプリで恩恵を受けることができます。

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sのCPU性能をGeekbench 5で計測してみました。

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s CPUの性能
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s CPUの性能
CPU性能を比較
  iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
プロセッサ A11 Bionic A10 Fusion A9
メインメモリ 2GB LPDDR4X 2GB LPDDR4
CPU シングルコア 898 714 505
CPU マルチコア 1996 1173 854

A11 BionicのiPhone 8が一番高スコアとなっていて、iPhone 7よりも1.7倍速く、iPhone 6sよりも2.4倍速くなっているのがわかります。

iPhone7のA10 Fusionは4つのCPUコアを搭載していますが、高負荷時でも高性能コア2つしか駆動できませんでした。

A10 Fusion 高負荷時は高性能コアのみ駆動

iPhone8のA11 Fusionは第2世代パフォーマンスコントローラを搭載し、高負荷時に6つのCPUコアを同時駆動できるようになり、マルチコアCPUの性能が大幅にアップしています。

A11 Bionic 高負荷時は全コア駆動

低負荷時も最小コア数で動作できるようになったので消費電力にも優れているのがA11 Bionicの特徴となっています。

GPU(グラフィック)の性能

各チップに内蔵しているGPUの性能も計測してみました。

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s GPUの性能
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s GPUの性能
 iPhone8iPhone7iPhone6s
GPUApple独自
3コア
PowerVR 7XT
GT7600 Plus
PowerVR 7XT
GT7600
GPU Metal320028151836

GPUの性能もiPhone 8はiPhone 7よりも1.2倍速く、iPhone 6よりも1.5倍速くなっているのがわかります。

iPhone 7/6sのGPUはImaginetion Technologiesのコアを採用していますが、iPhone 8のA11 FuisionはAppleが独自開発したGPUコアを採用しています。

6コアから3コアにコア数が減っているのに性能が向上しているのはすごい技術力ではないでしょうか。

各チップの総合性能

総合性能を計測できるAntutuで各チップの性能を比較してみます。

iPhone 3世代 CPUの総合性能比較
 iPhone8iPhone7iPhone6s
合計212168162260109202
3D605944485227598
UX742495490438316
CPU621234982834507
RAM15202126768781

iPhone 8はiPhone 6sよりも2倍速く、iPhone 7よりも1.4倍速くなっており、3機種ともメインメモリの容量は2GBですがデータ転送速度が向上して新モデルの方が性能が高くなっていますね。

実際にiPhone 6sよりもiPhone 7の方があらゆる動作がワンテンポ速くなっています。iPhone 7からiPhone 8への乗り換えで動作が速くなったとはあまり感じないので、A10 Fusionは十分に高性能なプロセッサということなのでしょう。

こちらの動画でiPhone 7とiPhone 6sでWebブラウザの表示速度を比較しています。

iPhone 7の方が少しテンポよく画面表示できていますね。iPhone 7のA10 FusionはGPUの性能も高いので3Dグラフィックスのゲームアプリも遊ぶことができます。

iPhone 8とiPhone 7のブラウザの動作速度を比較してみました。

インターネットやLINE、InstagramのSNSくらいならiPhone 7のA10 Fusionでもなんら問題はないのですが、写真編集や動画編集など負荷のかかる作業をする場合はiPhone 7よりもiPhone 8の方が快適に動作します。

また、バッテリー持ちもiPhone 7よりも電力効率の高いiPhone 8の方が良いので、快適に使うのならiPhone 8を選ぶのが良いのかなと思います。

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サイズ・デザインの違いを比較

iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s
iPhone 8・iPhone 7・iPhone 6s

iPhone 8とiPhone 7の筐体サイズはほぼ同じですが、ガラス筐体とアルミ筐体の違いから本体厚みはiPhone 8の方が少しだけ分厚くなっています。

iPhone SE/6s サイズと仕様
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
ヘッドフォンの接続 Lightningポート 3.5mmヘッドフォンジャック
音声再生 強化されたステレオ再生 ステレオ再生 モノラル再生
本体サイズ(mm) 138.4 x 67.3 x 7.3 138.3 x 67.1 x 7.1
重量 148g 138g 143g
防塵防水 IP67(水深1mに30分耐えれる)

本体重量はガラス筐体を採用しているiPhone 8が148gと重くなってます。アルミ筐体のiPhone 7、iPhone 6sはやはり軽いですね。

ガラス素材とアルミ素材

世代が新しくなるにつれてアンテナラインが減ってデザインは良くなっています。

デザインの違いを比較
デザインの違いを比較
アンテナラインの違い
  • iPhone 6s:上下左右と左右を繋ぐライン
  • iPhone 7:上下左右のみ
  • iPhone 8:左右のみ

ガラス筐体を採用しているiPhone 8が一番すっきりとしたスタイルとなっていますね。光沢のある美しいデザインになり光を上手く当てると美しい…!

iPhone 8 7 6 筐体のデザインの違いを比較
筐体素材の違い

アルミ素材のiPhone 7とiPhone 6sは表面がスベスベでケースを使わないと滑ることがありますが、ガラス素材のiPhone 8は滑りにくくケースを装着しなくても落とすリスクは少ないです。

ただし、iPhone 8は落としたら最後、ガラスはバキバキに割れてしまうことになってしまうので注意ですね。

また、ガラス素材のiPhone 8は指紋で汚れますが、アルミ素材のiPhone 7は筐体が指紋で汚れないというメリットもあります。

なお、iPhone 11 Proの背面パネルはマットガラスを採用していてガラスなのに指紋が付きにくくなっていいます。

この辺りは好みとなりますがもしアルミの筐体が好きという方はiPhone 8ではなくて端末価格の安いiPhone 7を選んでもいいのかも。

iPhone 8 7 サイドボタン

サイドフレームはiPhone SEは航空宇宙産業で使用されていて硬く傷がつきにくい7000シリーズのアルミニウムを採用しています。

iPhone 8 7の音量ボタン

iPhone 6sは6000シリーズのアルミニウムで少し傷が付きやすいものとなっています。実際に同じ期間使ったiPhone 6sの方がiPhone7より多くの傷が付いていました。

大きさがほぼ同じなのでケースは共通

iPhone 7/6sとiPhone 8は微妙に筐体サイズが異なりますが0.1mm単位の違いなので、iPhone 7で使っていたケースをiPhone 8に装着して使うことが可能となっています。

これはiPhone 7 PlusからiPhone 8 Plusに乗り換えた場合も同じです。

iPhone 7からiPhone 8に乗り換えたとしてもケースはそのまま使えるので費用を抑えたい方にとっては嬉しい仕様といって良いでしょう。

防水・防塵性能の違い

iPhone 6sは耐水防塵には対応してませんが、iPhone 7とiPhone 8はIP67の耐水防塵(水深1mに30分耐えられる)に対応しています。

IP67等級の防水性能
  • 防塵性能:粉塵が内部に侵入しない
  • 耐水性能:規定の圧力、時間、水中に浸水しても影響を受けない

iPhone7を水道で流してみたことがありますが、壊れることなく普通に使うことができましたよ。

https://www.sin-space.com/entry/2016/09/21/14195

ヘッドフォンジャックの有無

iPhone 6sは3.5mmオーディオジャックを搭載していますが、iPhone 7とiPhone 8は非搭載となりました。

Lightningポートとヘッドフォンジャック

なので、有線でイヤホンを接続する場合は「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を使う必要があります。

Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ
Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ

変換アダプタはiPhone 7とiPhone 8の初期に販売されていた物は付属してましたが現在は同梱していないので、有線でイヤホン使うのなら合わせて購入する必要があります。

まあ、個人的にはiPhone 7やiPhone 8でイヤホンを使うなら有線ではなくワイヤレスのAirPodsを使うことを強くおすすめします。

実際にAirPodsを使ってるのですがとにかく快適。コードから縛られない生活がこんなにも快適すぎます。

ステレオスピーカーの違い

iPhone8とiPhone7はレシーバー(受話口の聞き取りの部分)から音を出すことでステレオサウンドによる再生が可能となっています。

iPhone 受話レシーバー
iPhone SEはステレオ再生に対応

モノラルサウンドのiPhone 6sと比べるとiPhone 7とiPhone 8のサウンドは明らかに臨場感があるのでYouTubeなどの動画コンテンツを見ることが多いならiPhone 7/8がおすすめ。

  • iPhone 8:強化されたステレオ再生
  • iPhone 7:ステレオ再生
  • iPhone 6s:モノラル再生

iPhone 7はステレオサウンドですがレシーバー部分の音圧が弱くてバランスがちょっと悪いんですよね。

そんな中で、iPhone 8のステレオスピーカーは再設計されて25%も大きな音を出せるようになって聴きやすいステレオサウンドに進化しています。

最近はApple MusicやSpotifyなどで音楽を楽しめるようになり、YouTubeで動画を見ることも多いでしょう。少しでもいい音で楽しむならiPhone 8を選ぶのがいいのかな。

カメラ性能の違いを比較

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sとも1200万画素のイメージセンサーを搭載していますが、センサーと画像エンジン(ISP)の世代が違い同じ画素数でも新しいiPhoneの方が画質が良いです。

リアカメラとフロントカメラの違い
  iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
背面
カメラ
(静止画)
画素数 1200万画素
レンズ f/1.8 f/2.2
手ぶれ補正 光学式手ぶれ補正
ズーム 最大5倍のデジタルズーム
広高域キャプチャ 写真とLive Photos
フラッシュ クアッドLED True Toneフラッシュ True Toneフラッシュ
背面
カメラ
(動画)
4Kビデオ撮影 24fps
30fps
60fps
30fps
1080pビデオ撮影 30fps・60fps
手ぶれ補正 ビデオの光学式手ぶれ補正
ズーム 最大3倍のデジタルズーム
スローモーション 1080p(120fpsまたは240fps) 1080p(120fps)
ズーム 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
フロント
カメラ
画素数 700万画素 500万画素
レンズ f/2.2
フラッシュ Retina Flash
広高域キャプチャ 写真とLive Photos
動画撮影 1080p 720p

iPhoneのカメラは優秀なのでiPhone 6s以降であれば4K動画の撮影ができますが、iPhone 8はさらに性能向上していて4K60fpsの高フレームレートの撮影に対応しています。

2019年の最新スマホ・Xperia 1ですら4K60Pの動画撮影は対応していないんですよ。それをiPhone 8が対応しているって凄いですよね。それだけA11 Bionicプロセッサの性能が高い…ということなのでしょう。

実際にiPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sの背面カメラで同じシチュエーションで公園の遊具を撮影してみました。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(昼間)
(クリックで画像を拡大表示)

iPhone7とiPhone6sの違いはあまりありませんがiPhone8は少しだけ色合いが深くなり全体的に明るくなっているように見えます。

正直なところ昼間撮影した写真は拡大しても差があまりないです。しかし、夜など暗いシーンだとiPhone 7とiPhone 6sの画質の差が大きくなります。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(夜間)
(クリックで画像を拡大表示)

標識のあるところを拡大してみます。

iPhone 8とiPhone 7のリアカメラ 画質の違いを比較(暗所ノイズ)
(クリックで画像を拡大表示)

夜間の撮影だと画質にかなり差がありますね。iPhone7のリアカメラはF/1.8の明るいレンズでiPhone 6sのF/2.2のレンズと比較しても圧倒的に画質が向上しているのが分かります。

リアカメラのレンズ
  • iPhone 8:1200万・F/1.8・光学式手ぶれ補正
  • iPhone 7:1200万・F/1.8・光学式手ぶれ補正
  • iPhone 6s:1200万・F/2.2

搭載しているレンズが明るくなってイメージセンサーの性能が向上しているのも画質が良くなった要因なんですね。

また、iPhone 8とiPhone 7は光学式手ぶれ補正を内蔵していて、夜間撮影でも手ブレを抑えた綺麗な写真を撮影できます。

フィギュアの色合いの比較
(クリックで画像を拡大表示)

解像感やノイズの違いはあまりないですが、iPhone 8の方が色合いが深く綺麗に描画できているのではないでしょうか。

特に人肌の色合いが綺麗ですね。実際に子ども達をiPhone 8でパシャパシャ撮影してみても肌の色が綺麗になったなぁーと実感できます。

家族、お子さん、恋人など人を撮影することが多いなら、間違いなくiPhone8を選ぶのがおすすめですよ。

ワイヤレス通信性能の違い

LTEの通信性能については常に進化している部分なので当然ながら新型モデルの方が対応バンドが多くなっているため、下りの通信速度はiPhone8が一番速く快適となっています。

iPhoneの通信性能比較
  iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s
LTE Cat.15
受信:800Mbps
送信:150Mbps
Cat.9
受信:450Mbps
送信:50Mbps
Cat.6
受信:300Mbps
送信:50Mbps
VoLTE 対応
CDMA EV-DO Rev. A
Wi-Fi 802.11ac Wi-Fi MIMO
Bluetooth 5.0 4.2
位置情報 GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
NFC リーダーモード対応NFC
FeliCa(グローバル対応)
リーダーモード対応NFC
FeliCa(日本版のみ対応)
NFC

LTEの通信速度の違い

iPhone 8はLTE Cat.15に対応し最大(受信800Mbps/送信150Mbps)のLTE通信に対応しています。実際にドコモのSIMカードを入れ替えて通信速度をRBB SPEEDで計測してみました。

LTE通信速度の比較
LTE通信の通信の速度
  • iPhone 8 :受信142.87Mbps、送信13.73Mbps
  • iPhone 7 :受信 45.71Mbps、送信12.69Mbps
  • iPhone 6s:受信 71.65Mbps、送信 7.96Mbps

なぜかiPhone 6sよりもiPhone 7が遅くなりましたがiPhone 8はLTEの通信速度が速くなっているのが分かります。LTE通信の速度を最大限活かしたいならiPhone 8の一択ということになりそう。

iPhoen 8はauのCDMA EV-DO Rev.Aに非対応となり4G LTEの通信だけができる仕様になりましたが、最近は3Gよりも4Gの電波の方がサービスエリアが広いのであまり気にしなくてもいいのかなと思います。

Bluetoothのバージョンの違い

iPhone 8はBluetoothの新バージョンとなるBluetooth 5.0に対応をしています。

Bluetoothのバージョンの違い
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
Bluetooth 5.0 4.2

Bluetooth 5.0はIoT向けに強化されたものとなっておりBluetooth 4.2より通信可能距離が4倍も長くて通信速度が2倍ほど高速化した規格となっています。

Apple Watch Series 4がBluetooth 5.0に対応し、2018年以降はBluetooth 5.0に対応したワイヤレスイヤホンが多く発売されているので、ワイヤレスイヤホンを使うならiPhone 7よりもiPhone 8の方を選んだ方が通信の安定性は高くなるでしょう。

Apple Payと指紋認証

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sともにホームボタンにTouch ID(第2世代)を搭載していて画面ロック解除・Apple Payの決済を素早く処理することができます。

Apple Payの違い
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
Apple Pay アプリケーション内・ウェブ上・FeliCaなどの電子マネー(Suica・iD・QUICpay)に対応 アプリケーション内・ウェブ上での支払いのみ対応
Touch ID タッチセンター式
第2世代指紋認証センサー
物理ボタン式
第2世代指紋認証センサー

iPhone 6sは電子マネーには対応してませんが、iPhone 7とiPhone 8はFeliCaに対応しiD・QUICPayでの支払いができるのでとても便利です。

Apple Payで支払い決済する
Apple Payで支払い決済する

Suicaなどの交通系カードも登録できるのでiPhoneがあれば電車やバスに財布がなくても移動できます。

田舎者の僕が東京行った時にiPhoneを使って料金を気にせずに電車やバスに乗れてしまうんですから。郊外に住んでいてたまに東京などの都会に行くことがある人はiPhone 8・7で対応したFelica機能はマジでおすすめですよ。

交通系カード(エクスプレスカード)に対応しているのは本当に便利ですよ。iPhone 7から対応しているのでどちらを購入してもOKです。

バッテリー容量と駆動時間の違い

iPhone8のバッテリー容量はiPhone7よりも140mAhほど少なくなっていますが、高効率のA11 Bionicを搭載しているおかげでiPhone7と同じレベルのバッテリー駆動時間を維持しています。

iPhone 8、iPhone 7 電池の持ち
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
バッテリー容量 1,821mAh 1,960mAh 1,715mAh
充電 Lightningケーブル、ワイヤレス充電(Qi)、高速充電:30分で最大50%充電 Lightningケーブル
駆動時間
  • 連続通話時間:14時間
  • インターネット:12時間
  • ビデオ再生:13時間
  • オーディオ再生:40時間
  • 14時間
  • 10時間
  • 11時間
  • 50時間

公称値はほぼ同じバッテリー持ちですが、iPhone 6sの電池持ちはiPhone 8やiPhone 7と比べると明らかに短いです。

iPhone 7の電池持ちもあまり良くないです。で、iPhone 8の電池持ちはiPhone 7と比べると若干ですが改善されています。バッテリー容量はほぼ同じですが、CPUプロセッサの電力効率が改善されているんでしょうね。

低電力モードのCPU性能

iPhone 8のA11 Bionicチップは2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載しており高効率コア側の性能が向上し低電力モードにした状態でもストレスなく操作できるようになりました。

実際に低電力モードにしてCPUの性能を計測してみました。

iPhone8 vs iPhone7 vs iPhone6s 低電力モードのCPUの性能
  iPhone8 iPhone7 iPhone6s
CPU A11 Bionic A10 Fusion A9
モード 通常時 低電力 通常時 低電力 通常時 低電力
シングルコア 4228 2863 3504 1822 2169 1373
マルチコア 10231 3695 5959 3091 3826 2477

なんと、iPhone8の低電力モードはiPhone6sの通常時の性能とほぼ同じという結果に。ということは普段は低電力モードにしても問題ないってことになります。

低電力モードにすることでバッテリー持ちを良くすることができます。スマホの電池持ちの課題はあり続けるものなのでうまく低電力モードを活用したいところですよね。

ただし、メールの自動受信、Hey Siri、Appのバックグランド更新、自動ダウンロードなどの機能はOFFになるので注意。ほんとに電池持ちを気にしたくないのなら最新のiPhone 11iPhone 11 Proを選んだ方がいいのかな。

まとめ:iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6s 違いからどれを選ぶ?

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sのそれぞれの機種のメリット・デメリットをまとめます。

iPhone 8のメリット・デメリット

iPhone 8
これから買うならiPhone 8がいいかな?

iPhone 8iPhone Xと遜色ない性能を持ったホームボタンを搭載したiPhoneの完成形ともいえるモデルなので、買って損しないiPhoneといっていいでしょう。

iPhone 8 おすすめポイント
  • シンプルなデザインで格好いい
  • A11 Bionicプロセッサで快適な操作性
  • カメラの画質が向上し人肌が綺麗に
  • 4K60pの動画撮影に対応している
  • 4G LTEの通信速度が速い
  • 電子マネー決済に対応している
  • ワイヤレス充電(Qi)に対応
  • 低電力モードでも快適に使える
  • 耐水防塵に対応している

ホームボタンを搭載した性能の高いiPhoneが欲しいという方はiPhone8がおすすめです。何気にワイヤレス充電もケーブルを減らすことができるので便利ですよ。

iPhone 8 残念ポイント
  • 筐体のガラスが割れるリスクがある
  • 指紋がつきやすくて汚れやすい
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない

iPhone 8は2017年に発売したモデルとなっています。現在はApple Storeでの販売は終了していますが、UQ mobileの「au Certified」にて23,760円で認定中古品として買うことが可能となっています。

また、中古品を狙うことでかなり安い価格で手に入れることもできます。A11 Bionicは普段使いなら十分にまだまだ現役で使うことができるチップとなっているで安くiPhoneを手に入れたい方におすすめです。

iPhone7のメリット・デメリット

iPhone 7
安く買いたいならiPhone 7がいいかも

iPhoneの基本機能はiPhone 7で完成されたといっていいでしょう。電子マネー(Felica)に対応し耐水性能も持ち合わせているので、コストパフォーマンスが高い端末となっています。

iPhone 7 おすすめポイント
  • 本体価格が安い
  • アルミ素材iPhoneの完成形モデル
  • 本体が軽くて指紋がつきにくく汚れにくい
  • A10 Fusionの性能はまだまだ現役レベル
  • 電子マネー決済に対応している
  • カメラの画質はiPhone8と同等レベル
  • 防水・防塵に対応

iPhone 6sからiPhone 7への乗り換えをすることでFeliCaによる電子マネー決済ができるようになり、耐水仕様にもなるので雨に濡れてしまっても壊れるリスクを減らすことができます。

ただし、iPhone 7はiPhone 6sにあったヘッドフォンジャックがなくなったので、3.5mmオーディオジャックでヘッドイヤホンを使っていた方は生活スタイルの見直しが必要となります。

iPhone 7 残念ポイント
  • ワイヤレス充電ができない
  • 3.5mmヘッドフォンジャックがない

iPhone 7は2016年に発売されたモデルとなっていて販売は終了しているので、基本的に中古で手に入れることになるかと思います。

A10 Fusionはまだ現役で使うことができチップなので使おうと思えば大丈夫ですが、長く使うのならiPhone SE(第2世代)を選んだ方がいいかと思います。

iPhone6sのメリット・デメリット

iPhone 6s おすすめポイント
  • 本体価格が安い
  • 3.5mmヘッドフォンジャックを使用できる
  • UQ mobile、Y!mobileで購入できる
iPhone 6s 残念ポイント
  • FeliCa(Suica・iD・QUICpay)が使えない
  • デザインが少しダサい(アンテナラインの部分)
  • 将来のアップデートで速度低下の懸念

とにかく安く4.7インチのiPhoneを手にしたいという人はiPhone 6sを選ぶことになります。

ただし、電子マネーが使えない、iOSのアップデートでiPhone7やiPhone8よりも速い段階でサポートされなくなる可能性があるので注意です。

iPhone 8の後継機種とみてもいいiPhone SE(第2世代)iPhone SE(第3世代)のレビューはこちらです。

iPhoneの比較はこちら

iPhoneはどこで買う?

iPhoneを買う方法はたくさんありますがメジャーな方法としては…

  • Apple公式サイト
  • ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア
  • UQ mobile、Y!mobile、楽天モバイルなどの格安SIM

…から購入することができます。SIMフリー版のiPhoneはApple Storeで買うしかありませんが、ドコモ・au・ソフトバンクの各キャリアで購入できるので、設定などよく分からないという方はキャリアで購入するのがいいでしょう。

iPhone 8、iPhone 7、iPhone 6sはApple Storeでの販売は終了していますが、iPhone 8はUQ mobileの「au Certified」で23,760円となっています。また、中古で安く手に入れることも可能となっています。